結果

2024年 4月28日(日)

第169回 天皇賞(春)(G1)

京都競馬場 芝3200(外)良

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
テーオーロイヤル 3.14.2 4-4-5-2(先行) 35.0
ブローザホーン 2 12-13-12-12(中団後ろ) 34.6
ディープボンド 1/2 2-2-2-1(先行) 35.6

レースの上り:35.3


ラップ分析

1着タイム 後3F 序盤 中盤前 中盤後 後半
今走 3.14.2 35.3 48.1 48.2 50.7 47.2
過去平均 3.15.03 35.4 48.5 49.2 50.1 47.2
-0.1 -0.4 -1.0 0.6 0.0

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去6走))

レース前半の1200mがかなり速い。

これは逃げて前半で約6馬身のリードを取ったマテンロウレオのラップ。

後続の馬はこの間、およそ良馬場平均くらいの追走だったのだろう。

そして中盤でマテンロウレオは息を入れるが、それでも1Fが13秒を超えるような、がっつりと息を入れるようなラップではない。

そして後続の馬はこの間にマテンロウレオに追いついて行く。

3角の坂の下り、残り800mから再びペースを上げるマテンロウレオ。

後続の馬も引き続きマテンロウレオを追い、直線の入口で道中2番手のディープボンドが先頭に立った。

レースの上り3Fは35.3秒で、走破時計は3.14.2と優秀。

前半の速いラップはマテンロウレオの刻んだラップとしても、後続の馬も向正面でマテンロウレオに追いついて行くのだから、道中の追走速度の平均はほぼイーブン。

そんな中、残り800mから再度脚を伸ばす逃げ馬と、引き続きSPを持続させながらこれを追う後続勢。

逃げ馬も後続の馬も、馬券に絡むためにはそこそこ高い心肺能力が求められたのではないだろうか。

今年の天皇賞(春)は、折り合いさえつけば好走できると言うレベルのものではなく、心肺機能の優劣が勝敗を分けたレースだったように思う。


回顧

1着は1番人気のテーオーロイヤル。

道中は先団4~5番手で、一貫してドゥレッツァの直後を追走。

2周目4角でドゥレッツァが苦しくなったとみるや、即座にこれを交わして4角は2番手で直線。

直線では先に抜け出したディープボンドを残り300mあたりで捉えると、そのまま突き抜けてゴール。

締まった流れではいささか心配な面もあったが、そんな不安を吹き飛ばす好走。

圧巻の勝利。

テーオーロイヤルの分析

 

2着は5番人気のブローザホーン。

道中は中団の後ろ後方寄り、12番手の外を追走。

2周目4角は12番手の大外を回して直線に向き、直線では馬群の大外から追い上げに入り、鋭い脚で伸びてきて、ゴール前でディープボンドは交わすものの、勝ち馬には2馬身届かずの2着。

後方から良い脚を見せたが、レースの上りが35秒台前半では2着が精一杯。

勝った馬が強かったということ。

ブローザホーンの分析

 

3着は6番人気のディープボンド。

道中は2番手追走。

2周目4角も2番手で直線に向き、直線では早々に逃げるマテンロウレオを捉えて先頭に立つが、ほどなくしてテーオーロイヤルに交わされ、ゴール前でブローザホーンに交わされての3着。

最後差されはしたが、まだまだこの馬のスタミナは健在だった。

また、35.3秒のレースの上りでもいまだに3着に食い込めるのだから大したもの。

「天皇賞(春)」だけは別腹なのか?

ディープボンドの分析

 

2番人気のドゥレッツァは15着。

道中は先団3番手。

しかし2周目の3~4角では早くも手応えが怪しくなり、4角5番手で直線に向くが、直線では早々に一杯。

3~4角では苦しくなって内にもたれる始末。「菊花賞」の走りから、適性は長距離にあると思っていたが、とんだ見立て違い。

では中距離か? と考えたとき、前走の0.8差の2着が影を落とす。

うーん・・・。

次走が正念場になるだろう。

ドゥレッツァの分析

 

3番人気のサリエラは12着。

道中は中団の前6番手。

2周目4角は7番手の外を回して直線に向くが、直線ではまったく伸びてこなかった。

緩い流れなら長い距離でもそこそこ走れるという馬はまあまあいるが、そういう馬では今年の天皇賞はきつかったかも。

サリエラの場合、右回りは敗因にはならないか?

サリエラの分析