2021年11月28日【京阪杯】終了時点までのデータと実際の走りをもとに、レッドアンシェルの好走パターンを分析。
Contents
- 1 レッドアンシェルの距離適性
- 2 レッドアンシェルの脚質
- 3 レッドアンシェルのコース適正
- 4 レッドアンシェルの持ち時計(ベストタイム)
- 5 レッドアンシェルの重馬場適正
- 6 レッドアンシェルの鉄砲実績(休み明け)
- 7 レッドアンシェルのローテーション適正
- 8 レッドアンシェルの枠順適正
- 9 レッドアンシェルの季節別着度数
- 10 レッドアンシェルの斤量別着度数
- 11 レッドアンシェルの連対体重
- 12 レッドアンシェルの血統背景
- 13 レッドアンシェルの近走
- 13.1 19/2/17 斑鳩S(1600万下) 7頭立て
- 13.2 19/4/20 彦根S(1600万下) 14頭立て
- 13.3 19/6/30 CBC賞・H(G3) 13頭立て
- 13.4 20/2/2 シルクロードS(G3・ハンデ)
- 13.5 20/5/16 京王杯SC(G2)
- 13.6 20/7/5 CBC賞(G3・ハンデ)
- 13.7 20/8/23 北九州記念(G3・ハンデ)
- 13.8 20/10/4 スプリンターズS(G1)
- 13.9 20/11/29 京阪杯(G3)
- 13.10 21/3/28 高松宮記念(G1)
- 13.11 21/8/22 北九州記念(G3・ハンデ)
- 13.12 21/9/12 セントウルS(G2)
- 13.13 21/11/28 京阪杯(G3)
- 14 次走、シルクロードS(G3)に向けて
レッドアンシェルの距離適性
レッドアンシェルはこれまでに芝1200m~芝1800mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(3-0-1-7)
- 芝1400m(1-1-2-1)
- 芝1600m(1-1-1-4)
- 芝1800m(0-0-1-0)
当初は芝1600mをメインに使われ、3歳の芝1600mのオープン特別にも勝利していたが、古馬になり1600万条件で足踏み。その後、2019年の春に芝1200mを使ったところ、オープンクラス級の好タイムで勝利した。
ベストは芝1200mで間違いないだろう。
1400~1600mは、道中のペースが緩めば対応してくる。
レッドアンシェルの脚質
先行してからの押し切り、中団からの差し切りが主な決め手。
終いの脚はそこそこ出せるが、キレッキレの末脚勝負では後手を踏む。
あくまで内回り、小回り向きの末脚。
前からの競馬は数こそ少ないが、そこそこのSP持続力も持っていて容易にバテないが条件はある。
この馬、前からでも後ろからでも、開催前半(主に開催4日目以内)は走る。切れる脚も出るし、SPの持続力も発揮する。
しかし、一旦馬場が荒れてくると苦戦傾向。
この傾向は道悪でも通用し、馬場が渋っても、開催前半のキレイな馬場なら走るが、荒れた馬場の道悪はダメ。
レッドアンシェルのコース適正
レッドアンシェルの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-0)
- 東京(0-0-0-3)
- 中山(0-0-0-2)
- 中京(1-0-0-2)
- 京都(2-1-2-1)
- 阪神(1-1-3-3)
- 小倉(1-0-0-1)
データ的には長距離輸送(東京、中山)に難あり。
直線急坂(中山、阪神、中京)では終いが少し甘くなるような印象で(2-1-3-7)。
逆に直線平坦なら戦績は(4-1-2-1)。
レッドアンシェルの持ち時計(ベストタイム)
レッドアンシェルの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.07.3 1着(-0.4差・京都)
- 芝1400m:1.20.6 11着(0.8差・東京)
- 芝1600m:1.32.7 7着(0.5差・中山)
- 芝1800m:1.50.2 3着(0.3差・阪神)
適距離の芝1200mの時計はそこそこ速い。
それ以上の距離では、スピード勝負には対応できていない。
レッドアンシェルの重馬場適正
レッドアンシェルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(2-1-1-2)
