2022年3月26日【日経賞】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、タイトルホルダーの好走パターンを分析。
Contents
タイトルホルダーの距離適性
タイトルホルダーはこれまでに芝1800m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-1-0-0)
- 芝2000m(1-1-0-1)
- 芝2200m(0-0-0-1)
- 芝2400m(0-0-0-1)
- 芝2500m(1-0-0-1)
- 芝3000m(1-0-0-0)
緩い流れなら距離は持つ。
タイトルホルダーの脚質
先行脚質。
テンのスピードがあり、先行力は優秀なので、常に前々で競馬ができるのが最大の強み。
切れる脚はないので瞬発戦には向かないが、緩い流れならそのまま押し切り、消耗戦になっても簡単にはバテない底力を持つ。
今後の課題は、速い流れを最後まで持続させなければならないSP持続型の展開になったときにどこまで踏ん張れるか。
タイトルホルダーのコース適正
タイトルホルダーの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(0-1-0-1)
- 中山(3-1-0-3)
- 阪神(1-0-0-0)
タイトルホルダーの持ち時計(ベストタイム)
タイトルホルダーの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.47.7 2着(東京)
- 芝2000m:2.01.1 2着(中山)
- 芝2200m:2.13.6 13着(中山)
- 芝2400m:2.23.1 6着(東京)
- 芝2500m:2.32.5 5着(中山)
- 芝3000m:3.04.6 1着(阪神)
スピード勝負、持続力が問われる展開ではどうか?
タイトルホルダーの重馬場適正
タイトルホルダーの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-1-0-0)
- 重(未)
- 不良(未)
ペースが緩み、上りがかかる道悪は戦いやすいと思う。
タイトルホルダーの鉄砲実績(休み明け)
タイトルホルダーの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-0-0-1)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-0-0)
- 3戦目(0-0-0-2)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
タイトルホルダーのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(未)
- 中3~5週(1-1-0-2)
- 中6~8週(0-1-0-1)
タイトルホルダーの枠順適正
タイトルホルダーの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-0-0)
- 5~9番(1-0-0-1)
- 10~14番(1-1-0-2)
- 15~18番(0-0-0-1)
タイトルホルダーの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-0-0-2)
- 3~5月(春):(2-1-0-1)
- 6~8月(夏):(未)
- 9~11月(秋):(2-1-0-1)
タイトルホルダーの斤量別着度数
- 55キロ(1-1-0-2)
- 56キロ(1-0-0-1)
- 57キロ(2-1-0-1)
タイトルホルダーの好走体重
3着以内の体重は;
- 462~476キロ
タイトルホルダーの血統背景
父は2015年の「皐月賞」、「日本ダービー」を制したドゥラメンテ(ミスプロ系キングマンボ)。
母は中央の芝1800~2600mで活躍したメーヴェ。
母の父はモティヴェイター(ND系サドラーズウェルズ)。
モティヴェイターは欧州で走り、G1を2勝。主戦場は芝の2000~2400m。
タイトルホルダーのここまでの走り
20/10/4 2歳新馬
中山 芝1800m 良
着順:1着(1.51.4・-0.2差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
5枠4番からハナへ。
新馬戦としては少し速いペースだが、スローペースに変わりなし。
4角も先頭で直線に向き、危なげなく後続を振り切る。
2、3着馬も道中2、3番手の馬。
いわゆる「行った、行った」の決着。
20/11/23 東スポ杯2歳S(G3)
東京 芝1800m 良
着順:2着(1.47.7・0.2差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
