2021年11月14日【福島記念】終了時点までのデータをもとに、コントラチェックの好走パターンを分析。
Contents
- 1 コントラチェックの距離適性
- 2 コントラチェックの脚質
- 3 コントラチェックのコース適正
- 4 コントラチェックの持ち時計(ベストタイム)
- 5 コントラチェックの重馬場適正
- 6 コントラチェック枠順適正
- 7 コントラチェックの斤量別着度数
- 8 コントラチェックの鉄砲実績(休み明け)
- 9 コントラチェックのローテーション適正
- 10 コントラチェックの季節別着度数
- 11 コントラチェックの血統背景
- 12 コントラチェックのここまでの走り
- 12.1 19/3/16 フラワーカップ(G3)中山芝1800m
- 12.2 19/5/19 オークス(G1)東京芝2400m
- 12.3 19/10/13 秋華賞(G1)
- 12.4 19/12/14 ターコイズS(G3・ハンデ)
- 12.5 20/3/14 中山牝馬S(G3)
- 12.6 20/5/17 ヴィクトリアマイル(G1)
- 12.7 20/8/2 クイーンS(G3)
- 12.8 20/10/11 毎日王冠(G2)
- 12.9 20/12/6 ラピスラズリS(L)
- 12.10 21/1/31 シルクロードS(G3・ハンデ)
- 12.11 21/3/6 オーシャンS(G3)
- 12.12 21/6/13 函館SS(G3)
- 12.13 21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)
- 12.14 21/11/14 福島記念(G3・ハンデ)
- 13 次走、中山記念(G2)に向けて
コントラチェックの距離適性
コントラチェックはこれまでに芝1200m~2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(1-0-0-3)
- 芝1600m(2-2-0-1)
- 芝1800m(2-0-1-3)
- 芝2000m(0-0-0-2)
- 芝2400m(0-0-0-1)
適距離は千六、千八だったが、千二もなかなか侮れない。
二千はギリギリ持ったとしても、それ以上は長いだろう。
コントラチェックの脚質
逃げ、先行脚質。
マイル前後の距離だと、逃げが一番しっくりきたが、千二のペースなら、番手に控えてもしぶとい競馬を見せた。
いずれにしても前々からの競馬。
後ろから差してくる脚はない。
スピード持続型。
上り時計は35秒前後は欲しい。
速い上りはNG。
コントラチェックのコース適正
コントラチェックの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-2)
- 函館(0-0-1-0)
- 福島(0-0-0-1)
- 東京(0-0-0-3)
- 中山(4-2-0-2)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(0-0-0-1)
中山巧者。
その他の競馬場は、北海道の滞在競馬以外では結果が出ていない。
コントラチェックの持ち時計(ベストタイム)
コントラチェックの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.08.0 8着(札幌)
- 芝1600m:1.32.0 2着(中山)
- 芝1800m:1.46.6 10着(札幌)
- 芝2000m:2.01.9 15着(福島)
- 芝2200m:2.24.5 9着(東京)
速い時計が向いている感じではない。
コントラチェックの重馬場適正
コントラチェックの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-1-1-2)
- 重(未)
- 不良(0-0-0-1)
稍重までならなんとかなるが、本格的な道悪になると苦しい。
コントラチェック枠順適正
コントラチェックの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-1-1-4)
- 5~9番(1-1-0-1)
- 10~14番(1-0-0-2)
- 15~18番(0-0-0-3)
逃げ、先行馬なので、内枠が良いのは当然。
コントラチェックの斤量別着度数
- 54キロ(5-1-1-1)
- 55キロ(0-0-0-7)
- 55.5キロ(0-1-0-1)
- 56キロ(0-0-0-1)
コントラチェックの鉄砲実績(休み明け)
コントラチェックの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-1-0-5)
叩いてからは;
- 2戦目(2-0-0-3)
- 3戦目(0-0-0-2)
- 4戦目(1-0-0-0)
- 5戦目~(未)
コントラチェックのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(1-0-0-0)
- 中3~5週(1-0-0-0)
- 中6~8週(2-1-0-5)
コントラチェックの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-0-0-2)
- 3~5月(春):(2-0-0-3)
- 6~8月(夏):(1-0-1-2)
- 9~11月(秋):(0-2-0-3)
コントラチェックの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、天皇賞(春))。
母の父はホーリング(ネイティブダンサー系)。
ホーリングは欧州、米国、ドバイで走り、G1を5勝。主戦場は芝の中距離。
コントラチェックのここまでの走り
19/3/16 フラワーカップ(G3)中山芝1800m
着順:1着(-0.4差)騎手:丸山元気(54キロ)
(ラップタイム)
- 12.7 – 11.9 – 12.0 – 12.1 – 11.8 – 12.0 – 11.8 – 11.2 – 11.9
コントラチェックの位置取りは今回も逃げ。向正面では後続に約4馬身の差をつけた。
それもそのはず、テンはさほど速くはないが、中盤に向けてグングンとペースが上がっている。
4角では手応え抜群で後続を引き付けておいて、直線ではまた一気に突き放して、最後は手綱を抑えて余裕のゴール。
ラスト1Fは、上げようと思えばまだまだ上がっていた可能性は高い。
初めての重賞の舞台で、スピードの違いを見せつけたレース。
19/5/19 オークス(G1)東京芝2400m
着順:9着(1.7差)騎手:レーン(55キロ)
ここでは2つのラップタイムを比較してみる。
上がコントラチェックが走ったオークスでのラップ。
下がオークスの過去8鞍での良馬場平均ラップ。
- 12.5 – 10.9 – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.4 – 11.6 – 12.3
- 12.6 – 11.0 – 12.1 – 12.4 – 12.3 – 12.3 – 12.6 – 12.4 – 12.3 – 11.8 – 11.5 – 11.8
上段のラップが、例年に比べていかに速いかが良く分かる。
それも淀みのない一貫したラップ。
コントラチェックはこのラップを、逃げたジョディーの番手で刻み、4角では先頭に立つ場面もあった。
しかし何とか粘れたのは残り200mまで。
そこからは大きく失速して1.7差の9着。
鞍上のレーン騎手も「今日のペースでこの距離は長かった」とコメントしているように、残り200mでの失速は仕方のないところ。
現状では2400mは長い。
19/10/13 秋華賞(G1)
京都 芝2000m 稍重 18頭
着順:15着(2.02.0 2.1差)
騎手:ルメール(55キロ)
7枠15番から果敢にハナを狙うが、内からビーチサンバもハナを主張して譲らない。
このため前半1000mが58.3秒という速い流れになる。
コントラチェックは道中2番手でビーチサンバを追走し、4角も2番手で直線へ入る。
しかし直線へ入るとすぐに失速。
あとはずるずる順位を下げた。
外枠15番からのハナ争いにスタミナを削られたのだろう。
それに加えて2000mもおそらくギリギリの距離。
大敗も仕方ないだろう。
19/12/14 ターコイズS(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良 16頭
着順:1着(1.32.2 -0.3差)
騎手:ルメール(54キロ)
外枠の13番からだが、持ち前の先行力ですんなりとハナへ。
あとは序盤は速く、中盤で息を入れて後半でもうひと伸びというマイペースの逃げで快勝。
20/3/14 中山牝馬S(G3)
中山 芝1800m 不良 16頭
着順:16着(1.51.7・1.5差)
騎手:ルメール(55キロ)
当日はもの凄い大雪の不良馬場。
コントラチェックは6枠11番から道中は先団4番手。
しかし4角を4番手で回ってからは、直線は一気に失速。
殿負けとなった。
鞍上によると、「この馬場では全くダメ、直線では走るのをやめた」とのこと。
20/5/17 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良 18頭
着順:14着(1.32.4・1.8差)
騎手:武豊(55キロ)
外枠17番からハナを狙うが、トロワゼトワルが主張したので控えて2番手で追走。
4角も2番手で直線に向くが、直線は残り200mで一杯。
枠が外過ぎ。
ハナを奪えなかったのが痛かった。
大敗だが、この馬は敗けるときはこんな負け方。
レース後、鞍上は「マイルは短いかも・・・」とコメントしたが、どうだろう?
