2020年1月6日【万葉S】終了時点までのデータをもとに、パリンジェネシスの好走パターンを分析していきます。(ダートは除く)
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パリンジェネシスの距離適性
パリンジェネシスはこれまでに、芝2000m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝2000m(1-0-0-4)
- 芝2200m(1-1-1-2)
- 芝2400m(2-0-0-1)
- 芝2500m(1-0-0-2)
- 芝2600m(0-0-0-1)
- 芝3000m(0-0-0-1)
芝2000mでの勝ち鞍は未勝利戦でのもの。
その後芝2000mでは結果が出ずに、距離を延ばしてみたところ、徐々に結果がでるようになった。
現状では、芝2400前後が守備範囲といったところか。
パリンジェネシスの脚質
パリンジェネシスの好走時の脚質は、前々からの競馬。
行く馬がいなければ逃げても力を発揮する。
締まった流れを好み、イーブンペースでも前目で崩れることはなく、しっかりとした末脚を繰り出す。
1000万条件の「青嵐賞」では、中盤以降の引き締まった展開を先団につけて追走。
直線では、結果的には同着となったが、後ろから来た有力馬の差し脚を封じ込めた。
その時のラップがこれ;
12.7 – 10.9 – 12.1 – 12.3 – 11.6 – 11.8 – 12.2 – 12.0 – 12.0 – 11.7 – 11.7 – 11.9
ただパリンジェネシスは、自らスローを刻んで逃げる分には問題ないが、直線だけのスローのヨーイドンになると、やや分が悪いという印象はある。
パリンジェネシスのコース適正
パリンジェネシスの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(1-0-0-4)
- 中山(1-0-0-0)
- 中京(0-1-0-2)
- 京都(0-0-1-5)
- 阪神(2-0-0-1)
- 小倉(1-0-0-1)
それぞれのコースで一長一短。
急坂、小回り、外回り、左右回り、特に苦手にしている競馬場はなさそう。
パリンジェネシスの持ち時計(ベストタイム)
パリンジェネシスの各距離のベストタイムは次の通り;
- 芝2000m:2.00.4 16着(1.2差・中京)
- 芝2200m:2.10.9 2着(0.1差・中京)
- 芝2400m:2.22.9 1着(-0.6差・東京)※1着同着
- 芝2500m:2.29.6 10着(1.4差・東京)
- 芝2600m:2.40.0 6着(0.8差・小倉)
- 芝3000m:3.10.0 10着(1.3差・京都)
芝2400mで計時した2.22.9は、当日が高速馬場だったこともあるが、この時計は速い。
パリンジェネシスの重馬場適正
パリンジェネシスはまだ道悪競馬の経験はないが、稍重馬場では4レース走って(2-0-0-2)。
「江坂特別(1000万下)」に騎乗した川田騎手からは「今日のような馬場は得意なので」というコメントも出ている。
この日は稍重馬場でも、時計の出方が遅く、かなり緩い馬場だったと推測できる。
パリンジェネシス、道悪競馬ではそこそこ走る可能性は高い。
パリンジェネシスの休み明け(鉄砲実績)
パリンジェネシスの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-0-1-3)
とまずまずの成績。
休み明けには、それほど神経質にならなくてもよさそうだ。
パリンジェネシスの近走診断
18/12/22 江坂特別(1000万下)阪神芝2400m 稍重
着順:1着(-0.2差)騎手:川田将雅(57キロ)
後方からの競馬ながら、1000m手前から早々に追い上げて3~4角では2番手。
直線追い出して逃げ粘るドンアルゴスをゴール前差し切る。
テン、中盤のペースもさほど速いわけではなく、平均的に緩いペースではあったが、早々に2番手につけて見事な差し切り。
「重馬場適正」の項でも触れたレース。
川田騎手の「今日のような馬場は得意なので」というコメントを象徴するような競馬。
19/3/9 サンシャインS(1600万下)中山芝2500m
着順:1着(-0.3差)騎手:川田将雅(55キロ)
スタート良くハナへ。道中競りかける馬もなく、マイペースの逃げ。
序盤、中盤とかなりゆったりとしたペース。レースは実質3角過ぎからの残り600mの競馬。
前半の貯金を生かして直線も後続を完封し、2着馬に2馬身つけて快勝。
内容的には決して強い内容ではないが、逃げて勝つときはこんなもの。
19/5/26 目黒記念(G2)東京芝2500m
着順:10着(1.4差)騎手:川田将雅(54キロ)
外12番からのスタートながら、アオってしまって出遅れ。
それでも果敢にポジションを取りに行って2番手をキープ。
ただ、逃げるケイティクレバーのペースが速く、2番手でそれにつき合わされた格好。
直線は案の定残り200mで力尽きる。
スタートの出遅れで脚を使い、道中もケイティクレバーの速いペースにつき合いながらも、残り200mまでは頑張った。
重賞初挑戦としては大健闘ではないか。
19/10/6 京都大賞典(G2)京都芝2400m
着順:10着(1.2差)騎手:松山弘平(56キロ)
位置取りがいつもよりはかなり後ろ。
松山騎手いわく「ゲートをうまく出せなかった」とのこと。
リズムに乗れずチグハグな競馬。
19/11/3 アルゼンチン共和国杯(G2)ハンデ戦
東京 芝2500m 良
着順:7着(0.6差)騎手:石橋脩(54キロ)
7枠11番から2番手で逃げるオジュウチョウサンを追う展開。
前半がかなり緩く、レースの上りは34.1秒。
さすがにこれでは分が悪い。
もう少し流れていれば、3着以内はあったかも。
19/12/7 中日新聞杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良 16頭
着順:16着(2.00.4・1.2差)
騎手:鮫島克駿(54キロ)
先団3番手で追走するも、直線ではさっぱり。
一時の勢いは完全に影を潜めている。
20/1/6 万葉S(OP・ハンデ)
京都 芝3000m 良 15頭
着順:10着(3.10.0・1.3差)
騎手:武豊(54キロ)
道中は先団3~4番手を追走するが、直線は残り100mで一杯に。
終始外々を回る距離ロスがあった感じ。
次走に向けて
次走は東京競馬場 芝2500mで行われる「目黒記念(G2・ハンデ)」。
前走後に去勢手術を受けた様子。
取りあえずは様子見だろう。