結果

2024年 10月27日(日)

第170回 天皇賞(秋)(G1)

東京競馬場 芝2000m 良

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
ドウデュース 1.57.3 14-14-13(後方) 32.5
タスティエーラ 1  1/4 3-3-5(先行) 33.4
ホウオウビスケッツ 1/2 1-1-1(逃げ) 34.0

レースの上り:33.7


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 1.57.3 33.7 12.8 11.5 11.6 12.0 12.0 11.9 11.8 11.1 11.1 11.5
過去平均 1.56.92 34.6 12.7 11.3 11.6 11.7 11.7 11.7 11.6 11.3 11.5 11.9
-0.9 0.1 0.2 0.0 0.3 0.3 0.2 0.2 -0.2 -0.4 -0.4

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

ラスト3Fまでが明らかに緩いスローペースの展開。

8、9番人気の逃げ先行馬が上位に残っているのもそのためだろう。

しかしそんな前有利のクソ緩い流れを、後方2番手から一気に差し切った勝ち馬の末脚は、2022年にイクイノックスが叩き出した32.7秒を0.2秒上回る32.5秒。

これは後々語り継がれそうな伝説レベルの末脚だろう。


回顧

1着は2番人気のドウデュース。

道中は最後方から2頭目、14番手を追走。

4角もそのあたりで直線に向くと、直線は馬群の大外に進路を取って、残り400mを切って追い出しにかかると、坂の上りである程度先頭との距離を縮めると、ラスト200mではさらにギアが一つ上がって、破格の伸びで先頭を捉えた。

正味400mで13頭を差し切った圧巻の末脚は32.5秒。

レースの上り33.7秒を考えると、そうそう出来る芸当ではない。

ケガしてないかが心配なくらい。

恐れ入りました、としか言いようがない。

ドウデュースの分析

 

2着は9番人気のタスティエーラ。

道中は先団3、4番手。

3~4角で少し息を入れたのか、若干順位を落として、4角は5番手の内目で直線に向く。

直線は馬場の3分どころから追い出しにかかり、坂を上り切ってからの200mでグンと伸びて2着を確保。

確かに最後はよく伸びてはいるが、展開がハマった感もないではない。

次走も上位にくるようなら「復活」とも言えそうだが、この競馬だけではまだ何ともいえない。

タスティエーラの分析

 

3着は8番人気のホウオウビスケッツ。

5枠9番からの逃げ。

前半1000mの通過が59.9秒とまずまずのペース。

4角も先頭で直線に向くと、直線は馬場の内目から追い上げに入り、坂の上りでは後続に3馬身の差をつけて残り200m。

鞍上も右鞭を入れて必死の粘りを見せるが、ゴール前で2頭に交わされての3着。

敗れはしたが、絶妙の逃げで力は出し切った感じ。

ホウオウビスケッツの分析

 

1番人気のリバティアイランドは13着。

外枠12番から、序盤は外々を回されて順位を落とすが、向正面で上がって行って道中3、4番手の外目を追走。

4角も3番手で直線に向き、直線は馬場の3~4分どころから坂の上りでゴーサインを出したように見えたが、坂を上り切っても伸びては来ずに、そのまま馬群に沈んで行った。

脚部不安からの休み明け。

万全ではなかったのだろう。

リバティアイランドの分析

 

3番人気のレーベンスティールは8着。

外枠14番から、2角で外へ押し出される不利もあり、道中は中団の後ろ、後方寄りの11番。

4角も11番手で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、さほど良い脚は出せなかった。

後方からの競馬になったのは痛かったが、この競馬を見る限り、この馬は前々から押し切って行く競馬がベストなのだろう。

末脚、キレでは、一線級ではやや見劣るかもしれない。

レーベンスティールの分析