2021年1月5日【中山金杯】終了時点までのデータをもとに、テリトーリアルの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)

テリトーリアルの距離適性

テリトーリアルはこれまでに、芝1600m~芝2000mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(1-0-0-1)
  • 芝1800m(3-2-1-3)
  • 芝2000m(3-2-4-8)

現状では芝1800m~芝2000mが適距離

テリトーリアルの脚質

テリトーリアルは下級条件では、「逃げ」「先行」を主な脚質として成績を残してきた。

しかし準オープンを勝ち上がるあたりから脚質は変わり、中団の前あたりからの「差し」が決め手となることが多くなってきた。

どちらにしても切れる脚はないので、前々で競馬を進めたい馬ということに変わりはない。

上りのかかるタフな展開、開催後半の荒れた馬場を得意としている印象。

ペースは緩いより、締まった方が断然良い。

テリトーリアルのコース適正

テリトーリアルの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(1-0-0-1)
  • 函館(0-1-0-0)
  • 福島(0-0-1-0)
  • 東京(1-0-0-0)
  • 中山(0-0-1-1)
  • 中京(0-1-1-3)
  • 京都(3-3-1-2)
  • 阪神(2-0-2-5)
  • 小倉(0-0-0-1)

京都の6連対のうち、4連対が内回りコース。

阪神の2勝も、1勝は内回りコース。

とにかく、上りが速くならない条件で強さを発揮するので、小回り、内回りコースは大歓迎だろう。

同時に、開催後半の荒れ馬場、時計がかかる道悪馬場も歓迎の口

テリトーリアルの持ち時計(ベストタイム)

テリトーリアルの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.34.8 1着(クビ差・京都)※未勝利戦
  • 芝1800m:1.44.9 2着(0.3差・京都)
  • 芝2000m:1.59.0 5着(0.3差・阪神)

いずれも特出した時計はない、にも関わらず着順もイマイチ。

高速決着、高速馬場では力は出せないだろう。

テリトーリアルの重馬場適正

テリトーリアルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(3-0-1-1)
  • 重(0-0-0-1)

重馬場では0.5差の5着。

道悪はそこそこ走る。


テリトーリアルの鉄砲実績

テリトーリアルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(3-0-0-4)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-1-3-3)
  • 3戦目(1-2-1-1)
  • 4戦目(1-0-0-4)
  • 5戦目~(1-1-1-0)

間隔は、中2週が(3-2-0-2)、中1週が(0-2-0-1)。

詰めて使った方が結果が出ている。

テリトーリアルの枠順適正

テリトーリアルの枠番別着度数は;

  • 1~4番(3-2-2-5)
  • 5~9番(1-1-3-3)
  • 10~14番(2-1-0-4)
  • 15~18番(0-0-0-1)

テリトーリアルの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(2-2-3-5)
  • 3~5月(春):(1-1-1-2)
  • 6~8月(夏):(2-1-0-4)
  • 9~11月(秋):(2-0-1-1)

テリトーリアルの斤量別着度数

  • 54キロ(1-1-1-1)
  • 56キロ(2-2-2-5)
  • 56.5キロ(0-0-1-2)
  • 57キロ(4-1-1-4)

テリトーリアルの好走体重

3着以内の体重は;

  • 468~482キロ

テリトーリアルの血統背景

父はテオフィロ(ND系サドラーズウェルズ)。

テオフィロは欧州で走り、キャリア5戦を5連勝。内G1は2勝。距離はすべて芝の7F(約1400m)。

母の父はストリートクライ(ミスプロ系)。

ストリートクライは主に米国、ドバイで走り、「ドバイワールドカップ(G1・ダート2000m」で優勝。

近親に「ヴィクトリアマイル」2連覇のヴィルシーナ。2017年の「ジャパンカップ」を制したシュヴァルグラン。2016年の「秋華賞」を勝ったヴィブロスがいる。

テリトーリアルの近走

19/4/14 難波S(1600万下)

阪神 芝1800m(外) 稍重

着順:1着(ハナ差)騎手:藤岡康太(57キロ)

開催最終週の稍重馬場。

テリトーリアルの得意の馬場状態と言ってもいいだろう。

2枠2番から中団のインで競馬を進め、直線も最内から先団を差し切った。

稍重とは言え道中はかなり緩いペース。

それを終始内々の経済コースで競馬を進めえ距離ロスを抑えた。

勝つには勝ったが、強い競馬でOP昇格、というわけでもない。

19/5/11 都大路S(L)

京都 芝1800m(外) 良

着順:2着(0.3差)騎手:岩田康誠(56キロ)

