2022年3月27日【高松宮記念】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、メイケイエールの好走パターンを分析。
Contents
メイケイエールの距離適性
メイケイエールはこれまでに芝1200m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(3-0-0-3)
- 芝1400m(1-0-0-0)
- 芝1600m(1-0-0-2)
折り合いに課題がある馬。
折り合えるなら千六でも強いはず。
メイケイエールの脚質
行くも控えるも、すべては折り合い次第。
折り合いさ付けばかなり強い馬なのだろうが、そこがこの馬の最大の課題。
メイケイエールのコース適正
メイケイエールの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-0-0-1)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(未)
- 東京(未)
- 中山(0-0-0-1)
- 中京(1-0-0-1)
- 京都(未)
- 阪神(2-0-0-2)
- 小倉(2-0-0-0)
折り合いさえつけば、コースの巧拙はなさそう。
メイケイエールの持ち時計(ベストタイム)
メイケイエールの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.07.8 4着(中山)
- 芝1400m:1.20.1 1着(阪神)※2歳レコード
- 芝1600m:1.33.3 4着(阪神)
メイケイエールの重馬場適正
メイケイエールの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-0)
- 重(1-0-0-1)
- 不良(未)
重馬場の「高松宮記念」では5着だが、これは馬場が影響したわけではない。
道悪は問題ないだろう。
メイケイエールの鉄砲実績(休み明け)
メイケイエールの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-0-0-1)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-3)
- 3戦目(未)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
メイケイエールのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(1-0-0-0)
- 中3~5週(0-0-0-3)
- 中6~8週(1-0-0-1)
メイケイエールの枠順適正
メイケイエールの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-0-0-0)
- 5~9番(1-0-0-3)
- 10~14番(1-0-0-0)
- 15~18番(0-0-0-2)
メイケイエールの斤量別着度数
- 52キロ(0-0-0-1)
- 53キロ(0-0-0-1)
- 54キロ(4-0-0-1)
- 55キロ(1-0-0-2)
メイケイエールの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-0-0-1)
- 3~5月(春):(1-0-0-2)
- 6~8月(夏):(1-0-0-1)
- 9~11月(秋):(2-0-0-1)
メイケイエールの好走体重
3着以内の体重は;
- 458~472キロ
メイケイエールの血統背景
父は2014年の「NHKマイルC」、2016年の「マイルCS]を制したミッキーアイル(サンデー系ディープインパクト)。
母は白毛馬のシロインジャー。
母の父はハービンジャー。
ハービンジャーは欧州で走り、2010年のキングジョージⅥ世&QES(G1)で勝利。主戦場は芝のクラシックディスタンス。
近親には同世代の牝馬・ソダシ(阪神JF、アルテミスS、札幌2差S)。
メイケイエールのここまでの走り
20/8/22 2歳新馬
小倉 芝1200m 良
着順:1着(1.09.4・-0.8差)
騎手:福永祐一(54キロ)
レース展開は、前半は新馬戦としてはそこそこのラップを刻んだ。
メイケイエールは道中は好位の4番手。
4角も4番手で楽な手応えで直線に向くと、あとは追うこともなく後続を突き放して余裕のゴール。
時計は平凡だが、軽い脚ならしのようなレース運び。
20/9/6 小倉2歳S(G3)
小倉 芝1200m 重
着順:1着(1.09.6・-0.2差)
騎手:武豊(54キロ)
スタートは後方からだが、かなり行きたがる素振りを見せてポジションを中団くらいまで押し上げる。
4角は4番手で大外を回して直線。
直線は先に抜け出していたモントライゼを追い込んで、ゴール前しっかり捉えてゴール。
折り合いを欠いてスムーズな運びではなかったが、それでもしっかり勝ち切った。
重馬場としてはタイムもそこそこ。
【期待される能力】
- 道悪適正
20/11/7 ファンタジーS(G3)
阪神 芝1400m 良
着順:1着(1.20.1・-0.1差)
騎手:武豊(54キロ)
レース展開は序盤からハイラップを刻むハイペース。