20/8/2 クイーンS(G3)
札幌 芝1800m 良
着順:10着(1.46.6・0.7差)
騎手:ルメール(55キ)
ハナは切れずに道中は2~3番手。
直線に入ってからはまったく伸びを欠き0.7差の10着。
ペースはそこそこ流れたが、この馬がバテるほどのペースではない。
休み明けで470キロ台は太かったのか?
それとも距離か?
20/10/11 毎日王冠(G2)
東京 芝1800m 稍重
着順:7着(1.46.8・1.3差)
騎手:丸山元気(54キロ)
1枠1番の絶好枠からでもハナは奪えず。
4角2番手で直線に向くが、坂を上って残り200mからは粘れず。
トーラスジェミニの2番手で、道中のペースはそこそこきつかった。
20/12/6 ラピスラズリS(L)
中山 芝1200m 良
着順:10着(1.09.3・0.4差)
騎手:丸山元気(56キロ)
道中は中団の後ろあたり。
終始インぴったりで4角を回り、直線も内を突いて追い上げを計るが、0.4差に詰め寄るのがやっと。
初めての1200m、差す競馬で0.4差をどう見るかだが、向いているようには見えなかった。
21/1/31 シルクロードS(G3・ハンデ)
中京 芝1200m 良
着順:11着(1.09.0・0.7差)
騎手:池添謙一(0.7差)
スタート出遅れてポジションは中団あたり。
4角は9番手の内で直線に向くが、直線では見せ場なし。
1200mは合っていないだろう。
21/3/6 オーシャンS(G3)
中山 芝1200m 稍重
着順:1着(1.08.4・ハナ差)
騎手:丸山元気(54キロ)
千二は向かないと思っていたが、千二の距離3戦目にして、しっかり前目の位置が取れた。
あとは緩めの流れを押し切るだけ。
テンの流れが速くならなかったことも良かったが、テンが緩い割には上りが速くならなかったことも良かった。
ペース、展開ががっちり嵌った1鞍だろう。
21/6/13 函館SS(G3)
札幌 芝1200m 良
着順:8着(1.08.0・0.4差)
騎手:丸山元気(55キロ)
道中は中団8番手あたり。
4角は5番手の外で直線に向くが、バテズ伸びずで良い脚は出せず。
やはりこの馬は前に行ってナンボだが、テンが速かったことも先手が取れなかった原因だろう。
21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:2着(1.32.0・クビ差)
騎手:大野拓弥(55.5キロ)
5枠9番から迷わずハナへ。
道中まずまず速いラップを刻み、4角も先頭で直線。
直線も後続に2~3馬身の差をつけて逃げ切りを計るが、ゴール前でカテドラルにクビ差交わされて2着。
千二を走ってきただけに、容易にハナが切れたのが大きい。
まずまず速いラップを刻んでいるが、得意の中山コースならこれくらいはやれる。
勝った牡馬相手に0.5キロの斤量差なら、負けて強し。
21/11/14 福島記念(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:15着(2.01.9・2.7差)
騎手:北村宏司(55.5キロ)
大外16番から先団に取りついて道中は2番手追走。
しかし道中はパンサラッサが前半1000mを57.3秒で逃げるハイラップ。
4角も2番手で直線に向くが、直線は残り200mで敢え無く失速。
不慣れなコースで不慣れな距離、おまけに55.5キロのハンデを背負って、道中は大外から先団に取りつくも、パンサラッサにハイラップで逃げられる始末。
これはもう、殿負けでもおかしくない。
次走、中山記念(G2)に向けて
次走は2月27日(日)、中山競馬場 芝1800mで行われる「中山記念(G2)」。
前走の大敗は度外視できる。
前々で競馬ができる馬なので、得意の中山コースに戻って、開幕週の馬場なら期待も持てる。
⇒その他、中山記念(G2)の出走馬を分析