2023年12月16日【ターコイズS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ミスニューヨークの好走パターンを分析。

ミスニューヨークの距離適性

ミスニューヨークはこれまでに芝1400m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1400m(0-0-1-1)
  • 芝1600m(2-0-2-4)
  • 芝1800m(4-1-3-6)
  • 芝2000m(0-0-0-3)
  • 芝2200m(0-0-0-1)

適距離は1600m~1800mあたり。

1400mは少し忙しく、2000mは少し長そう。

ミスニューヨークの脚質

前目にポジションを取ってからの粘り込み、中団で脚を溜めて終いを生かす競馬。

以前までの好走パターンはスローの前残りか、上りのかかる消耗戦だったが、最近の走りを見ると、SPの持続力もそこそこついてきた印象はある。

切れ味勝負では後手を踏むが、タフな展開になれば面白い存在になってきた。

走破時計が速くなりすぎなければ、小回りコースなら期待が持てる。

ミスニューヨークのコース適正

ミスニューヨークの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(0-0-0-1)
  • 福島(1-0-0-1)
  • 新潟(0-0-0-1)
  • 東京(0-0-0-2)
  • 中山(4-0-3-3)
  • 京都(0-0-1-2)
  • 阪神(0-0-1-3)
  • 小倉(1-1-1-2)

小回り向き。

中山巧者。

ミスニューヨークの持ち時計(ベストタイム)

ミスニューヨークの持ち時計は次の通り;

  • 芝1400m:1.21.0 9着(阪神)
  • 芝1600m:1.31.7 3着(中山)
  • 芝1800m:1.46.2 2着(小倉)
  • 芝2000m:2.01.5 5着(京都)
  • 芝2200m:2.11.2 10着(阪神)

千六の時計は開幕週の高速馬場。

おそらく基本的には高速決着には向かない。


ミスニューヨークの重馬場適正

ミスニューヨークの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(2-0-0-2)
  • 重(2-0-0-0)

道悪自体は苦にせず、上りがかかる消耗戦の競馬ではしぶとく食い込んでくる。

ミスニューヨークの鉄砲実績(休み明け)

ミスニューヨークの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(1-0-2-3)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-1-4)
  • 3戦目(0-0-0-2)
  • 4戦目(0-1-0-1)
  • 5戦目~(2-0-1-4)

ミスニューヨークの枠順適正

ミスニューヨークの枠番別着度数は;

  • 1~4番(4-1-3-2)
  • 5~9番(1-0-2-6)
  • 10~14番(1-0-1-5)
  • 15~18番(0-0-0-3)

ミスニューヨークの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(3-1-2-2)
  • 3~5月(春):(2-0-2-4)
  • 6~8月(夏):(1-0-1-4)
  • 9~11月(秋):(0-0-1-5)

ミスニューヨークの斤量別着度数

  • 52キロ(1-0-0-1)
  • 53キロ(1-0-0-1)
  • 54キロ(2-1-3-7)
  • 55キロ(2-0-1-2)
  • 56キロ(0-0-1-4)
  • 56.5キロ(0-0-1-0)

ミスニューヨークの連対体重

  • 448~474キロ

ミスニューヨークの血統背景

父はキングズベスト(ミスプロ系キングマンボ)。

キングズベストは欧州で走り、G1を1勝。主戦場は芝の短距離~マイル戦。

2010年のダービー馬・エイシンフラッシュはキングズベストの産駒。

母の父は「菊花賞」「有馬記念」「天皇賞(春)」などG1を3勝したマンハッタンカフェ(サンデー系)。

ミスニューヨークの近走

21/12/18 ターコイズS(G3・ハンデ)

中山 芝1600m 稍重

着順:1着(1.32.8・-0.2差)

騎手:M・デムーロ(53キロ)

道中はほぼ最後方あたりを追走し、4角は14番手の大外を回して直線。

直線は馬群の大外から一気に追い込んで、12~13頭をまとめて交わしてゴールした。

レースの上りは36.0秒。

上りのかかる消耗戦では軽ハンデ馬は有利。

実力4、ハンデ3、展開3でもぎ取ったようなレース。

2021年 ターコイズS(G3)のラップ分析&回顧

22/3/12 中山牝馬S(G3・ハンデ)

中山 芝1800m 良

着順:3着(1.46.9・0.1差9

騎手:M・デムーロ(55キロ)

道中は中団の内、8番手あたりを追走。

4角は5番手の最内で直線に向くと、直線は馬場の内目をしっかりと伸びてはくるが3着まで。

上位勢の中では唯一この馬だけが最後の直線で内を通った馬。

外差し馬場にやられたと言っても過言ではない。

力のあるところはしっかりと示した。

2022年 中山牝馬S(G3)のラップ分析&回顧

22/5/15 ヴィクトリアM(G1)

東京 芝1600m 良

着順:10着(1.32.9・0.7差)

騎手:M・デムーロ(55キロ)

道中は中団のやや後ろ、11番手の外を追走。

4角も11番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から内目に進路を取って追い上げてはくるが、伸びず、バテずの10着まで。

