結果
2022年 10月2日(日)
第56回 スプリンターズS(G1)
中山競馬場 芝1200m(外)良
着順 | 馬名 | タイム | 位置取り | 上がり3F |
① | ジャンダルム | 1.07.8 | 3-2(先行) | 34.6 |
② | ウインマーベル | クビ | 8-9(中団) | 34.1 |
③ | ナランフレグ | 3/4 | 13-12(後方) | 33.9 |
レースの上り:35.1
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | |
今走 | 1.07.8 | 35.1 | 11.9 | 10.1 | 10.7 | 11.4 | 11.4 | 12.3 |
過去平均 | 1.07.54 | 34.3 | 11.8 | 10.4 | 11.0 | 11.2 | 11.3 | 11.8 |
差 | 0.8 | 0.1 | -0.3 | -0.3 | 0.2 | 0.1 | 0.5 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
前傾ラップで上りがかかる展開。
こういう展開になれば、後ろからの末脚馬が有利に働くが、勝ったのは前々から競馬を進めたジャンダルム。
これは、当日の馬場が、内が伸びる馬場だったというのが最大の勝因になるのだろうが、前傾ラップを前々で踏ん張ったSPの持続力は評価できる。
後ろから差して来た2、3着馬も、4角は内目のコースを選択していた馬で、これは馬場の内外、枠順などが微妙に影響している可能性が高い。
4角で外を回した馬は全滅したが、5着に入ったナムラクレアなどは、枠順がもう少し内目なら、また結果は違っていただろう。
回顧
1着は8番人気のジャンダルム。
スタート良く飛び出して、道中は3番手追走。
前半は前2頭を行かせるかたちで、残り600mからはジワジワとその差を詰めて行き、4角は2番手で直線。
直線は馬場の内目から、逃げるテイエムスパーダを早々に捉えてこれを交わすと、坂の上りで後続を突き放しかかり、ウインマーベルの追撃をクビ差凌いでゴール。
得意の中山コースで、内枠先行有利の馬場コンディションをフルに生かし切った勝利だが、前傾ラップを前々で踏ん張った持続力は評価できる。
⇒ジャンダルムの分析
2着は7番人気のウインマーベル。
道中は中団8番手を追走。
4角も中団9番手で回ってくるが、無理に外へは回さずに馬場の3分どころから直線へ。
直線はちょうど内目にスペースができたため、そこめがけて突っ込んでくると、坂の上りで2番手に浮上、ゴール前で勝ち馬を追い詰めるが、クビ差届かずの2着。
4角で外を回さなかったのが良かった。
今回は、力半分、運半分の2着だったような印象だが、しっかり着が取れるのも強さの証し。
次走は真価が試される。
⇒ウインマーベルの分析
3着は5番人気のナランフレグ。
道中は後方13番手の最内ぴったり。
4角も後方12番手の内で直線に向くと、直線は馬群の中ほどから、開いた外のスペースめがけて末脚を伸ばした。
道中は「高松宮記念」と同じようなコース取りだったが、直線では内にスペースは見つからなかった。
「高松宮記念」のように今回も4角で内が開いていれば、際どい競馬になっていただろうが、それでも3着は確保。
鞍上がコメントしているように、今後はもう一列前の競馬ができるようになれば、さらに強さが増しそう。
⇒ナランフレグの分析
1番人気のメイケイエールは14着。
外枠13番から、道中は4番手の外を追走。
4角も4番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。
外枠から外々を回った不利はあったが、この負け方を見ると、それが敗因ではないだろう。
鞍上もコメントしているように、レコード決着からの中2週が堪えていたのかもしれない。
⇒メイケイエールの分析
2番人気のナムラクレアは5着。
5枠9番から、道中は中団の前目、7番手の外を追走。
4角は内をつかずに6番手の大外を回して直線。
直線も馬群の外目から追い上げてはくるが、0.2差の5着まで。
この馬の場合は道中、そして4角と、外々を回ったのが大きく堪えた感じ。
この5着は大健闘と言っていいだろう。
⇒ナムラクレアの分析
3番人気のシュネルマイスターは9着。
外枠15番から、道中は中団の後ろ、11番手の外を追走。
4角は12番手で直線に向くと、直線は馬群の中ほどから外へ向けて追い上げに入るが、坂の上りあたりで前がゴチャついて脚を削がれた感じ。
まあ、それがなくても掲示板に載るか載らないかあたりだっただろう。
いきなりの400m距離短縮、それも初距離、しかもG1の舞台で。
たとえ適性があっても、いきなり対応するのは難しいだろう。
⇒シュネルマイスターの分析