2021年3月27日【ドバイターフ】終了時点までのデータをもとに、ヴァンドギャルドの好走パターンを分析。
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ヴァンドギャルドの距離適性
ヴァンドギャルドはこれまでに芝1600m~芝2000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(4-0-1-5)
- 芝1800m(1-1-2-1)
- 芝2000m(0-0-0-1)
現状は1600mがベストのようだが、2000mにしても、「ホープフルS(G1)」で0.6差の6着。
これは最後の直線で不利があってのことなので、スムーズなら3着以内もあったかもしれない。
いずれにしても気性面に問題のある馬なので、折り合いがカギにはなるが、後々2000mを走ってきても不思議はない。
ヴァンドギャルドの脚質
好位~中団からの差し。
切れ味鋭い末脚が魅力だが、締まった流れになってどうか?
ペースが上がった2020年の「安田記念」では脆さを見せた。
ヴァンドギャルドのコース適正
ヴァンドギャルドの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(2-0-1-2)
- 中山(0-0-0-1)
- 京都(1-0-1-1)
- 阪神(2-0-1-2)
- ドバイ(0-1-0-0)
末脚を生かしやすい外回りコースでの好走が目立つ。
ヴァンドギャルドの持ち時計(ベストタイム)
ヴァンドギャルドの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.32.5 6着(0.5差・京都)
- 芝1800m:1.46.6 3着(ハナ差・東京)
- 芝2000m:2.02.2 6着(0.6差・中山)
時計が速くなると苦戦傾向。
ヴァンドギャルドの重馬場適正
ヴァンドギャルドの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-1)
- 重(2-0-0-0)
道悪は問題ないようだが、雨が降っている状態でのレースは一度凡走がある(2019年「きさらぎ賞(G3)」)。
ヴァンドギャルドの枠順適正
ヴァンドギャルドの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-0-0-2)
- 5~9番(4-1-2-0)
- 10~14番(0-0-1-4)
- 15~18番(0-0-0-1)
気性面に問題があり、前に馬を置きたい。出遅れも多い馬なので、できれば外枠は避けたいだろう。
ヴァンドギャルドの鉄砲実績(休み明け)
ヴァンドギャルドの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-0-1-2)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-0-2)
- 3戦目(1-0-0-0)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
ヴァンドギャルドの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-0-0-4)
- 3~5月(春):(0-1-2-1)
- 6~8月(夏):(0-0-0-1)
- 9~11月(秋):(5-0-1-1)
ヴァンドギャルドの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-0)
- 55キロ(3-0-1-1)
- 56キロ(1-0-2-3)
- 57キロ(0-1-0-2)
- 58キロ(0-0-0-1)
ヴァンドギャルドの好走体重
3着以内の体重は;
- 460~478キロ
ヴァンドギャルドの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母の父はモティヴェイター(ND系サドラーズウェルズ)。
モティヴェイターは欧州で走り、G1を2勝。主戦場は芝の2000~2400m。
ヴァンドギャルドの近走
19/9/7 1勝クラス 13頭立て
阪神 芝1600m 良
着順:1着(1.33.2 -0.3差)
騎手:福永祐一(55キロ)
中団の後ろ、8番手からの競馬。
徐々に順位を上げて中団へ。
4角は大外を回って直線へ。
残り300m、ほぼ馬なりで先頭に立つと、残り200mで抜け出して、2馬身のリードをつけて快勝。
鞍上いわく、気難しい面はあったようだが、比較的落ち着いたレース運び。
