サリエラのキャリアはまだ浅いので、近走のみを振り返る。

サリエラの近走

22/9/18 ローズS(G2)

中京 芝2000m 良

着順:2着(1.58.6・0.1差)

騎手:ルメール(54キロ)

道中は後方集団の9番手あたりを追走。

4角も後方10番手で直線に向くと、直線は馬群の中ほどから追い上げてくるが、半馬身差及ばずの2着。

いつも通りのいい脚は見せたがわずかに届かず。

スローの流れをよく追い上げたと見ることもできるし、ここは差し切らなければ意味がないとも言える。

坂の上りも含めて、トップスピードに乗るまでにちょっと時間がかかっているようにも見えた。

本番の阪神の内回りの2000mでもいい脚が出せるのか否かは微妙。

2022年 ローズS(G2)のラップ分析&回顧

23/1/28 白富士S(L)

東京 芝2000m 良

着順:1着(1.58.5・-0.2差)

騎手:ルメール(54キロ)

道中は中団のやや前、4~5番手を追走。

4角は全馬一団となった馬群の中ほど、4番手で直線。

直線は坂を上り切った残り200mからビュンと伸びて、ゴール前、逃げ粘るドーブネをしっかり交わしてゴール。

鮮やかな勝ち方には見えたが、しかしやはり、坂の上りではちょっとモタモタしている印象は前走と同じ。

23/5/28 目黒記念(G2・ハンデ)

東京 芝2500m 良

着順:3着(2.30.9・0.1差)

騎手:ルメール(55.5キロ)

道中は中団10番手の外目を追走。

4角は11番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、ゴール前詰め切れずに3着まで。

4角から直線入口で外目に進路を取った影響で、坂の上りで後れを取ったようにも見えたが、これまでと同様で、坂の上りでもたついている感じもする。

枠の内外が明暗を分けたのか、それとも坂の上りでもたつく馬なのか?

終いの脚はしっかりとメンバー2位の33.8秒を出してはいるが、今後も僅差の2、3着が続くようなら、一考が必要。

2023年 目黒記念(G2)のラップ分析&回顧

23/9/3 新潟記念(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)良

着順:7着(1.59.4・0.4差)

騎手:ルメール(55.5キロ)

スタート出遅れて道中は後方12番手を追走。

4角は11番手の内で直線に向き、直線ではジワジワとは詰めてはくるが0.4差及ばずの7着。

上り3Fはメンバー3位の33.8秒。

まあ、こんな脚といえばこんな脚なのだが・・・。

坂の上りでモタモタする印象はあったが、今回を見る限り、坂は関係なく、切れ味自体があまりないということかも。

そうなると、位置取りは、今回のように後ろ過ぎてはダメだろう。

2023年 新潟記念(G3)のラップ分析&回顧

23/11/12 エリザベス女王杯(G1)

京都 芝2200m(外)良

着順:6着(2.12.9・0.3差)

騎手:マーカンド(56キロ)

道中は後方13番手。

4角は12番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げてはくるが、0.3差届かずの6着。

位置取りの差。

もう少し前にいたい。

2023年 エリザベス女王杯(G1)のラップ分析&回顧

24/2/17 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)

東京 芝3400m 良

着順:2着(3.30.2・クビ差)

騎手:ルメール(55.5キロ)

道中は中団の前目から先団。

4角も先団3番手で直線に向き、坂の上りで先頭に立つが、テーオーロイヤルも負けじと馬体を併せてくる。

坂の途中から勝ち馬と壮絶な叩き合いを演じたが、ゴール前でクビ差及ばずの2着。

長い距離に適性はありそうだが、勝ち切るにはまだ少し足りない。

2024年 ダイヤモンドS(G3)のラップ分析&回顧


サリエラの脚質

道中控えて、終いの脚を生かす競馬。

終いの脚はあるにはあるが、後方からまとめた交わすような脚ではなさそう。

なので、道中の位置取りはあまり後ろにならない方がいいかも。


サリエラの血統背景

父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、春天、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。

母の父はロミタス(ND系ニジンスキー)。

ロミタスは欧州、米国で走り、芝のG1を3勝。主戦場は芝の1600m~2400m。G1勝利は3勝とも芝2400m。

半兄にサリオス(朝日杯FS、皐月賞2着、ダービー2着)。

全姉にサラキア(府中牝馬S、エリザベス女王杯2着、有馬記念2着)。

母方の7代前、Suleika(ズライカ)を祖とする牝系は、多くの重賞ウィナーを輩出する名門牝系。

この牝系の最近の活躍馬としてはシュネルマイスター(NHKマイルC、マイル2着、安田記念2着)、ブエナビスタ(阪神JF、桜花賞、オークス、ヴィクトリアM、秋天、JC)。

もっと遡ると、マンハッタンカフェもこの牝系。