- 重(0-0-1-1)
- 不良(1-0-0-1)
道悪の傾向としては「脚質」の項に記した通り。
レッドアンシェルの鉄砲実績(休み明け)
レッドアンシェルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-2-2-8)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-2-1)
- 3戦目(2-0-1-0)
- 4戦目(0-0-0-1)
- 5戦目~(0-0-0-1)
レッドアンシェルのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(0-0-0-1)
- 中3~5週(0-0-2-1)
- 中6~8週(4-0-1-2)
しっかりと間隔を取った方がいいタイプ。
レッドアンシェルの枠順適正
レッドアンシェルの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-0-2-6)
- 5~9番(2-1-2-1)
- 10~14番(1-1-1-3)
- 15~18番(0-0-0-2)
枠順は内目の方がよさそう。
レッドアンシェルの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-2-2-2)
- 3~5月(春):(1-0-0-4)
- 6~8月(夏):(3-0-2-1)
- 9~11月(秋):(1-0-1-5)
気候の影響はあまり受けないようだが、夏は好き。
レッドアンシェルの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-1)
- 55キロ(2-0-0-1)
- 56キロ(1-1-1-2)
- 56.5キロ(0-0-0-1)
- 57キロ(2-1-3-6)
- 58キロ(0-0-1-1)
斤量の影響は受けにくい。
レッドアンシェルの連対体重
- 432~478キロ
レッドアンシェルの血統背景
父は「菊花賞」「有馬記念」「天皇賞(春)」などG1を3勝したマンハッタンカフェ(サンデー系)。
母の父はストームキャット(ND系ストームキャット)。
ストームキャットは米国で走り、ダートの6F~8.5F(約1200~1700m)で活躍。G1は1勝しただけだが、種牡馬としては多くのG1ウイナーを排出した名種牡馬。代表産駒ジャイアンツコーズウェイも種牡馬として高い名声を誇る。
ストームキャットは日本では母の父として、ロードカナロア、キズナ、エイシンヒカリ、リアルスティールなどのG1馬を多く輩出。
レッドアンシェルの近走
19/2/17 斑鳩S(1600万下) 7頭立て
京都 芝1400m 良
着順:3着(1.22.5 0.3差)
騎手:池添謙一(57キロ)
7頭立ての5番手から、先頭とは5馬身くらいの差で追走。
前半が緩いスローぺース。
直線は外に差して追い込むが、勝ち馬、2着馬にはキレ負け。
19/4/20 彦根S(1600万下) 14頭立て
京都 芝1200m 良
着順:1着(1.07.3 -0.4差)
騎手:福永祐一(57キロ)
キャリア14戦目にして初の1200m。
3枠3番からスタート良く3番手につけると内ピッタリで直線へ。
直線に入るとスッと2番手に上り、残り100mあたりで抜け出すと、そのまま後続を突き放した。
レースの上りが33.0秒。自身の上りは32.8秒。
時計も内容も圧巻の勝利。
19/6/30 CBC賞・H(G3) 13頭立て
中京 芝1200m 不良
着順:1着(1.09.8 クビ差)
騎手:福永祐一(56キロ)
雨の降る不良馬場。
スタートは五分で中団6番手あたりからの競馬。
4角は外を回して直線を向くと、残り200mで先頭に並びかけ、壮絶な競り合いの末、ゴール前クビ差制して勝ち切った。
良馬場での追い比べでは後手を踏むが、力の要る馬場での追い比べでは強い。
2、3着馬とはハンデ差はあったが、芝1200mの重賞初挑戦としては上々の出来。
20/2/2 シルクロードS(G3・ハンデ)
京都 芝1200m(内)良 18頭
着順:18着(1.14.2・5.2差)
騎手:フォーリー(57キロ)
1枠1番から道中は3番手の内。
4角も3番手で直線に入るが、直線半ばで失速。
ジョッキーもそのまま追うのをやめた。
故障発生の可能性。
