2022年4月2日【ダービー卿CT】終了時点までのデータをもとに、カテドラルの好走パターンを分析。
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カテドラルの距離適性
カテドラルはこれまでに芝1400m~芝2000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1400m(1-0-0-1)
- 芝1600m(1-3-1-10)
- 芝1800m(1-1-0-1)
- 芝2000m(1-0-0-1)
芝1800~2000mでの勝利は、緩いペースでの前残りで、レベルの高いレースではない。
逆に芝1600mは3歳重賞でも僅差。
2019年の「マイルCS」では0.5差の6着に入った。
これらのことから、カテドラルの適距離は1600mだと考える。
ただ、近走を見ると、それよりさらに短い1400m以下の方が合っていそうな印象も受ける。
カテドラルの脚質
出遅れが多いこともあり、もっぱら後方からの競馬が目立つ。
強烈な末脚を繰り出すこともあるが、確実性に欠ける。
たいていは位置取りが後ろからの追い込みとなるため、レースの上り時計が34秒前後だと差し届かないケースが多い。
あまり好走パターンが読めないムラっぽい馬だが、レースの上りは速くなりすぎない方が戦いことだけは事実。
カテドラルのコース適正
カテドラルの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(1-0-0-0)
- 東京(0-1-1-5)
- 中山(1-1-0-2)
- 中京(1-0-0-1)
- 京都(0-0-0-3)
- 阪神(1-1-0-2)
- 小倉(0-1-0-0)
直線に急坂があるコースの方が戦績は良い。
カテドラルの持ち時計(ベストタイム)
カテドラルの持ち時計は次の通り;
- 芝1400m:1.21.2 1着(新潟)
- 芝1600m:1.32.0 1着(中山)
- 芝1800m:1.46.3 2着(小倉)
- 芝2000m:2.02.2 11着(中山)
千六なら速い時計にも対応できる。
カテドラルの重馬場適正
カテドラルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-2)
- 重(1-0-0-0)
- 不良(未)
重馬場での勝利は「新馬戦」。
末脚を削がれる道悪は、基本的にはNGだろう。
カテドラルの鉄砲実績(休み明け)
カテドラルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-2-0-5)
叩いてからは;
- 2戦目(0-1-1-4)
- 3戦目(0-0-0-4)
- 4戦目(0-1-0-0)
- 5戦目~(1-0-0-0)
フレッシュな状態が狙いやすい。
カテドラルの枠順適正
カテドラルの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-1-0-2)
- 5~9番(0-1-0-2)
- 10~14番(1-2-1-8)
- 15~18番(0-0-0-1)
カテドラルの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-1-0-3)
- 3~5月(春):(0-2-1-1)
- 6~8月(夏):(2-1-0-3)
- 9~11月(秋):(2-0-0-6)
カテドラルの斤量別着度数
- 53キロ(0-0-0-1)
- 54キロ(2-0-0-1)
- 55キロ(0-0-0-2)
- 56キロ(2-4-0-5)
- 57キロ(0-0-1-2)
- 58キロ(0-0-0-2)
カテドラルの好走体重
3着以内の体重は;
- 464~488キロ
カテドラルの騎手相性
(着度数上位4名)
- 福永祐一(3-1-0-4)
- 戸崎圭太(1-0-0-3)
- 田辺裕信(0-2-0-1)
- シュタルケ(0-1-0-1)
福永騎手とは好相性。
カテドラルの血統背景
父はハーツクライ(サンデー系/有馬記念、ドバイシーマクラシック、日本ダービー2着)。
母の父はロックオブジブラルタル(ND系デインヒル)。
ロックオブジブラルタルは欧州で走り、「英2000ギニー」「愛2000ギニー」などG1を7連勝。主戦場は芝の短距離~マイル。
半兄に2015年の「エルムS(G3・ダ1700m)」を勝ったジェベルムーサ(父はアグネスタキオン)。
カテドラルの近走
21/2/7 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良