今走は一転してコース替わりの綺麗な芝。

5枠5番から好位の3番手。

道中のペースは比較的流れて、テリトーリアルは順位を2つ落としたが、直線は内を突いて伸びてくるが先に抜け出したソーグリッタリングには届かず。

ペースが流れたので、レースの上りも35.0秒と少しかかったことが良かった。

19/10/27 カシオペアS(L)

京都 芝1800m(外)良

着順:1着(アタマ差)騎手:藤岡康太(56キロ)

4回京都開催の最終週で、6Rまでは稍重というテリトーリアルの好きな馬場状態。

5枠10番から中団の前にポジションを取る。

4角は大外を回って直線を向くとジワジワと先頭に詰め寄り、残り200mからは3頭の併せ馬。

ゴール前一度前に出られるが、そこからもう一度差し返して頭差勝利をもぎ取った。

レースの上り3Fは35.7秒。

前走負けたソーグリッタリング(3着)を退けたが、斤量差は2キロ。

2着のベステンダンクとは斤量差1キロ。

どちらもテリトーリアルの方が軽い斤量。

得意の馬場状態で展開も向いた。斤量差を考えても、オープンクラスではまだまだこれから。

19/11/30 チャレンジカップ(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:12着(1.1差)騎手:藤岡康太(56キロ)

初の重賞挑戦で外枠の8枠11番はつらい条件。

道中も終始外々を回る展開。

ペースもスローで上りが速くなった。

重賞初挑戦で不利な条件が重なった、にしても1.1秒は敗けすぎか?

20/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)

中山 芝2000m 良 17頭立て

着順:3着(1.59.6・0.1差)

騎手:藤岡康太(56キロ)

1枠1番から五分のスタートで中団の前。

内ぴったりのロスのない競馬で、4角も6番手の最内で直線へ。

直線は少し外へ出して進路を確保するとジワジワ伸びて3着。

レースの上りが35.8秒だったこともテリトーリアルには見方した。

20/2/23 小倉大賞典(G3・ハンデ)

小倉 芝1800m 良 14頭

着順:6着(1.49.3・1.0差)

騎手:藤岡康太(56キロ)

道中は中団の前あたり。

4角5番手で直線。

直線は馬場の悪い内目を突いて伸びあぐねる。

直線で外へ出していればもう少し詰めれたかも。

20/5/16 都大路S(L)

京都 芝1800m(外)重 14頭

着順:5着(1.48.7・0.5差)

騎手:藤岡康太(57キロ)

道中は先行して3番手。

4角も3番手で直線に向くが、直線ではバテず伸びず。

休み明けも響いたか。

20/6/6 鳴尾記念(G3)

阪神 芝2000m 良

着順:13着(2.01.8・1.7差)

騎手:藤岡康太(56キロ)

道中は中団だが、直線ではまったく見せ場なし。

ジョッキーは「道中から進みが悪かった」とコメント。

中2週が応えたか?

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20/10/18 オクトーバーS

東京 芝2000m 稍重

着順:1着(1.59.5・0.1差)

騎手:石川裕紀人(57キロ)

道中は逃げるパンサラッサにぴったりとつけて2番手追走。

4角も2番手で直線に向き、残り200mで先頭に立つと、パンサラッサとの追い比べを制してゴール。

締まったペースに稍重馬場、この馬の適条件が重なったとはいえ会心の勝利。

20/11/15 福島記念(G3・ハンデ)

福島 芝2000m 良

着順:3着(1.59.8・0.2差)

騎手:石川裕紀人(56.5キロ)

4枠7番から道中は2番手。

逃げるトーラスジェミニが中盤でペースアップしたときも、離されずにしっかりと2番手をキープ。

4角を回って直線入口では早くも先頭にたって押し切りを計るが、ゴール前は2頭に交わされて0.2差の3着。

1、2着馬とはハンデが1.5キロあったことを考えれば上出来の内容。

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20/12/12 中日新聞杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:9着(2.00.8・0.7差)

騎手:石川裕紀人(56.5キロ)

道中は先団の2~3番手。

しかしペースが落ち着いて、上りの速い展開になった。

この展開はこの馬には不向き。

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21/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)

中山 芝2000m 良

着順:6着(2.01.4・0.5差)

騎手:石川裕紀人(56.5キロ)

道中はしっかり先手を取るが、今走もペースは緩く、最後は切れ味勝負の様相を呈した。

ハンデの56.5キロも微妙に効いてはいるだろうが、展開が合わなかった部分が大きい。

2021年 中山金杯(G3)のラップ分析&回顧

テリトーリアルの次走

次走は2月21日(日)、小倉競馬場 芝1800mで行われる「小倉大賞典(G3)・ハンデ)」。

この馬は展開次第。

道中そこそこ流れてくれれば、上位に食い込む力はある。

 

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