20/5/16 京王杯SC(G2)
東京 芝1400m 稍重 13頭
着順:11着(1.20.6・0.8差)
騎手:福永祐一(56キロ)
道中は中団。
直線に向いてもキレる脚は出せなかった。
「休み明け+長距離輸送」と言う凡走パターンでもあったが、レースの上りが33.1秒。
展開も向かなかった。
しかし、前走のイヤな敗戦の影響はなかった模様。
20/7/5 CBC賞(G3・ハンデ)
阪神 芝1200m 稍重
着順:3着(1.09.3・0.6差)
騎手:福永祐一(57キロ)
道中は中団の前。
そこそこ締まった展開で、4角は6番手の内で直線。
直線も外に持ち出して伸びてはくるが、前にいる軽ハンデ組も止まらない。
トップハンデの57キロとしては上々の出来。
20/8/23 北九州記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1200m 稍重
着順:1着(1.07.8・-0.3差)
騎手:福永祐一(57キロ)
逃げたモズスーパーフレアがハイラップを刻む中、レッドアンシェルは中団馬群の内。
4角も内を回って直線に入り、直線では内から外へ、もの凄い脚で伸びて来た。
トップハンデの57キロで快勝。
鞍上は初めて装着したブリンカー効果を強調。
モズスーパーフレアとの斤量差は0.5キロだったが、0.3差をつければ文句なし。
20/10/4 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良
着順:6着(1.09.0・0.7差)
騎手:M・デムーロ(57キロ)
道中は中団の後ろあたり。
4角は11番手の外で直線に向き、直線は馬場の外目を追い込んでくるが、6着まで。
後方の馬、外差しが伸びたレースにしては物足りない内容。
位置取りが少し後ろすぎたのは枠順の影響か。
関東圏では相変わらず結果が出ない。
20/11/29 京阪杯(G3)
阪神 芝1200m 良
着順:14着(1.09.2・1.0差)
騎手:幸英明(57キロ)
道中は中団で脚を溜めて4角は8番手で直線。
しかし直線ではまったく脚を出せず。
今走が休み明け4走目。
春先から使い詰めで、途中G1への出走もあり、少し疲れがあったのでは?と思うような負け方。
21/3/28 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重
着順:18着(1.11.3・2.1差)
騎手:池添謙一(57キロ)
1枠2番から道中は中団の前、5番手を追走。
4角も5番手で直線に向くが、直線では坂の上りからがさっぱり伸びず殿負け。
元来道悪は走る馬だが、馬場の悪い内目に閉じ込められて嫌気がさしたか?
内目を走って好走したのは逃げたモズスーパーフレア一頭だけ。
21/8/22 北九州記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1200m 稍重
着順:5着(1.08.5・0.3差)
騎手:武豊(58キロ)
道中は中団6~7番手。
4角も6番手の外で直線を向き、直線は馬群の外目から追い上げてくるが、わずかに前を捉えきれずに0.3差の5着。
緩い馬場でのトップハンデの58キロが堪えたのかもしれないが、0.3差の5着なら、悪い競馬ではない。
21/9/12 セントウルS(G2)
中京 芝1200m 良
着順:14着(1.08.3・1.1差)
騎手:武豊(56キロ)
スタートで出遅れて道中は後方12~13番手の内。
4角も13番手の内で直線に向くが、良い脚は出せず後方のまま。
あの位置取りからではどうしようもない。
出遅れがすべて。
21/11/28 京阪杯(G3)
阪神 芝1200m(内)良
着順:12着(1.09.7・0.9差)
騎手:団野大成(57キロ)
道中は中団7番手。
4角は9番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。
2ヵ月の間使われたAコースの芝は、この馬にとっては走り難かったのではないか?
次走、シルクロードS(G3)に向けて
次走は1月30日(日)、中京競馬場 芝1200mで行われる「シルクロードS(G3・ハンデ)」。
ハンデはトップハンデの57.5キロ。
トップハンデを背負っての直線急坂コースでは、あまり期待はできない。
⇒その他、シルクロードS(G3)の出走馬を分析