2023年12月24日【有馬記念】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、アイアンバローズの好走パターンを分析。
Contents
- 1 アイアンバローズの距離適性
- 2 アイアンバローズの脚質
- 3 アイアンバローズのコース適正
- 4 アイアンバローズの持ち時計(ベストタイム)
- 5 アイアンバローズの重馬場適正
- 6 アイアンバローズの鉄砲実績(休み明け)
- 7 アイアンバローズの枠順適正
- 8 アイアンバローズの季節別着度数
- 9 アイアンバローズの斤量別着度数
- 10 アイアンバローズの連対体重
- 11 アイアンバローズの血統背景
- 12 アイアンバローズの近走
- 12.1 21/10/10 京都大賞典(G2)
- 12.2 21/11/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 12.3 21/12/4 ステイヤーズS(G2)
- 12.4 22/3/20 阪神大賞典(G2)
- 12.5 22/5/1 天皇賞(春)
- 12.6 22/6/26 宝塚記念(G1)
- 12.7 22/10/10 京都大賞典(G2)
- 12.8 22/12/3 ステイヤーズS(G2)
- 12.9 23/3/19 阪神大賞典(G2)
- 12.10 23/4/30 天皇賞(春)(G1)
- 12.11 23/10/9 京都大賞典(G2)
- 12.12 23/12/2 ステイヤーズS(G2)
- 12.13 23/12/24 有馬記念(G1)
アイアンバローズの距離適性
アイアンバローズはこれまでに芝1600m~芝3600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(0-0-0-1)
- 芝2000m(1-1-2-0)
- 芝2200m(0-0-0-3)
- 芝2400m(3-2-1-4)
- 芝2500m(0-0-0-2)
- 芝3000m(0-1-0-1)
- 芝3200m(0-0-0-2)
- 芝3600m(1-1-0-1)
2000m前後でも結構忙しそう。
2400mでの連対が多いが、現状ではそれよりもさらに長目の方が向いていそう。
アイアンバローズの脚質
前々から押し切るSP持続力、控えて終いの脚を伸ばす瞬発力、どちらの脚質でも好走歴はあるが、上のクラスで通用しているのは前々からの競馬。
好走する傾向としては、前半1000mの通過が61秒以上での結果が良い。
- 61秒以上(4-5-3-4)
- 60.9秒以下(1-0-0-8)
前半1000mが緩めなら、そのあとでそこそこペースが速くなっても対応できる持続力はある。
しかし、中距離の成績はイマイチどころか、あまり使われていないのだから、中距離はちょっと忙しいのだろう。
前半1000mを緩めに入って、エンジンを十分に温めたあとなら良い勝負ができるというタイプ?
逆に前半1000mをキツめに入る前傾ラップでは、オーバーヒートを起こしてしまうのか?
他にも、オルフェーヴル産駒らしい気難しさはある。
アイアンバローズのコース適正
アイアンバローズの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(1-0-1-2)
- 中山(1-1-0-2)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(2-1-1-3)
- 阪神(1-3-1-5)
- 小倉(未)
現状では特に、コースによる巧拙は感じられない。
アイアンバローズの持ち時計(ベストタイム)
アイアンバローズの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.37.3 13着(新潟)
- 芝2000m:2.01.4 3着(阪神)
- 芝2200m:2.12.2 15着(阪神)
- 芝2400m:2.24.0 10着(東京)
- 芝2500m:2.31.8 10着(中山)
- 芝3000m:3.05.1 2着(阪神)
- 芝3200m:3.18.3 5着(阪神)
- 芝3600m:3.45.4 1着(中山)
速い時計の決着になってどうか? というデータ。
アイアンバローズの重馬場適正
アイアンバローズの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-1-0-3)
- 重(0-0-0-1)
- 不良(未)
道悪は走ってきそうだが・・・。
アイアンバローズの鉄砲実績(休み明け)
アイアンバローズの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-2-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(2-1-1-4)
- 3戦目(0-1-1-3)
- 4戦目(1-1-0-1)
- 5戦目~(0-0-1-1)
アイアンバローズの枠順適正
アイアンバローズの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-2-1-3)
- 5~9番(2-3-2-9)
- 10~14番(1-0-0-2)
- 15~18番(未)
アイアンバローズの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-2-1-2)
- 3~5月(春):(3-2-0-4)
- 6~8月(夏):(0-0-0-2)
- 9~11月(秋):(0-1-2-6)
アイアンバローズの斤量別着度数
- 54キロ(0-0-0-3)
- 55キロ(0-2-2-0)
- 56キロ(2-3-1-5)
- 57キロ(3-0-0-2)
- 58キロ(0-0-0-4)
アイアンバローズの連対体重
- 478~504キロ
アイアンバローズの血統背景
父は2011年の牡馬三冠馬オルフェーブル(サンデー系ステイゴールド)。
母の父はロイヤルアンセム(ND系ヌレイエフ)。
ロイヤルアンセムは欧州、米国で走り、芝のG1を3勝。主戦場は芝の2000~2400m。
アイアンバローズの近走
21/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m(外)良
着順:12着(2.25.7・1.2差)
騎手:岩田望来(56キロ)
道中は中団の後ろ、9番手あたりを追走。
4角は10番手の最内で直線に向き、直線も馬場の最内から追い上げにかかり、坂下までは良い感じで伸びてはきたが、坂の上りで失速。
