ソダシのキャリアはまだ4戦だけなので、近走のみを振り返る。
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ソダシのここまでの走り
20/7/12 2歳新馬
函館 芝1800m 良
着順:1着(1.50.4・0.4差)
騎手:吉田隼人(54キロ)
レースの展開は、前半がかなり緩いスローペース。
ソダシは道中2番手から、手応え良く4角を回ってくると、直線入口で早くも先頭。
あとは後続を2~3馬身突き放してゴール。
内容としては、新馬戦なりの勝利。
【期待される能力】
- 先行力
20/9/5 札幌2歳S(G3)
札幌 芝1800m 良
着順:1着(1.48.2・クビ差)※レコード
騎手:吉田隼人(54キロ)
レース展開は序盤からハイラップを刻み、中盤も緩むことのないハイペース。
ソダシは外枠13番から道中は4番手。序盤は少し行きたがる素振り。
3角を過ぎてユーバーレーベンが早めのスパートで外から被せてきたが、ソダシも応戦して譲らない。
4角過ぎからは、内のバスラットレオンが抜け出しを計ってソダシと併せ馬。
しかしここでもソダシは譲らず、残り150mで抜け出すと、あとはユーバーレーベンの追撃をクビ差凌いでゴール。
走破タイム1.48.2は札幌1800mの2歳レコード。
ソダシとしては最後まで息の入らない厳しい展開となったが、終始抜かせない勝負根性、スタミナが光った。
札幌最終週の洋芝でレコードとなると、パワーもありそう。
【期待される能力】
- スタミナ
- パワー
- 勝負根性
20/10/31 アルテミスS(G3)
東京 芝1600m 良
着順:1着(1.34.9・-0.3差)
騎手:吉田隼人(54キロ)
レース展開は前半が緩いスローペース。
ソダシは外枠14番から道中は2番手。
序盤はやはり行きたがるが、うまくなだめて4角も2番手で直線に向くと、残り400mから抜け出して、あとは後続を完封。
レースの上りは34.0秒。
速い上りの決着にもしっかりと結果を残した。
前走もそうだが、追い出しを待って決め手勝負になるのを避けて、一貫して早め早めの戦術が奏功している感じ。
20/12/13 阪神JF(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:1着(1.33.1・ハナ差)
騎手:吉田隼人(54キロ)
道中は好位の4~5番手。
4角は4番手の内で直線。
直線を向いてすぐは、馬群に包まれるかたちになったが、すぐに前に進路ができると、そこをスッと突いて伸びて来た。
最後は内からサトノレイナス、外からはユーバーレーベンの猛追を凌いでハナの勝利。
白毛馬がG1レースに勝利した歴史的なレースとなったが、レース内容もかなりの好勝負。
走破時計は速くても33秒台後半くらいが限界かと思っていたが、1.33.1での勝利には脱帽。
最後の抜かせない勝負根性も大したもの。
⇒2020年 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)のラップ分析&回顧
ソダシの脚質
先行力を生かした前目からの押し切りが好走パターン。
瞬発力勝負になると分が悪いのは鞍上も分かっているので、早め早めの積極的な騎乗がここまではうまく行っている。
時計面で若干の不安があったが、「阪神JF」では、軽い芝のスピード勝負にもしっかり対応。
だんだんと死角がなくなったきた印象だが、やはりまだ、キレッキレの瞬発戦には若干の不安。
そうならないためにも、引き続き、鞍上の積極的な競馬に期待。
ソダシの血統背景
父はクロフネ(ND系ヴァイスリージェント)。
母は白毛馬のブチコで、その母は白毛馬のシラユキヒメ。
ブチコはダートの中距離で4勝を挙げている。
母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ)。
母の母の父はサンデーサイレンス。
近親には同世代の牝馬メイケイエール(小倉2歳S、ファンタジーS、チューリップ賞)。
ソダシの次走
次走は4月11日(日)、阪神競馬場 芝1600m(外)で行われる「桜花賞(G1)」。
実力上位は間違いない。
しかし、スローの瞬発戦にだけはさせたくない。