2020年10月18日【オクトーバーS】終了時点までのデータをもとに、トーセンカンビーナの好走パターンを分析。
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トーセンカンビーナの距離適性
トーセンカンビーナはこれまでに芝1800m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(2-1-1-2)
- 芝2000m(0-2-0-1)
- 芝2200m(1-0-0-1)
- 芝2400m(1-0-0-2)
- 芝3000m(0-1-0-0)
- 芝3200m(0-0-0-1)
中距離でも長距離でも好走歴がある。
どのあたりがベストなのかは、まだ分からない。
トーセンカンビーナの脚質
後方からの鋭い末脚が持ち味の瞬発型。
これまでほぼすべてのレースで出遅れているスタートの悪さがあるだけに、後方からの競馬しかない。
しかしその末脚はかなり強烈で、レースの上りが33秒台であっても、後方から飛んで来る鬼脚は出色。
トーセンカンビーナのコース適正
トーセンカンビーナの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-1-0-0)
- 東京(0-0-1-3)
- 京都(2-0-0-1)
- 阪神(2-2-0-3)
後方からの競馬だけに、京都、阪神での好走は、そのほとんどが外回りコース。
トーセンカンビーナの持ち時計(ベストタイム)
トーセンカンビーナの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.47.2 1着(-0.1差・阪神)
- 芝2000m:2.01.1 2着(0.7差・札幌)
- 芝2200m:2.13.8 4着(-0.1差・京都)
- 芝2400m:2.27.0 5着(0.4差・阪神)
- 芝3000m:3.03.3 2着(0.3差・阪神)
- 芝3200m:3.17.2 5着(0.7差・京都)
後ろからの競馬になるので、自分でレースを作ることはできないが、前が止まらない高速馬場での高速決着には向かないだろう。
トーセンカンビーナの重馬場適正
トーセンカンビーナの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-3)
- 重(0-1-0-0)
末脚が削がれる道悪はマイナス要素だろう。
トーセンカンビーナの鉄砲実績(休み明け)
トーセンカンビーナの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-0-1)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-1-1)
- 3戦目(1-1-0-1)
- 4戦目(0-0-0-3)
- 5戦目~(未)
休み明けは問題ないが、使い減りするタイプ。
トーセンカンビーナと斤量
トーセンカンビーナの背負った斤量別での成績は;
- 54キロ(2-2-0-1)
- 55キロ(2-1-0-2)
- 56キロ(0-1-1-1)
- 57キロ(0-0-0-1)
- 58キロ(0-0-0-2)
斤量が重くなるとパフォーマンスが落ちると言うデータ。
トーセンカンビーナの枠順適正
トーセンカンビーナの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-1-2)
- 5~9番(2-2-0-2)
- 10~14番(0-1-0-2)
- 15~18番(0-0-0-1)
スタートが遅いだけに、極端な外枠は致命傷になりかねない。
トーセンカンビーナの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-0-1-2)
- 3~5月(春):(0-2-0-2)
- 6~8月(夏):(0-2-0-1)
- 9~11月(秋):(3-0-0-2)
トーセンカンビーナの好走体重
3着以内の体重は;
- 446~458キロ
トーセンカンビーナの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母の父はホークウイング(ミスプロ系)。
ホークウイングは欧州で走り、芝のG1を3勝。主戦場は芝の短距離、マイル、中距離。
トーセンカンビーナの評価
強烈な末脚が最大の武器だが、スタートの出遅れが最大の欠点。
それでもここまでの結果を残しているのだから、スタートさえ改善できれば、かなり走ってくる可能性は高いが・・・。
トーセンカンビーナの近走
19/12/8 オリオンS(3勝・ハンデ)
阪神 芝2400m(外)良 13頭
着順:5着(2.27.0・0.4差)
騎手:藤岡康太(54キロ)
大きく出遅れて最後方からの競馬。
4角もほぼ最後方で、直線は馬場の外目から追い込んで来るが5着まで。
スローの上り勝負でレースの上りが33.7秒。
この上りでは4角最後方からだと届かない。
自身の上りは33.3秒。
20/2/15 松籟S(3勝・ハンデ)
京都 芝2400m(外)良 12頭
着順:1着(2.28.3・0.1差)
騎手:藤岡康太(55キロ)
スタートで伸びあがるのはいつものこと。出遅れて最後方から。
しかし二の脚で追い上げて行って、道中は中団あたりにポジションを取る。
4角は8番手あたりで直線に向いて、直線はいつものように鋭い末脚。
レースの上りが35.4秒。
この上りなら何とか届いた。
20/3/22 阪神大賞典(G2)
阪神 芝3000m(内)16頭
着順:2着(3.03.3・0.3差)
騎手:藤岡康太(55キロ)
いつものように出遅れるが、キセキの出遅れに比べればまだましな方。
キセキが二の脚で上がって行ったので、道中のポジションは最後方。
3角を過ぎてムチを入れながら上がって行って4角では7番手。
直線も馬群を縫って伸びてくるが、先に抜け出していたユーキャンスマイルには届かず2着。
しかし、距離、ペースを問わず、どんな展開でも飛んで来る終いの確実性は大したもの。
20/5/3 天皇賞・春(G1)
京都 芝3200m(外)14頭
着順:5着(3.17.2・0.7差)
騎手:藤岡康太(58キロ)
スタート出遅れて後方から。
3角手前で進出を開始して、4角は8番手、大外を回して直線。
直線は追い上げてはいるが、5着が精一杯。
5レース続いた上り3Fメンバー最速も、ここではメンバー4位の35.3秒。
しかし、G1の強豪相手に掲示板なら上出来。
20/6/28 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m 稍重
着順:8着(2.16.4・2.9差)
騎手:浜中俊(58キロ)
スタート5分も、位置取りはいつものように後方から。
4角も15番手で直線に向き、直線は馬群の外目を追いあげてくるが8着まで。
まあ、今の力ならこんなものだろう。
20/10/18 オクトーバーS(L)
東京 芝2000m 稍重
着順:12着(2.01.4・1.9差)
騎手:内田博幸(57キロ)
栗東の角居厩舎から美浦の加藤厩舎へ転厩してからの初戦。
大外16番ゲートから道中は中団の後ろ、11番手あたり。
4角は13番手で直線に賭けるが、良い脚は使えずに12着。
外枠不利の東京2000m。
馬場も重場からの稍重で、この馬にとっては好ましい馬場状態でもない。
転厩で環境が変わったことなども影響しているかもしれない。
トーセンカンビーナの次走
次走は11月8日、東京競馬場 芝2500mで行われる「アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)」。
ハンデは55キロ。
ここ数戦は良いところなしだが、敗因もそれなりにありそうな感じ。
環境の変化にも慣れ、良い頃の調子に戻れているなら、ハンデも手ごろなここなら、そこそこやれて良いと思うが。