休み明けで+18キロ。
叩いてからだろう。
21/11/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:6着(2.33.1・0.7差)
騎手:石橋脩(54キロ)
道中は先団3~4番手の内あたりを追走。
4角は5番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げを計るが、前との差は詰まらずに6着まで。
ゴール前でフライライクバードに前をカットされる場面もあった。
いずれにしても前にいた組ではそこそこ走った方ではないか。
⇒2021年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
21/12/4 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:2着(3.47.7・0.1差)
騎手:石橋脩(56キロ)
4枠5番からハナを切り、道中は緩めのラップを刻んでマイペースの逃げ。
4角も先頭で直線に向くと、直線もゴール手前まで粘り込んできたが、あと一歩のところでディバインフォースに交わされて2着。
絶妙の逃げだっただけに、惜しい2着。
22/3/20 阪神大賞典(G2)
阪神 芝3000m(内)
着順:2着(3.05.1・0.1差)
騎手:石橋脩(56キロ)
道中は3番手を追走。
4角は2番手で直線に向き、直線は逃げるキングオブドラゴンを残り300mあたりで捉えると、坂の上りでは抜け出しを計るが、外からのディープボンドの強襲には抗うことはできずに2着まで。
前半、中盤は緩い流れだったが、後半1000mのペースアップでもしかっり前々で踏ん張った。
この馬も強くなっている。
22/5/1 天皇賞(春)
阪神 芝3200m(外⇒内)
着順:5着(3.18.3・2.1差)
騎手:石橋脩(58キロ)
道中は中団の前、6番手を追走。
3~4角でムチを入れて、4角は4番手で直線に向くが、この馬も坂下でいっぱいかげん。
この馬、長距離は走るが、このクラスではまだしんどい。
22/6/26 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:15着(2.12.2・2.5差)
騎手:石橋脩(58キロ)
スタートで出遅れて、道中は後方15番手を追走。
4角も15番手で直線に向くが、直線では順位を上げることはできなかった。
出遅れたこともあり、いつもより位置取りがずいぶんと後ろになった。
いつもの位置取りで適正を見たかったが、今回は参考外に近いレースとなった。
22/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m 稍重
着順:6着(2.25.2・0.9差)
騎手:岩田望来(56キロ)
【レース前寸評】
昨年は休み明けの+18キロで、スタートも出遅れた。
出遅れずに先行できて、前半ゆるめのラップなら、そこそこ走ってくる馬。
【結果】
道中中団から、4角も7番手で直線に向くが、直線では伸びずバテずの6着まで。
今年も休み明け+16キロでの参戦。
太め残りと言うよりも、OPクラスではもう少し距離が長めの方がいいのかも。
22/12/3 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:4着(3.46.8・0.5差)
騎手:岩田望来(56キロ)
【レース前寸評】
昨年は逃げて惜しい2着。
道中緩い流れのマラソンレースは得意。
【結果】
道中は2番手追走。
終始逃げるディアスティマのプレッシャーをかけるかたちでの追走。
3角あたりからは先頭に並びかけて、4角も差のない2番手で直線。
直線も坂の上りまでは3番手で粘ってはいたが、残り100mあたりで甘くなった。
道中の流れはスローで良かったのだが、2周目の3角で一斉に動いていったときに脚を使った感じ。
あそこでもうワンテンポ溜めれていればだが、それは結果論。
まあ、この馬の力は出し切っていた。
(このあと「東海S(G2・ダート1800)」で2.1差の10着)
23/3/19 阪神大賞典(G2)
阪神 芝3000m(内)良
着順:7着(3.07.4・1.3差)
騎手:岩田望来(57キロ)
道中は中団馬群、8番手の外目を追走。
4角は7番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、良い脚は出せず。
展開自体はこの馬向きだったが、あの位置取りからでは力は出せない。
23/4/30 天皇賞(春)(G1)
京都 芝3200m(外)稍重
着順:13着(3.18.3・2.2差)
騎手:坂井瑠星(58キロ)
序盤5番手から、1周目の1角にさしかかるあたりで2番手に進出して行き、その後は2番手を追走。
2周目の3角手前でタイトルホルダーが失速してきたところでハナに立ち、4角も先頭で直線に向くが、直線で早々にディープボンドに交わされると、あとはずるずると後退。
前走を踏まえて、おそらく陣営の指示が前々からの競馬だったのだろうが、序盤で番手を取りにいったあたりで脚を余分に使ってしまったのが最後に響いたのだろう。
この馬、基本的には序盤はゆっくり進めたい。
23/10/9 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m(外)重
着順:11着(2.26.7・1.4差)
騎手:北村友一(57キロ)
大外14番から道中は先団2番手。
4角も2番手で直線に向くが、直線では早々に脱落して行った。
大外から先団に取り付いて行ったあたりでスタミナを消費したか?
ペースも中盤から流れて行ったので、そこらあたりが敗因になりそうだが、年齢的な衰えもありそう。
23/12/2 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:1着(3.45.4・-0.4差)
騎手:石橋脩(57キロ)
4枠7番からハナに立ち、巧妙なペース配分でまんまと逃げきった。
近走は不振にあえいでいたが、「ステイヤーズS」だけを見れば、ここ2年、そこそこの走りはしている。
人気の盲点になった感じ。
23/12/24 有馬記念(G1)
中山 芝2500m(内)良
着順:11着(2.31.8・0.9差)
騎手:石橋脩(58キロ)
前半は中団6番手を追走するが、3角手前の勝負どころでのペースアップでは完全に置かれた。
4角は12番手の内で直線に向くが、直線で差し返してくる力はない。
力の差は当然として、道中のペースもこの馬向きではなかった。