プレサージュリフトのキャリアはまだ浅いので、ここまでの走りを振り返る。
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プレサージュリフトの前走
21/10/24 2歳新馬
東京 芝1600m 良
着順:1着(1.36.7・-0.5差)
騎手:大野拓弥(54キロ)
大外16番枠から出遅れてしまい、道中は後方13番手の外。
4角は後方11番手の外で直線。
直線は馬群の外目から抜群の手応えで坂を上り、残り200mで逃げ粘るローシュタインを射程圏に捉えると、並ぶ間もなくこれを交わし去って、あとは余裕の3馬身差のゴール。
他の馬が34秒台後半の脚を出すのが精一杯の中、この馬の上りは33.3秒。
ちょっと次元の違う末脚。
【期待される能力】
- 瞬発力
22/2/12 クイーンS(G3)
東京 芝1600m 良
着順:1着(1.34.1・-0.1差)
騎手:戸崎圭太(54キロ)
スタート出遅れて道中は後方、13番手の外。
4角は11番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げてきて、ゴール前、内で粘るスターズオンアースをクビ差差し切ってゴール。
上りの脚はメンバー2位の33.5秒。
外差し馬場の恩恵もあったが、「新馬戦」で見せた脚は本物だった。
瞬発力比べでは強いところを示した。
22/4/10 桜花賞(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:11着(1.33.4・0.5差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
出遅れて最後方からの競馬。
4角も最後方から大外を回して末脚に賭けるが、0.5差の11着まで。
レースの上り34.1秒の展開では、あの位置取りからでは勝負にならない。
22/5/22 優駿牝馬(G1)
東京 芝2400m 良
着順:5着(2.24.5・0.6差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
【レース前寸評】
この馬の末脚が、ここで嵌るような気はしない。
距離もちょっと怪しい。
【結果】
道中は中団の前目、6番手の外。
4角も6番手で直線に向くと、直線は馬場の3分どころから追い上げに入り、最後の最後まで先頭集団に食らいついていたが、ゴール前少し甘くなっての5着。
今までの競馬とはまったく違って、前目からの競馬で持続力を生かした。
最後甘くなったのは距離のような感じ。
22/10/16 秋華賞(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:9着(1.59.2・0.6差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
【レース前寸評】
ポジションさえしっかり取れれば、二千の距離ならそこそこやれるのでは?
【結果】
道中は後ろから2番目、14番手を追走。
4角も14番手の大外を回して直線に向き、直線では馬群の大外から追い上げを計るが、良い脚は出せず。
あの位置からでは届かないことは確かだが、終いの脚もそれほど切れている感じではなかった。
距離、脚質、どちらにも?がつく一戦。
23/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)
中京 芝1600m 良
着順:3着(1.32.9・0.2差)
騎手:イーガン(54キロ)
スタート出遅れるが、枠順を利して、道中は先団3~4番手の最内を追走。
4角は3番手の内目で直線に向くと、直線は坂の上りで一歩抜け出しそのまま押し切りを計るが、内からイルーシヴパンサー、外からエアロロノアに交わされての3着。
道中前に行った組では最先着。
やはりこの馬、末脚よりも前々からの競馬の方がよさそう。
プレサージュリフトの脚質
出遅れが多い馬で、「桜花賞」までは道中控えて、終いを生かす競馬に徹していたが、「オークス」では一転前々からの競馬でSPの持続力を生かして5着。
終いを生かすよりも、前々から持続力を生かした方がよさそうな印象。
力量的にはそこそこやれそうな馬。
プレサージュリフトの血統背景
父はハービンジャー(ND系デインヒル)。
ハービンジャーは欧州で走り、2010年のキングジョージⅥ世&QES(G1)で勝利。主戦場は芝のクラシックディスタンス。
母は中央競馬の芝1200mで活躍したシュプリームギフト(函館スプリントS2着、京阪杯3着、キーンランドC3着)。
母の父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、春天、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
半姉にオールアットワンス(アイビスサマーD)。
母方の5代前、カンブリエンヌ(Cambrienne)を祖とする牝系は、多くの重賞ウイナーを輩出する英国の名門牝系。
日本で活躍した近親には、シンコウキング(高松宮記念)、スズカフェニックス(高松宮記念)など。