リバティアイランドのキャリアはまだ浅いので、近走のみを振り返る。

リバティアイランドの前走

22/12/11 阪神JF(G1)

阪神 芝1600m(外)良

着順:1着(1.33.1・-0.4差)

騎手:川田将雅(54キロ)

道中は中団馬群のやや前目、8番手の外を追走。

4角は8番手の大外で直線に向くと、直線では残り400mあたりから追い上げに入り、坂下では早くも逃げ粘るサンティーテソーロを交わすと、あとはそのまま突き抜けてゴール。

前走のこともあってか、終始外目の位置取りから、4角も大外を回して安全運転。

それでも末脚が鈍ることはまったくなく、坂下で先頭をとらえると、あとは余裕残しのゴール。

展開自体はタフな展開だったが、この馬にとっては、スタミナの消耗も、底力も必要ではなかったかのような強い勝ち方だった。

2022年 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)のラップ分析&回顧

23/4/9 桜花賞(G1)

阪神 芝1600m(外)良

着順:1着(1.32.1・-0.2差)

騎手:川田将雅(55キロ)

スタートで出遅れて、道中は後方15番手を追走。

3~4角でも動かずに、4角でサッと大外に進路を取って直線に向く。

直線は馬群の大外から追い上げに入り、坂下では早くも後ろの半分を交わし去り、坂の上りで前の半分をまとめて交わしてゴール。

内がそこそこ止まらない前有利の馬場状態で、後方からの一気の追い込みが決まった。

終いの脚は32.9秒で、瞬発力だけが目立っているが、この馬、持続力もスタミナもしっかりある。

2023年 桜花賞(G1)のラップ分析&回顧

23/5/21 優駿牝馬(オークス)(G1)

東京 芝2400m 良

着順:1着(2.23.1・-1.0差)

騎手:川田将雅(55キロ)

道中は中団の前目、6番手の内目を追走。

4角も6番手で直線に向くと、直線は進路をスッと外目に取ってまだ馬なり。

残り400mから坂を上って、馬なりで先頭との差を詰めて行くと、残り200m手前で鞭を一発、二発。

これで先に抜け出したドゥーラを並ぶ間もなく交わし去ると、あとは突き抜けてゴール。

直線で使った鞭はおそらく2発だけ。

メイチで追っていれば、後続との差はまだまだ開いたかもしれない。

この世代、牝馬では太刀打ちできる馬はいないだろう。

2023年 優駿牝馬(オークス・G1)のラップ分析&回顧

23/10/15 秋華賞(G1)

京都 芝2000m(内)稍重

着順:1着(2.01.1・-0.1差)

騎手:川田将雅(55キロ)

道中は中団の前目、好位の6~7番手、内から3列目を追走。

3角手前でスッと外に進路を取ると、3~4角では外を回して抜群の手応えで進出を開始し、4角3番手の外で直線に向く。

直線入口では早くも先頭に立ち、馬場の3~4分どころ軽快に飛ばし、残り200mを切ると完全に突き抜けてゴールイン。

スローのヨーイドンの展開で、道中前目につけて、好位抜け出しの横綱相撲を取られては、他の馬はなす術がない。

絶対女王のまさしく圧巻の勝利。

2023年 秋華賞(G1)のラップ分析&回顧

23/11/26 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:2着(2.22.5・0.7差)

騎手:川田将雅(54キロ)

道中は先団4番手。前にイクイノックスを見るかたちでレースを進めた。

4角も4番手の内で直線に向くが、直線では3番手のタイトルホルダーと一杯になったパンサラッサを交わすのが精一杯。

斤量差4キロで4馬身離されていては完敗と言っていいだろう。

しかし相手は世界ナンバーワンホース。

相手が強すぎただけで、この三冠牝馬ももちろん強い。

2023年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧


リバティアイランドの脚質

中団馬群の前目から、直線で抜け出してくる競馬。

瞬発力、持続力、双方ともに、かなり高い能力を持っている。


リバティアイランドの血統背景

父はドゥラメンテ(ミスプロ系キングマンボ/皐月賞、日本ダービー、ドバイシーマクラシック2着、宝塚記念2着)。

母のヤンキーローズは豪州で走り、芝のG1を2勝(1400mと2000m)

母の父はオールアメリカン(ロベルト系)。

オールアメリカンは豪州で走り、芝のG1(1600m)を1勝。

主戦場は芝のマイル、短距離。