2023年2月18日【ダイヤモンドS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ウインキートスの好走パターンを分析。
Contents
ウインキートスの距離適性
ウインキートスはこれまでに芝1600m~芝3400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(0-0-1-0)
- 芝1800m(1-0-1-1)
- 芝2000m(0-2-0-2)
- 芝2200m(1-2-1-2)
- 芝2300m(0-0-0-1)
- 芝2400m(0-0-1-0)
- 芝2500m(1-2-1-3)
- 芝2600m(2-0-0-0)
- 芝3400m(0-0-0-1)
適距離は中距離。
道中のペースが緩くなりがちな長めの距離もよさそう。
ウインキートスの脚質
前目にポジションを取って押し切る競馬が好走パターン。
SP持続型。
切れる脚はないので後方からの競馬になれば大敗もある。
前目にポジションが取れて、道中の流れが緩んでくると、上位食い込みの芽も出て来る。
ウインキートスのコース適正
ウインキートスの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-1-0-1)
- 函館(未)
- 福島(1-0-0-0)
- 新潟(未)
- 東京(1-0-3-2)
- 中山(2-5-2-5)
- 中京(未)
- 京都(未)
- 阪神(0-0-0-2)
- 小倉(未)
中山巧者。
軽いと言うより重い馬。
コースの巧拙もそう言う方向に出ている。
関西方面での競馬が極端に少ない。
長距離輸送には課題がありそうに見える。
ウインキートスの持ち時計(ベストタイム)
ウインキートスの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.34.1 3着(東京)
- 芝1800m:1.49.2 5着(中山)
- 芝2000m:2.00.6 9着(札幌)
- 芝2200m:2.12.2 2着(中山)
- 芝2400m:2.24.6 3着(東京)
- 芝2500m:2.32.2 3着(中山)
- 芝2600m:2.42.9 1着(札幌)
- 芝3400m:3.34.2 16着(東京)
特段速い時計は持っていないが、この馬の場合、これまで緩い流れの競馬が多かった。
ウインキートスの重馬場適正
ウインキートスの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-2-1-1)
- 重(0-0-0-1)
- 不良(未)
パワーはありそうな馬、道悪はこなしそう。
ウインキートスの鉄砲実績(休み明け)
ウインキートスの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-1-1-2)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-1-1)
- 3戦目(0-1-0-2)
- 4戦目(1-0-0-2)
- 5戦目~(2-2-0-1)
あまり特徴的なデータはない。
ウインキートスの枠順適正
ウインキートスの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-4-2-1)
- 5~9番(2-2-0-4)
- 10~14番(1-0-1-3)
- 15~18番(2-0-2-1)
データには反映されていないが、枠順は内目の方がいいだろう。
ウインキートスの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-2-1-4)
- 3~5月(春):(2-1-2-3)
- 6~8月(夏):(1-1-0-1)
- 9~11月(秋):(1-2-2-2)
ウインキートスの斤量別着度数
- 52キロ(2-3-0-0)
- 53キロ(1-0-0-1)
- 54キロ(2-2-5-2)
- 55キロ(0-1-0-5)
- 56キロ(0-0-0-2)
ウインキートスの好走体重
3着以内の体重は;
- 442~476キロ
ウインキートスの血統背景
父はゴールドシップ(サンデー系ステイゴールド)。
母は2007年の「クイーンC(G3・芝1600m)」を勝ったイクスキューズ。
母の父はボストンハーバー(ナスルーラ系ボールドルーラー)。
ボストンハーバーは米国で走り、ダートのG1「ブリーダーズカップジュヴェナイル(8.5F)」で勝利を挙げている。
ウインキートスの近走
21/5/30 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:1着(2.32.8・-0.3差)
騎手:丹内祐二(52キロ)
ハンデは52キロ。
道中は3番手以降を離したかたちの2番手追走。
4角も2番手で直線に向くと、直線は抜群の手応えで坂を上って先頭。
あとは余力たっぷりで押し切るだけ。
ドスローの前残り。
この馬の最も得意とする展開となった。
21/8/22 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:9着(2.00.6・1.1差)
騎手:丹内祐次(55キロ)
道中は先団3~4番手。
4角は3番手の外で直線に向くが、残り200mあたりで一杯一杯。
レース後半がかなりタイトな展開になった。
