2021年6月19日【米子S】終了時点までのデータをもとに、クラヴァシュドールの好走パターンを分析。
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クラヴァシュドールの距離適性
クラヴァシュドールはこれまでに芝1600~2400mの距離のレースに使われてきた。
着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-2-2-3)
- 芝2000m(0-0-0-2)
- 芝2400m(0-0-0-1)
おそらくベストは1600m。それ以外の距離では終いの脚が出せていない。
クラヴァシュドールの脚質
終いのキレが持ち味だが、SPの持続力もそこそこ。
クラヴァシュドールのコース適正
クラヴァシュドールの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(0-1-0-1)
- 中山(0-0-0-2)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(0-0-0-1)
- 阪神(1-1-2-1)
阪神はすべて外回り。
京都の負けは内回り。
直線の長いコースの方が末脚は生かせそう。
クラヴァシュドールの持ち時計(ベストタイム)
クラヴァシュドールの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.32.9 2着(東京)
- 芝2000m:2.00.5 5着(中京)
- 芝2400m:2.25.7 15着(東京)
2歳「サウジアラビアロイヤルカップ(G3・東京芝1600m)」での時計はそこそこ優秀。
クラヴァシュドールの重馬場適正
クラヴァシュドールの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(0-0-1-2)
- 不良(未)
重馬場の「桜花賞」での4着は馬場が敗因ではない。
クラヴァシュドールの鉄砲実績(休み明け)
クラヴァシュドールの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-1-0-2)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-3)
- 3戦目(0-0-0-1)
- 4戦目(0-0-1-0)
クラヴァシュドールの枠順適正
クラヴァシュドールの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-1-0-1)
- 5~9番(1-1-0-1)
- 10~14番(0-0-1-4)
- 15~18番(0-0-1-0)
クラヴァシュドールの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-0-1-2)
- 3~5月(春):(0-1-0-2)
- 6~8月(夏):(0-0-1-0)
- 9~11月(秋):(1-1-0-2)
クラヴァシュドールの斤量別着度数
- 53キロ(0-0-0-1)
- 54キロ(1-2-2-2)
- 55キロ(0-0-0-2)
クラヴァシュドールの連対体重
- 446~462キロ
クラヴァシュドールの血統背景
父はハーツクライ(サンデー系)。
母の父はジャイアンツコーズウェイ (ND系ストームキャット)。
ジャイアンツコーズウェイは欧州で走り、G1を6勝。主戦場は芝1600m~2000m。
クラヴァシュドールの近走
19/9/7 2歳新馬
阪神 芝1600m(外)良 11頭
着順:1着(1.35.4・-0.2差)
騎手:藤岡祐介(54キロ)
道中4~5番手につけて、直線は馬場の外目に出して追い出す。
グングン加速がついてゴール前は1馬身半離して快勝。
上り時計は33.1秒。
19/10/5 サウジアラビアRC(G3)
東京 芝1600m 良 9頭
着順:2着(1.32.9・0.2差)
騎手:藤岡祐介(54キロ)
道中は中団5番手。
勝ったサリオスを前に見るかたちで追走。
直線は一旦サリオスを交わして先頭に立つが、すぐに差し返されてゴール前は約1馬身の差をつけられる。
勝ったサリオスの1.32.7はレコードだが、クラヴァシュドールの時計も十分に速い。
クラヴァシュドールの上りはサリオスと同じ33.1秒。
3着馬には3馬身半の差をつけており、上位2頭が抜けていたことが分かる。
19/12/8 阪神JF(G1)
阪神 芝1600m 良 16頭
着順:3着(1.33.5・0.8差)
騎手:藤岡祐介(54キロ)