序盤はムキになってハナを切るが、ジョッキーがなだめて2番手へ。
4角も2番手から直線に向き、坂下から先頭に立つが、追ってきたダノンザキッドと併せ馬。
坂を上り切ってダノンザキッドに交わされるが、この馬自身2着は死守。
レース展開はスロー。
2番手なら粘り切りたいところだが。
20/12/26 ホープフルS(G1)
中山 芝2000m 良
着順:4着(2.03.3・0.5差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
道中は先団の2~3番手。
4角も3番手で直線に向き、坂下までは粘っていたが、坂の上りで脚色が鈍り、最後はヨーホーレイクにも交わされて4着。
このペース、この上りで粘り切れないのなら、先行馬としての魅力はあまり感じない。
21/3/7 弥生賞(G2)
中山 芝2000m 良
着順:1着(2.02.0・-0.2差)
騎手:横山武史(56キロ)
抜群の先行力を生かしてハナへ。
道中は競りかけられることもなく、マイペースの逃げで4角も先頭。
直線も内ラチ沿いをしっかり伸びてゴール。
前後半1000mのタイム差は-3.2秒。
ドスローの行った行ったの展開だが、とりあえずは見事な逃げ切り勝ち。
21/4/18 皐月賞(G1)
中山 芝2000m 稍重
着順:1着(2.00.6・-0.5差)
騎手:横山武史(57キロ)
抜群のスタートから道中は2番手。
3角過ぎには逃げるワールドリバイバルを交わして先頭に立つと、4角先頭で直線に向く。
直線入口では早くもエフフォーリアに交わされはするが、そのあとがズルズルとは行かずにしっかりと粘り切って2着を守った。
最後まで粘り切った底力は評価できるが、差し、追い込み勢の末脚も馬場に削がれた印象はある。
この馬の2着は、展開に依るところが大きいような気はする。
21/5/30 東京優駿(G1)
東京 芝2400m 良
着順:6着(2.23.1・0.6差)
騎手:田辺裕信(57キロ)
7枠14番から道中は2番手追走。
4角は4番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目を追い込んでくるが、さすがにこの瞬発戦にはついて行けず、0.6差の6着まで。
こういう展開になればこの馬の出番はないが、それでも0.6差の6着に粘り切るあたり、真骨頂である「渋とさ」に磨きがかかった感じ。
⇒2021年 東京優駿(日本ダービー・G1)のラップ分析&回顧
21/9/20 セントライト記念(G2)
中山 芝2200m 良
着順:13着(2.13.6・1.3差)
騎手:横山武史(56キロ)
道中は先団3~4番手。
4角は5番手の内で直線に向くが、直線では包まれてなかなか進路が開かないままゴール。
しかし最後の直線、進路が開いていれば粘り込めたのか?
鞍上の手もあまり動いていなような感じ。
着順もちょっと敗けすぎ。
展開、馬場の影響もあったのだろう。
21/10/24 菊花賞(G1)
阪神 芝3000m(内)良
着順:1着(3.04.6・-0.8差)
騎手:横山武史(57キロ)
2枠3番からハナを主張。
序盤はそこそこ流れたが、中盤はかなり緩いマイペースの逃げに持ち込んだ。
4角は2馬身ほどの差をつけて直線に向き、直線はさらにその差を広げて、最後は5馬身差つけての圧勝。
長距離に対する適正の高さを証明した格好。
21/12/26 有馬記念(G1)
中山 芝2500m 良
着順:5着(2.32.5・0.5差)
騎手:横山和生(55キロ)
大外16番から道中は2番手追走。
4角も2番手で、直線入口では先頭に立ち、そのまま押し切りを計るが、残り200mで後続に捕まる。
しかしそこからズルズルとは行かず、しっかりと粘って5着を確保。
大外から先団に取りつき、パンサラッサの刻む速めのラップにつき合う感じで2番手追走。
それでいて最後はこの粘り。
この馬も、来年は長距離路線では中心になってきそう。
22/3/26 日経賞(G2)
中山 芝2500m 稍重
着順:1着(2.35.4・-0.1差)
騎手:横山和生(57キロ)
6枠11番からハナを切る。
道中はLap6とLap7で13秒台のラップを2度続けるなど、かなり緩いペースの逃げ。
4角も先頭で直線に向き、直線は内のボッケリーニ、外のヒートオンビートの猛追をクビ差しのいでゴール。
感想としては「横綱相撲」とは程遠い内容。
もう少し馬場が乾いていれば、ヒートオンビートあたりに交わされていた可能性もある。
本番でもこんな緩い逃げをするようなら危ない。
次走、天皇賞(春)(G1)に向けて
次走は5月1日(日)、阪神競馬場 芝3200m(外⇒内)で行われる「天皇賞(春)(G1)」。
この距離に適性があることは間違いないが、2強かと言われればちょっとそれには懐疑的。
⇒その他、天皇賞(春)(G1)の出走馬を分析