ウンブライルの脚質

道中控えて、終いを生かす競馬だが、現状では緩い流れの時しか終いの脚は出せていない。

明け4歳、この先成長力を示せるか否かが課題。


ウンブライルの距離適性

ウンブライルはこれまでに芝1400m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1400m(2-0-0-0)
  • 芝1600m(0-3-0-4)

デビュー3戦目からずっとマイルの距離。

陣営はマイラーと見ている。


ウンブライルの血統背景

父はロードカナロア(ミスプロ系キングマンボ/スプリンターズS連覇、高松宮記念、安田記念、香港スプリント連覇)。

母の父はファルブラヴ(ND系)。

ファルブラヴは欧州、日本、香港で走り、G1を8勝。主戦場は芝の1800~2400m。

全兄にステルヴィオ(マイルCS)。

ウンブライルの近走

23/4/8 ニュージーランドT(G2)

中山 芝1600m(外)稍重

着順:2着(1.33.9・0.2差)

騎手:ルメール(54キロ)

外枠15番から、道中は中団9番手の外。

4角は8番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂の上りでグンと伸びるが、勝ち馬には1馬身半及ばず。

初ブリンカーの効果が出たのか、最後はしっかりと伸びた。

レースの上りが36秒かかっていることも、後ろから届いた要因だろう。

いかにも中山向きの走り、東京コースではどうか?

2023年 ニュージーランドT(G2)のラップ分析&回顧

23/5/7 NHKマイルC(G1)

東京 芝1600m 稍重

着順:2着(1.33.8・アタマ差)

騎手:横山武史(55キロ)

スタート出遅れて道中は後方16番手を追走。

4角も後方16番手で直線に向き、直線は馬群の大外に進路を取って追い上げを計る。

坂を上って残り200mでも、まだ先頭との差はそこそこあったが、残り200mでこの差を詰めて、最後はアタマ差の2着。

この馬も展開がはまった口だが、最後の脚は凄まじかった。

この先、パンパンの良馬場で、速い上りでも同じ脚が使えるかどうか?

2023年 NHKマイルカップ(G1)のラップ分析&回顧

24/2/4 東京新聞杯(G3)

東京 芝1600m 良

着順:9着(1.32.7・0.6差)

騎手:ルメール(55キロ)

道中は中団6~7番手。

4角は7番手で直線に向くが、直線では伸びずバテず。

約9か月ぶりの実戦ということもあるが、やはり34秒台の上りには課題があるのかもしれない。

2024年 東京新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

24/4/6 阪神牝馬S(G2)

阪神 芝1600m(外)良

着順:2着(1.33.1・0.1差)

騎手:川田将雅(55キロ)

道中は中団の外目の7番手から、4角も7番手の外で直線に向いて、直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂下では前を行く勝ち馬を射程圏に捉えたかに見えたが、最後はキレ負けした感じ。

上がりの速い競馬で2着に入ったのは収穫だが、1キロ重い勝ち馬に半馬身つけられていては完敗と言っていいだろう。

やはりこの馬としては、道中もう少し流れて欲しいところだろう。

2024年 阪神牝馬S(G2)のラップ分析&回顧

24/5/12 ヴィクトリアM(G1)

東京 芝1600m 良

着順:6着(1.32.2・0.4差)

騎手:川田将雅(56キロ)

道中は中団5~6番手の最内。

4角も6番手の内で直線に向いて、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、残り100mあたりまでは先頭集団に食らいついていたが、ゴール前で甘くなった。

最後はキレ負けなのかバテたのか判断がつかないが、いずれにしても、まだこのクラスでは少し足りない。

2024年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