中団から競馬を進め、4角は大外を回って追い上げる。
馬場の外目をグングン伸びるが、逃げるレシステンシアは遥か彼方。
番手追走のマルターズディオサにハナ差迫るのがやっとだったが、4着馬には2馬身半つけている。
かなりのハイペースでも前が止まらない。
勝ったレシステンシアは確かに強いが、2着、3着まではレベルの高い走りをしていたと思う。
20/3/7 チューリップ賞(G2)
阪神 芝1600m 良 14頭
着順:2着(1.33.3・ハナ差)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
1枠1番から好位4番手のイン。
レシステンシアが逃げるも、ペースはスロー。
クラヴァシュドールは4角も4番手のインで直線。
直線も最内をついて伸び、残り200mからはマルターズディオサとの追い比べ。
わずかにハナ差遅れて2着。
「阪神JF」の2、3着が、今回そのまま1、2着。
前走もハナ差だけに、この2頭に差はない。
2020/4/12 桜花賞(G1)
阪神 芝1600m(外)重 18頭
着順:4着(1.36.8・0.7差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中は中団7番手あたりを追走していたが、3角を過ぎたあたりで進路が狭くなったのか、騎手が伸びあがり手綱を引く場面があった。
ここでかなりのロスがあり、4角は13番手。
直線は最内を突いて鋭く伸びてきているだけに、このロスが致命的。
道悪だけに、直線の馬場の内外では末脚の伸びも違った可能性がある。
スムーズなら・・・と思わせる内容だが。
20/5/24 優駿牝馬(G1)
東京 芝2400m 良
着順:15着(2.25.7・1.3差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
内枠2馬から先行策。
道中のペースは比較的緩く、直線を向いて、一旦は先頭に立つが、残り200mで失速。
距離だろう。
20/9/20 ローズS(G2)
中京 芝2000m 良
着順:5着(2.00.5・0.6差)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
道中は中団。
4角は7番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げにかかるが、ピリッとした脚は使えず。
ペースも緩く、中団で脚を溜めたのなら、直線でもう少し弾けてもいいはず。
2000mでも距離は微妙に長いのではないか。
20/10/18 秋華賞(G1)
京都 芝2000m 稍重
着順:17着(2.03.8・3.2差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中は中団あたり。
4角5番手で直線に向き、直線は馬場の内目を伸びてきていたが、残り200mあたりでバタッと止まった。
「直線で躓いた」という鞍上のコメント。
確かに内は伸びない馬場状態だったが、それにしても急ブレーキ。
21/1/9 ニューイヤーS(L)
中山 芝1600m 良
着順:5着(1.33.4・0.2差)
騎手:M・デムーロ(53キロ)
スタートで出遅れて、道中は中団の後ろあたり。
4角は9番手で、直線は馬群の外目から伸びてはくるが、0.2差の5着まで。
上りはメンバー3位の33.3の脚。
やはり1600mだと終いは伸ばせる。
21/3/14 東風S(L)
中山 芝1600m 重
着順:10着(1.36.1・1.7差)
騎手:北村宏司(54キロ)
大外14番枠から出遅れて後方から。
4角は内にもぐり込んで11番手の内で直線。
直線も馬場の内目から追い込みをかけるが、良い脚は出せず。
馬場が敗因ではないだろうが、2戦連続の出遅れは心配。
21/6/19 米子S(L)
阪神 芝1600m(外)重
着順:3着(1.35.3・0.3差)
騎手:川田将雅(54キロ)
大外16番からやや出遅れるが、二の脚で追い上げて道中は中団の外。
3~4角で順位を落として、4角は中団後ろよりの9番手で直線。
直線は馬群の外目からグイグイと追い上げて3着入線。
クビ差4着が斤量59キロのベステンダンク。その半馬身差5着には斤量58キロのメイケイダイハード。
これらを考え合わせると、それほど価値のある3着とは言えないかも。
次走、クイーンS(G3)に向けて
次走は8月1日(日)、函館競馬場 芝1800mで行われる「クイーンS(G3)」。
前走3着も、内容的にはイマイチ。
千八の距離もいささか微妙。
実績のある馬だけに、このメンバーなら、とも思うが、あまり積極的にはなれない。