折り合いさえつけば、3歳重賞1番人気2度の実績、このクラスでは楽勝。
19/10/13 三年坂特別(2勝クラス)13頭立て
京都 芝1600m 稍重
着順:1着(1.33.7 -0.4差)
騎手:福永祐一(55キロ)
スタートを決めて4~5番手からの競馬。
今走も落ち着いた走りで、直線残り200mで先頭を捉えると、そこからは後続を寄せ付けず2馬身半ちぎってゴール。
ここでもまだ格が違う。
精神面でかなりの成長がうかがえる。
19/10/13 ウェルカムS(3勝クラス)15頭立て
東京 芝1800m 重
着順:1着(1.48.3 -0.1差)
騎手:岩田望来(55キロ)
スタート5分で5番手からの競馬。
千八でもかかる素振りは見せず、4角では馬場の荒れていない外に出して追い出すと、残り200mで先頭に並びかけて、ゴール前半馬身交わしてゴール。
これで3連勝。
千八でも比較的落ち着いた走り。
オープンでも期待できそう。
20/2/9 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良 16頭
着順:6着(1.33.2・0.2差)
騎手:福永祐一(56キロ)
スタートで出遅れて最後方から。
二の脚で追い上げて中団にポジションを取り、直線も内から追い上げるが6着まで。
しかし着差は0.2差。
直線の追い上げが良かっただけに、スタートの出遅れが悔やまれる。
20/4/26 マイラーズカップ(G2)
京都 芝1600m(外)良 12頭
着順:3着(1.32.9・0.5差)
騎手:岩田望来(56キロ)
今走も出遅れて後方から。
直線は馬場の外目から強烈な末脚で伸びては来るが、0.5差の3着が精一杯。
前走に引き続き、出遅れが悔やまれる。
20/6/7 安田記念(G1)
東京 芝1600m 稍重
着順:10着(1.32.7・1.1差/9番人気)
騎手:岩田望来(58キロ)
今走は出遅れなく、道中は中団の前。
4角7番手で直線に向くが、良い脚は使えず見せ場なし。
4角で少し挟まれるような不利があったが、大勢にはそれほど影響はない感じ。
敗因はクラスの壁なのだろうが、
- 初めて背負った58キロ
- 今までのペースとは違うG1のペース
- 走破時計が速すぎた
などが考えられる。
20/10/24 富士S(G2)
東京 芝1600m 良
着順:1着(1.33.4・-0.2差/5番人気)
騎手:福永祐一(56キロ)
道中は中団で、馬場の外目を追走。
直線は残り200mで、馬群の外目から上り最速の脚で突き抜けた。
ヴァンドギャルドの位置取りなら、道中のペースもさほど速くはなく、終始馬場の良い外目を通ったことで脚も溜まったのだろう。
もともと道悪も巧く、速い時計にならなかったことも、この馬には良かった。
2020/11/22 マイルCS(G1)
阪神競馬場 芝1600m(外)
着順:6着(1.32.5・0.5差)
騎手:戸崎圭太(57キロ)
外枠16番から道中は中団のやや後ろ。
4角も同じような位置取りの11番手で直線。
直線は馬群の中ほどからジワジワと伸びてくるが、前を捉えるまでには行かず。
道中はペースも緩く、中団より後ろの馬には厳しい展開。
枠順がもう少し内目なら、掲示板争いくらいにはなったかな?という感じ。
現状では力を出し切った様子。実力的にもこのあたりか。
21/2/7 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良
着順:4着(1.32.7・0.3差)
騎手:福永祐一(57キロ)
道中は中団前目の良いポジション。
4角も先団6番手で直線。
直線も残り200mまでは良い走りを見せたはいたが、そこからの伸びがイマイチ。
やはりこの馬、締まったペースでは終いが鈍る。
21/3/27 ドバイターフ(G1)
ドバイ 芝1800m 良
着順:2着(推定1.47.2・3馬身差)
騎手:バルザローナ(57キロ)
5番ゲートから、道中は中団6~7番手の内。
4角も6番手の内で直線に向き、直線は内ラチ沿いをスルスルと抜け出してくるが、同時に外からもデットーリ騎手騎乗の1番人気ロードノースが抜け出してくる。
内と外の追い比べだが、脚色は完全にロードノースの方が上。
最後は3馬身差の2着に終わる。
いわゆる切れ負けのような感じ。
細かなラップは分からないが、おそらくスローの瞬発力勝負ではなかったか?
次走、毎日王冠(G2)に向けて
次走は10月10日(日)、東京競馬場 芝1800mで行われる「毎日王冠(G2)」。
緩めの展開なら上位争いも可能だが、キツめの流れになれば、その末脚が弾ける保証はない。
⇒その他、2021・毎日王冠(G2)の出走馬を分析