結果
第74回 朝日杯セントライト記念(G2)
中山競馬場 芝2200m 良(芝クッション値9.7=標準)
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | バビット | 2.15.0 | 1-1-1-1(逃げ) | 37.0 | |
② | サトノフラッグ | 2.15.3 | 1 1/2 | 7-7-6-2(中団) | 36.5 |
③ | ガロアクリーク | 2.15.4 | 1/2 | 3-3-3-2(先行) | 37.0 |
レース上り:37.0
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | |
今走 | 2.15.0 | 37.0 | 12.2 | 12.2 | 12.8 | 12.9 | 12.5 | 12.0 | 11.8 | 11.6 | 11.9 | 12.4 | 12.7 |
過去平均 | 2.12.33 | 35.5 | 12.4 | 11.3 | 12.1 | 12.3 | 12.5 | 12.3 | 12.0 | 11.9 | 11.8 | 11.8 | 11.8 |
差 | 1.5 | -0.2 | 0.9 | 0.7 | 0.6 | 0.0 | -0.3 | -0.2 | -0.3 | 0.1 | 0.6 | 0.9 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去7走))
序盤こそ緩いラップを刻んでいるので、前半1000mを過ぎて62.6秒が計時されたときには、かなりのスローだと勘繰ったが、ラップを見ると緩いラップは800m(Lap4)まで、それ以降はそれなりに速いラップを刻んでいる。
そして3コーナーを過ぎて、残り600mというところで、また少しラップが緩む。
これは逃げたハビット鞍上の内田騎手が、意識的に一旦緩めて後続を引き付けたのだろう。
ここでのタメが効いて、直線では追いすがるサトノフラッグを寄せ付けずに、1馬身半離してゴールした。
内田騎手の見事なペース配分での勝利。
それにしても奇妙なのは中山競馬場の馬場。
良馬場で、この三日間開催の初日から導入された芝クッション値も9.7の標準。
しかし走破時計は近10年で最も遅い2.15.0。
スローなのはスタートから800mまでで、それ以降はそれなりに流れているので、この遅い時計はペースが原因ではないはず。
レースの上りも37.0秒かかっている。
メンバー最速の上りもサトノフラッグの36.5秒。
とにかく重い、「かなり道悪の重馬場」並みの良馬場、と言った感じ。
スタミナとパワーが求められたレースと言って良いだろう。
回顧
1着は4番人気のバビット。
内田騎手の絶妙のペース配分が呼び込んだ勝利と言っても良いが、バビット自体もスタミナ、パワーに関してはかなり優れている印象。
本番も、馬場や展開によっては面白い一頭になりそう。
2着は1番人気のサトノフラッグ。
道中は中団だが、3角過ぎからペースを上げて4角では2番手。
直線でバビットを追うが、なかなか差は詰まらない。
バビットがタメを作ったあたりでサトノフラッグが進出して行った感じだが、4角も大外を回していてそこそこの距離ロスはあった。そこらあたりが直線で詰め寄れなかった原因だろう。
「皐月賞」「ダービー」の敗戦で勘繰った距離不安は解消されたが、それにしてもこの馬も、道悪は強い。
3着は2番人気のガロアクリーク。
道中は3番手でバビットを追ったが、直線では詰めきれず3着。
力はある馬だが、勝ち切るところまでは少し距離がある感じ。
3番人気のフィリオアレグロは1.8差の7着。
この馬も道悪は巧いはずだが、この大敗は意外。
敗因は-8キロと減らした馬体か? 右回りか?