メイケイエールはスタート直後、ジョッキーが手綱を抑えてはいるが、かなり引っかかった様子で道中は先団4番手あたりまで押し上げてくる。
4角は4番手の外で直線に向くと、残り200mで先頭に立ち、後方から追い込んで来たオパールムーンの追撃を半馬身凌いでゴール。
走破時計の1.20.1は阪神芝1400mの2歳レコード。
かなり引っかかってこの結果を残すのだから、能力の高さは折り紙付き。
ただ、当面は折り合いが最大の課題になりそう。
20/12/13 阪神JF(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:4着(1.33.3・0.2差)
騎手:武豊(54キロ)
スタートはアオって外にヨレ、かなりの距離ロスもあった模様。
そこから立て直して道中は中団の後ろあたり。
武豊ジョッキーがガッチリと手綱を抑えている姿が印象的。
4角は大外を回して直線に入り、馬場の外目から伸びて来たときには、突き抜けるかと思われたが、やはり道中かかっていた分、最後が甘くなった。
大外18番からのスタートで、終始外々を回った距離ロスもあった。
スムーズなら勝っていてもおかしくない気もするが、やはり折り合いが最大の課題。
⇒2020年 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)のラップ分析&回顧
21/3/6 チューリップ賞(G2)
阪神 芝1600m(外)稍重
着順:1着(1.33.8・同着)
騎手:武豊(54キロ)
道中は先団4番手あたりだが、道中のひっかかり具合は凄まじいものがあった。
結局、中間地点を待たずして、鞍上は抑えるのをやめて行かせることに。
3~4角で先頭を交わしてハナに立ち、4角先頭で直線に向くが、直線は最内からエリザベスタワーの追撃にあい、坂の途中で交わされるかと思ったが、そこから抜かせない凄まじい勝負根性。
あれだけ引っかかっていながら、ゴール前は耐えに耐えて1着同着をもぎ取った。
21/4/11 桜花賞(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:18着(1.34.0・2.9差)
騎手:横山典弘(55キロ)
スタート出負けして後方からになるが、そのあと、いつものように引っかかって、暴走気味に馬群の外から追い上げて来る。
3角過ぎには先頭に立ち、4角も先頭で直線に向くが、直線の入り口では、もうすでに脚は残っていなかった模様。
制御せずに、馬に逆らわない乗り方だとこうなる。
やはりある程度の制御は必要と言うことだろうが、この気性をどうにかしないことには、この先の見通しが立たないだろう。
21/8/29 キーンランドC(G3)
札幌 芝1200m 良
着順:7着(1.09.4・0.3差)
騎手:武豊(52キロ)
かかり気味にハナを取り、4角も先頭で直線に向くが、直線入口では早々にカイザーメランジェに先頭を譲り、そこからズルズルとは行かないまでも、ゴール前ではやはり甘くなって7着。
ラップ的には暴走と言うほどではなかったが、千二のレースでこれなら、この先、ちょっと使いどころが難しくなる。
21/10/3 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良
着順:4着(1.07.8・0.7差)
騎手:池添謙一(53キロ)
スタート出遅れるも、ゲートを出るとかかり気味に暴走して外の馬をはじき出す。
なんとかなだめて後方に控えるも、すぐに暴れ出して、馬群の外から進出して行く。
3角は7番手まで進出し、4角も7番手の外を回して直線。
直線は馬群の外からそこそこの脚で追い上げてきて4着に食い込んだ。
あんなメチャクチャな競馬をして4着にくるのだから、まあ、力があることは間違いないが・・・。
22/1/30 シルクロードS(G3・ハンデ)
中京 芝1200m 良
着順:1着(1.08.1・-0.1差)
騎手:池添謙一(55キロ)
2枠3番からスタート良く飛び出して行った。
序盤はハナを切る勢いで飛ばしていたが、外からビアンフェがハナを主張しても、力むことなく4番手の内で追走できた。
4角は3番手で直線に向くと、坂の上りでは早くも先頭。
ゴール前は外から来た外差し勢を問題にせず、2着馬に1馬身つけての勝利。
普通に走れればこれくらいはやれるというところを存分に見せつけた。
今回はパシファイアーという馬具の効果が取りざたされているが、この馬具の装着で効果が見られたのならば、この先の走りは安定してくるかもしれない。
22/3/27 高松宮記念(G1)
中京 芝1600m 重
着順:5着(1.08.4・0.1差)
騎手:池添謙一(55キロ)
外枠17番から道中は中団の前、7番手の外を追走。
4角は8番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂を上りきってからは先頭にジワジワと詰め寄って来たが、0.1差の5着まで。
0.1差は直線の位置取りの差だろう。
外を回した馬の中では最先着。
外枠からではベストの競馬。
力負けではない。
次走、京王杯スプリングC(G2)に向けて
次走は5月14日(土)、東京競馬場 芝1400m で行われる「京王杯スプリングC(G2)」。
ここ2戦、暴走は影を潜めている。
ようやく常識にかなってきたならここでも勝ち負け。
⇒その他、京王杯スプリングC(G2)の出走馬を分析