2020年9月27日【神戸新聞杯】終了時点までのデータをもとに、ヴェルトライゼンデの好走パターンを分析。
Contents
ヴェルトライゼンデの距離適性
ヴェルトライゼンデはこれまでに芝1800m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(2-1-0-0)
- 芝2000m(0-1-0-1)
- 芝2200m(0-1-0-0)
- 芝2400m(0-0-1-0)
距離は2500mくらいまでは持ちそうな感じ。
それ以上は未知数だが、血統背景からは○。
ヴェルトライゼンデの脚質
中団あたりから終いを生かす競馬で好走しているが、ドスローの「スプリングS」では明らかに切れ負け。
父のドリームジャーニー同様、末脚が生きて来るのは内回り、小回りの持久戦か。
軽い末脚勝負よりも、タフな展開で台頭するのでは。
ヴェルトライゼンデのコース適正
ヴェルトライゼンデの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(0-0-1-0)
- 中山(0-2-0-1)
- 中京(0-1-0-0)
- 京都(1-0-0-0)
- 小倉(1-0-0-0)
東京よりは中山、京都よりは阪神(内回り)、という感じ。
ヴェルトライゼンデの持ち時計(ベストタイム)
ヴェルトライゼンデの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.50.0 2着(中山)
- 芝2000m:2.01.6 2着(中山)
- 芝2200m:2.12.8 2着(中京)
- 芝2400m:2.24.9 3着(東京)
時計への対応についてはまだこれからだと思うが、現状では高速結着は苦手そう。
ヴェルトライゼンデの重馬場適正
ヴェルトライゼンデの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-1)
- 重(1-0-0-0)
「皐月賞」では緩い馬場(稍重)で不本意な競馬(1.2差の8着)。
しかし重馬場での勝ち鞍もあり、血統背景を見ても、道悪がダメとは思えないが・・・。
ヴェルトライゼンデの鉄砲実績(休み明け)
ヴェルトライゼンデの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-2-0-0)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-1)
- 3戦目(0-0-1-0)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
ヴェルトライゼンデの枠順適正
ヴェルトライゼンデの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-1-0-0)
- 5~9番(1-1-1-0)
- 10~14番(未)
- 15~18番(0-1-0-1)
ヴェルトライゼンデの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-0)
- 55キロ(1-1-0-0)
- 56キロ(0-2-0-0)
- 57キロ(0-0-1-1)
ヴェルトライゼンデの血統背景
父は「朝日杯FS」「宝塚記念」「有馬記念」を勝ったドリームジャーニー(サンデー系ステイゴールド)。
母の父はアカテナンゴ(ハンプトン系)。
アカテナンゴは欧州で走り、G1を7勝。主戦場は芝の2000~2500m。
半兄に;
- ワールドエース(父はディープインパクト)「きさらぎ賞」「読売マイラーズカップ」。
- ワールドプレミア(父はディープインパクト)「菊花賞」
ヴェルトライゼンデのここまでの走り
19/9/1 2歳新馬 12頭立て
小倉 芝1800m 重
着順:1着(1.51.6 -0.5差)
騎手:川田将雅(54キロ)
2~3番手追走から、4角では先頭、直線は楽に抜け出して余裕のゴール。
レースのラップは良馬場平均と同等なので、重馬場としては流れている方。
なのでレースの上りも36.9秒。
パワーとスタミナの一端を示したレース。
19/10/26 萩S(L)7頭立て
京都 芝1800m 稍重
着順:1着(1.50.8 -0.1差)
騎手:スミヨン(55キロ)
稍重だが馬場はかなり緩そう。
しかしそれを考慮してもかなりのスロー。
先団に取り付いて、直線で抜け出すと、追いすがる2、3着馬に競り勝ってゴール。
道悪は気にしているそうだが(コメント)、走ることは走る。
19/12/28 ホープフルS(G1)13頭立て
中山 芝2000m 良
着順:2着(2.01.6 0.2差)
騎手:マーフィー(55キロ)
前に一番人気のコントレイルを見る格好で中団の5~6番手を追走。
3角~4角中ほどでコントレイルが動き出すと反応よくついて行く。
残り200mでコントレイルが抜け出すと、それに追いすがる。
しかしヴェルトライゼンデは懸命に追っている感じだが、コントレイルは気合をつける程度。
着差は0.2差だが、力の差は大きそう。
ただ、相手が悪いだけで、レース自体のラップも緩いわけではなく、2着に入ったこの馬としては優秀な走り。
20/3/22 スプリングS(G2)
中山 芝1800m 良 10頭
着順:2着(1.50.0・0.2差)
騎手:池添謙一(56キロ)
中団からの競馬。
直線は伸びてくるが、勝ったガロアクリークには完全に切れ負け。
レースの内容もかなりの緩いペースでレベルは高くない。
2着ではあるがあまり評価はできない。
20/4/19 皐月賞(G1)
中山 芝2000m 稍重 18頭
着順:8着(2.01.9・1.2差)
騎手:池添謙一(57キロ)
外枠17番ゲートから果敢にポジションを取りに行く。
道中は中団の前あたりを追走。
しかし3~4角でポジションを下げ、4角は9番手。
直線は馬場の内目を突いて、一瞬伸びて来るような気配もあったが、坂下あたりからは伸びを欠く。
コメントを聞くと、3~4角ではかなりのめっていたようで、やはり馬場が緩いとよくないのか?
20/5/31 東京優駿(G1)
東京 芝2400m 良
着順:3着(2.24.9・0.8差)
騎手:池添謙一(57キロ)
道中は先団5番手、勝ったコントレイルと同じような位置取り。
4角は7番手で直線に向き、直線は馬場の外目を追い込んでくるが、この馬の脚では0.8差の3着が精一杯。
ペースが落ち着き、末脚勝負でも3着に粘れたのは力のある証拠だが、1着に0.8差離されていては、この3着を評価できるか否かは微妙。
前目に陣取った道中の位置取りも有利に働いた。
20/9/27 神戸新聞杯(G2)
中京 芝2200m 良
着順:2着(2.12.8・0.3差)
騎手:池添謙一(56キロ)
大外枠からの発走で、道中は後方。
4角16番手から、直線は内から外へと進路を変えて、抜け出したコントレイルを追ってくるが、2馬身追い詰めるのがやっと。しかも相手は持ったまま。
そこそこペースは流れていたので、展開が向いた面もあるが、不慣れな後方からの競馬で、力のあるところは示した。
ヴェルトライゼンデの次走
次走は10月25日、京都競馬場 芝3000m(外)で行われる「菊花賞(G1)」。
渋った馬場の「皐月賞」以外、大崩れはしていない。
3000mの距離も血統的には大丈夫そうなので、ここは当然実力上位。