休み明けの+18キロも堪えただろう。
21/9/26 オールカマー(G2)
中山 芝2200m 良
着順:2着(2.12.2・0.3差)
騎手:丹内祐次(55キロ)
道中は中団の前、6番手の内。
4角は5番手の内で直線い入ると、直線はグローリーヴェイズの外に進路を取ると、坂の上りで同馬を抜き去って2着。
この馬も中山は強いが、締まった流れではどうか? という不安はあった。
しかし今回の走りを見ると、それは杞憂だった感じ。
なかなか堅実な走りをする馬だけに、今後の活躍にも注目したい。
21/11/14 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:10着(2.12.8・0.7差)
騎手:丹内祐次(56キロ)
外枠15番から、道中は中団のやや後ろ、10番手あたりを追走。
4角は9番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが伸びを欠く。
初めての関西への長距離輸送で、馬体重は前走比は-2キロだが、調教後の馬体重と比べると-12キロ。
陣営のレース前のコメントを見ても、輸送減りには気を使っていたようだし、この-12キロが輸送減りだとしたら、この敗戦は「参考外」ということになるが・・・。
21/12/26 有馬記念(G1)
中山 芝2500m 良
着順:11着(2.34.3・2.3差)
騎手:丹内祐次(55キロ)
道中は先団3番手の内。
3~4角から少し遅れ始めて、4角の出口ではすでに後続に呑み込まれていた。
2500mも道中ゆっくり流れれば持つこともあるのだが、今日はそうではなかったのだろう。
イーブンペースで持つのはやはり中距離までだろう。
22/3/26 日経賞(G2)
中山 芝2500m 稍重
着順:12着(2.36.6・1.2差)
騎手:丹内祐次(55キロ)
スタートいまいちで、道中は最後方からの競馬になる。
終始最後方から動く気配もなく、4角は15番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げに入るが、ここから追い込む脚は持っていないし、展開も後方からでは勝負にならない展開。
距離とか馬場とか、そういう問題ではなく、今回は流れに乗れなかった。
22/5/29 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:3着(2.32.2・0.1差)
騎手:松岡正海(54キロ)
【レース前寸評】
今年もやはりこの距離だと、展開の助けは必要になると思う。
緩い流れで、前目にポジションが取れていれば粘り込んで来る。
【結果】
外枠16番からハナへ。
道中しっかりペースを落としてマイペースの逃げ。
4角も先頭で直線に向くと、直線もボッケリーニになかなか抜かせないしぶとさを見せた。
残り100mで脚が上がったが、逃げてしぶといところを示した。
22/9/25 オールカマー(G2)
中山 芝2200m(外)良
着順:3着(2.13.1・0.4差)
騎手:松岡正海(54キロ)
【レース前寸評】
適距離、適コース。
ポジションさえしっかり取れればしぶとい競馬は可能。
【結果】
道中は先団3番手。
4角も3番手で直線に向くと、坂下ではそのまま逃げるバビットを捉えて先頭に立つか?と思われたが、内から勝ち馬に、ゴール前では外から2着馬に交わされての3着。
道中これくらいのペースなら、直線で抜け出せると思ったが、切れ負けしたか?
道中もう少し流れていればまた結果も違ったかも。
22/11/13 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m(内)重
着順:15着(2.15.7・2.7差)
騎手:松岡正海(56キロ)
【レース前寸評】
前目にポジションが取れて、道中の流れが緩んでくると、なにげに3着に残っている姿は想像できないことはない。
ただ、当日の体重の増減、特に調教後からの馬体重の増減には要注意。
【結果】
道中は先団3番手の内。
4角は2番手の内で直線に向くが、坂の上りで一杯。
道中前に行った組はほぼ全滅だけに、この結果は仕方ない。
23/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
中山 芝2000m(内)良
着順:14着(2.01.3・1.1差)
騎手:松岡正海(55キロ)
道中は先団2~3番手。
3角は3番手の最内で回ってくるが、ここらへんから手ごたえが怪しくなって、4角は5番手の最内で直線。
直線は馬場の最内から追い上げを計るが、脚が残っていなかった様子。
今回の流れなら、もう少し粘れてもいいとは思うが・・・。
鞍上のコメントでは、ゲート裏から雰囲気があまりよくなかったとのこと。
23/2/18 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良
着順:16着(3.34.2・5.1差)
騎手:横山和生(55キロ)
外枠15番からハナを切るが、2周目の向正面あたりでスタッドリーに競りかけられてハナを奪われる。
4角は2番手で直線に向くが、直線ではすでに脚が残っていなかったもよう。
競りかけられるまではまずまずのペースで逃げていたのだが、競りかけられて一気に脚を使ってしまった。
引退
「ダイヤモンドS」終了後に引退を発表。
繁殖入りするもよう。