あの位置どりから末脚を生かす馬ではないだろう。

2022年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧

22/7/24 中京記念(G3・ハンデ)

小倉 芝1800m 良

着順:4着(1.46.2・0.3差)

騎手:M・デムーロ(54キロ)

【レース前寸評】

小倉1800mとの相性は悪くはない。

時計が速くなりすぎなければ良い勝負になる。

【結果】

道中は中団の少し前、7番手の内。

4角は6番手で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げに入り、ゴール前は先に抜け出していたファルコニアに肉薄するが、最後は切れ負けした感じの4着。

この馬としては、道中もう少し流れた方が力は出せる。

2022年 中京記念(G3)のラップ分析&回顧

22/9/11 京成杯OH(G3・ハンデ)

中山 芝1600m(外)良

着順:4着(1.33.7・0.1差)

騎手:M・デムーロ(54キロ)

【レース前寸評】

適距離適コース。

ここは走ってきそう。

【結果】

道中は中団6番手、ファルコニアの直後で好機をうかがう。

4角も6番手で直線に向き、ファルコニアの直後から追い上げてくるのだが、ゴール前で前が狭くなって進路が取れなかった。

スムーズなら3着はあったかも。

2022年 京成杯オータムH(G3)のラップ分析&回顧

22/12/17 ターコイズS(G3・ハンデ)

中山 芝1600m(外)良

着順:1着(1.33.5・クビ差)

騎手:M・デムーロ(55キロ)

外枠13番から、道中は中団9番手の外4頭分を追走。

4角は8番手の大外を回して直線に向き、直線は馬群の大外から一完歩ごとに詰め寄って行って、ゴール前は前で粘るウインシャーロットをクビ差交わしてゴール。

道中はかなり外目を回って、4角も大外から差し切る強い競馬。

これくらいのクラスで中山コースなら安定感がある。

2022年 ターコイズS(G3)のラップ分析&回顧

23/2/18 京都牝馬S(G3)

阪神 芝1400m(内)良

着順:9着(1.20.0・0.6差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

出遅れて最後方近くからの競馬。

4角も後方16番手の外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げてはくるが0.6差の9着まで。

今回の展開で後方にいて、4角外を回してはノーチャンス。千四も少し忙しい。

しかし、良い脚で伸びては来ていたので、前走1着からの調子のよさはキープできていた感じ。

2023年 京都牝馬S(G3)のラップ分析&回顧

23/4/1 ダービー卿CT(G3・ハンデ)

中山 芝1600m(外)良

着順:8着(1.33.7・0.5差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

道中は中団8番手の内目を追走。

4角は7番手の中ほどで直線に向き、直線は馬群の中ほどからぽっかり空いた進路めがけて追い上げてはくるが、0.5差の8着まで。

直線は伸びを欠いたのではなく、上りが速すぎて、この馬の脚ではこれ以上詰められなかっただけだろう。

この馬にとっては流れが緩すぎた。

2023年 ダービー卿CT(G3)のラップ分析&回顧

23/4/22 福島牝馬S(G3)

福島 芝1800m 良

着順:11着(1.48.5・0.6差)

騎手:加藤祥太(56キロ)

出遅れて最後方からの競馬になった。

4角も14番手の大外で直線に向くが、ペースがペースだけに、この位置からでは勝負にならない。

中団あたりにポジションが取れていれば何とかなったかも。

2023年 福島牝馬S(G3)のラップ分析&回顧

23/7/30 クイーンS(G3・ハンデ)

札幌 芝1800m 良

着順:7着(1.47.2・0.5差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

道中は最後方から。

4角も最後方の大外を回して直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げを計るが、0.5差の7着まで。

最後にいい脚は使っているが、あの位置取りからでは厳しい。

2023年 クイーンS(G3)のラップ分析&回顧

23/9/10 京成杯オータムH(G3・ハンデ)

中山 芝1600m(外)良

着順:3着(1.31.7・0.1差)

騎手:M・デムーロ(56キロ)

道中は中団6番手、ソウルラッシュの直後を追走。

3~4角でスパートし、4角は4番手の内で直線。

直線は馬群の外目から追い上げを計って前を追うが、0.1差の3着まで。

最近はポジションが取れない競馬が続いていたが、久々にそこそこのポジションが取れたのが良かった。

牝馬の56キロにしては大健闘と言いたいところだが、相手関係が楽。

2023年 京成杯オータムH(G3)のラップ分析&回顧

23/12/16 ターコイズS(G3・ハンデ)

中山 芝1600m 良

着順:3着(1.33.0・0.3差)

騎手:M・デムーロ(56.5キロ)

道中は中団前目の8番手の最内。

4角は3番手の最内まで順位を上げて直線に向く。

直線は馬場の最内から追い上げを計るが、進路が狭かったこともあり、いまいち伸びきれずの3着まで。

進路がしっかり確保できていればまた結果は違ったかもしれないが、もともと切れ味で勝負する馬ではないだけに、今回の展開は不向きと言えば不向き。

しかし、トップハンデ56.5キロで力は示した。

なおミスニューヨークは、このレースがラストラン。

2023年 ターコイズS(G3)のラップ分析&回顧