ナミュールのキャリアはまだ浅いので、ここまでの走りを振り返る。
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ナミュールのここまでの走り
21/9/11 2歳新馬(牝)
中京 芝1600m 良
着順:1着(1.39.0・-0.3差)
騎手:川田将雅(54キロ)
4枠4番から道中は2番手。
道中は超スローの展開で、4角も2番手で直線に向くと、直線は坂の上りで先頭に立つと、そこからステッキを2、3発入れるとまたビュンッと加速して後続を突き放した。
上がりの脚は33.3秒。
流れが遅すぎて、この競馬だけではなんとも言えない。
21/11/21 赤松賞(2歳1勝C)
東京 芝1600m 良
着順:1着(1.33.8・-0.3差)
騎手:三浦皇成(54キロ)
スタート出遅れて、道中は中位のやや後ろ、5番手の外を追走。
4角も5番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から、4~5馬身先の逃げ粘るパーソナルハイを追う。
坂の上りで差を縮め、残り200mでは射程圏。
残り100mあたりで先頭を交わすと、あとは余裕綽々でゴール。
上りの脚は33.0秒。
瞬発力の高さを示した。
【期待される能力】
- 瞬発力
21/12/12 阪神JF(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:4着(1.34.0・0.2差)
騎手:C・デムーロ(54キロ)
スタートで大きく出遅れて最後方からの競馬になった。
すぐに二の脚を使って後方に何とか取りついて、道中は17番手の内。
4角も17番手の内で直線に向くと、直線は馬場の最内、内ラチ沿いを懸命に追って来るが4着まで。
しかし大きく出遅れて序盤でリカバリーの脚も使い、直線は馬場の悪い最内を通って追い上げてきて、3着のウォーターナビレラにクビ差の4着。
出遅れが響いたことは言うまでもないが、力のあるところは十分に示した。
⇒2021年 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)のラップ分析&回顧
22/3/5 チューリップ賞(G2)
阪神 芝1600m(外)良
着順:1着(1.33.2・-0.2差)
騎手:横山武史(54キロ)
ゲートは五分に出て、道中は中団7番手。
4角は8番手で直線に向くが、完全に馬群に包まれている。
なかなか出すところがない中で、残り300mあたりで外にスペースが出来た。
進路を外に取ってからは一完歩ずつ先頭に詰め寄って行き、ゴール前では一気に突き抜けた。
鞍上のコメントにもあった通り、馬の能力で勝ち取った勝利。
やはりこの馬の末脚はハンパない。
22/4/10 桜花賞(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:10着(1.33.2・0.3差)
騎手:横山武史(55キロ)
大外18番からスタート少し出遅れて、道中は中団の後ろ、13番手の外。
3~4角で徐々に進出を開始して、4角は12番手の大外で直線に向く。
直線は馬群の大外から追い上げに入るが、0.3差の10着が精一杯だった。
1番人気ということもあり、3~4角では早めに動いていったのだろうが、それが外々を回るハメになって、最後の脚にも響いた感じ。
終始外々を回って、4角も大外。
この日の馬場では仕方のない結果かもしれないが、同じような位置にいたサークルオブライフはそれでも4着に入っている。
この馬の末脚をちょっと過大評価しすぎたか?
ナミュールの脚質
終いを生かす競馬。
瞬発力は相当ありそうだが、ハービンジャー産駒の末脚なので、キレッキレの末脚勝負となるとどうか?
スタートが悪い馬で、ここまで5戦走って4戦でスタートを出遅れている。
終いの脚が良いだけに、スタートの改善が望まれる。
ナミュールの血統背景
父はハービンジャー(ND系デインヒル)。
ハービンジャーは欧州で走り、2010年のキングジョージⅥ世&QES(G1)で勝利。主戦場は芝のクラシックディスタンス。
母の父はダイワメジャー(サンデー系/皐月賞、秋天、マイルCS連覇、安田記念)。
母方の8代前まで遡るとクインナルビーがいて、この牝系はあのオグリキャップを出した牝系。
またその後もこの牝系はオグリローマン、キョウエイマーチといった桜花賞馬を輩出している。
ナミュールの曾祖母がキョウエイマーチ。
次走、優駿牝馬(オークス)(G1)に向けて
次走は5月22日(日)、東京競馬場 芝2400m で行われる「優駿牝馬(オークス)(G1)」。
前走でその末脚が「ズ抜けた瞬発力」ではないことは分かった。
併せてこの馬の血統が牝系も含めて、東京2400mの距離にちょっと弱いように感じる。
ここは評価を落としてみる手もある。
⇒その他、優駿牝馬(オークス・G1)の出走馬を分析