着順:2着(1.32.4・アタマ)
騎手:田辺裕信(56キロ)
道中は中団のやや後ろあたり。4角も中団後ろあたり10番手から直線。
直線は馬群の外目からシャドウディーヴァと一緒に伸びて来て、ゴール前は内から伸びて来たカラテとの追い比べの末、アタマ差交わされて2着。
この馬も、今の東京の速い上りには対応できないと思っていたが、しっかり対応。
振り返ってみれば、前々走あたりから、中団あたりにポジションを取れるようになっていた。
前走では敗れはしたものの、道中は2番手を追走する競馬も見せていた。
今走も、先団ではないものの、位置取りは後ろ過ぎずに追走できていたため、34秒台の上り時計でも届いてきたのだろう。。
こう言う近走不振の実績馬は、やはり何らかの「刺激」「変化」と言うものは見逃してはいけない。
21/4/3 ダービー卿CT(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:2着(1.32.8・0.2差)
騎手:田辺裕信(56キロ)
スタートで出遅れて、道中は勝ったテルツェットのさらに後ろ、後方13番手。
テルツェットよりはワンテンポ遅らせて、3~4角中間あたりで進出をはじめ、4角は11番手、テルツェットの直後で直線に向いた。
直線もテルツェットの後ろから良い脚で伸びてはくるが、テルツェットとの差は縮まらなかった。
仕掛けが遅れたというか、テルツェットに先を越された感じの2着だが、前傾ラップで展開がはまった感も否めない。
21/6/6 安田記念(G1)
東京 芝1600m 良
着順:12着(1.32.8・1.1差)
騎手:田辺裕信(58キロ)
出遅れて後方から。
4角も後方12番手で直線に向くが、まったく見せ場はなし。
レースの上り33.9秒はこの馬の限界点をはるかに超えていたのだろう。
21/7/18 中京記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1800m 良
着順:2着(1.46.3・0.1差)
騎手:福永祐一(56キロ)
スタートひと息だが、位置取りはそれほど後ろにはならない。
4角は8番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から鋭い末脚でアンドラステに0.1秒差の2着。
久々の千八にもしっかりと対応してきた。
近走では道中の位置取りがあまり後ろになりすぎないので、これくらいのクラスなら着順が安定してきた。
21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:1着(1.32.0・クビ)
騎手:戸崎圭太(56キロ)
スタート少し出遅れたが、道中は中団の後ろ9番手の内。
4角も9番手で直線に向き、直線は馬群の中を突いて追い上げにかかるが、途中前が詰まって進路が取れないところもあったが、外に進路が開くと、そこから一気に突き抜けた。
これくらいのペース、これくらいの上りが丁度よさそう。
21/11/21 マイルCS(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:9着(1.33.2・0.6差)
騎手:戸崎圭太(57キロ)
スタート2馬身ほど出遅れて、道中は後方14番手から。
4角は13番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げにかかるが、前との差は詰まらず。
レースの上りが33.3秒では勝負にならなかった。
22/2/6 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良
着順:8着(1.33.6・1.3差)
騎手:戸崎圭太(58キロ)
出遅れて道中は最後方の15番手。
4角も15番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げてはくるが、イマイチ伸びを欠いて8着まで。
この馬向きの展開だが、斤量の58キロが堪えたか。
22/4/2 ダービー卿CT(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:9着(1.32.9・0.6差)
騎手:戸崎圭太(57キロ)
スタート出遅れて、道中は最後方からの競馬。
4角も後方14番手の大外から直線に向くが、この位置からだと0.6差の9着が精一杯。
57キロのハンデもあって末脚がイマイチ。
次走、安田記念(G1)に向けて
次走は6月5日(日)、東京競馬場 芝1600m(外)で行われる「安田記念(G1)」。
ここは厳しい。
⇒その他、安田記念(G1)の出走馬を分析