2020年6月14日【エプソムC】終了時点までのデータをもとに、ギベオンの好走パターンを分析。
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ギベオンの距離適性
ギベオンはこれまでに芝1600m~芝2000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(0-1-0-1)
- 芝1800m(1-1-0-2)
- 芝2000m(2-0-0-6)
- 芝2200n(0-0-0-1)
芝1600m(0-1-0-1)
3歳G1の「NHKマイルC」でクビ差の2着。
5着に敗れた2019年の「ダービー卿CT(G3)」は、トップハンデの57.5キロを背負って0.3差。
芝1800m(1-1-0-2)
3歳重賞「毎日杯(G3)」で2着。
芝2000m(2-0-0-6)
「中日新聞杯(G3)」では3歳ながら古馬なみの56キロのハンデを背負って勝利を飾る。
芝2200m(0-0-0-1)
菊花賞トライアル「セントライト記念(G2)」で1.5差の13着。
ギベオンの適距離
好走したレースが芝1600m~芝2000mと比較的好走レンジが広い。
ベストの距離が1600m寄りなのか、2000m寄りなのか?
距離よりもコース形態、展開がギベオンの走りを左右するようにも見えるが(後述)。
ギベオンの脚質
ギベオンの好走時の脚質は、中団~好位からスピードに乗って押し切る競馬。
瞬発型というよりスピード持続型のような印象。
ただ、大型馬でトップスピードに乗るまでには若干時間を要するため、スローの瞬発力勝負には向かない。
ギベオンのコース適正
ギベオンの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(1-1-0-2)
- 中山(0-0-0-3)
- 中京(1-0-0-2)
- 阪神(1-1-0-2)
阪神の馬券圏内を外しているレースはともに内回りコース。
中山コースでもそうだが、ギベオンはトップスピードに乗るまでには若干時間を要するので、直線は短いより長い方がベター。
ただ、締まったペースの消耗戦ならその限りではない。
ギベオンの持ち時計(ベストタイム)
ギベオンの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.32.0 5着(0.3差・中山)
- 芝1800m:1.45.0 7着(0.6差・東京)
- 芝2000m:1.59.3 1着(ハナ差・中京)
- 芝2200m:2.13.6 13着(1.5差・中山)
突出した時計はないものの、そこそこの時計勝負には対応は可能。
ギベオンの重馬場適正
ヴェロックスの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(未)
- 不良(0-0-0-1)
稍重での敗戦は、馬場で負けたと言うよりも、スローの瞬発力勝負に対応できなかっただけだろう。
不良まで行くと苦しそうだが、道悪の巧拙に関してはまだ未知数。
ギベオンの鉄砲実績(休み明け)
ギベオンの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-0-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-3)
- 3戦目(0-0-0-3)
ギベオンの枠順適正
ギベオンの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-0-0-6)
- 5~9番(2-2-0-4)
- 10~14番(1-0-0-0)
- 15~18番(未)
内枠は良くないと言うデータ。
ギベオンの季節別着度数
- 12~2月(冬):(3-0-0-1)
- 3~5月(春):(0-2-0-4)
- 6~8月(夏):(0-0-0-2)
- 9~11月(秋):(0-0-0-3)
ギベオンの斤量別着度数
- 55キロ(1-0-0-0)
- 56キロ(2-1-0-6)
- 57キロ(0-1-0-1)
- 57.5キロ(0-0-0-2)
ギベオンの好走体重
- 3着以内の体重は;
- 502~516キロ
ギベオンの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母の父はゴーストザッパー(ND系ヴァイスリージェント)。
ゴーストザッパーは米国で走り、ダートG1を4勝。主戦場はダートの短距離~中距離。
ギベオンの近走
19/3/30 ダービー卿CT(G3)ハンデ戦
中山競馬場 芝1600m 良
着順:5着(0.3差)騎手:蛯名正義(57.5キロ)
先団5~6番手から直線は外に出して先頭を追うが、なかなかその距離は縮まらない。
レースの上りが35.2秒の消耗戦。
ギベオンにとっては得意な展開にはなったが、トップハンデの57.5キロが影響したのだろう。
19/6/1 鳴尾記念(G3)
阪神 芝2000m(内回り)良
着順:4着(0.3差)騎手:福永祐一(56キロ)
スタートで躓いて後方からの競馬になる。
直線は外目から追い上げるが0.3差が精一杯。
スタートの後手さえなければ際どかったかも。
19/10/6 毎日王冠(G2)
東京 芝1800m 良
着順:7着(0.6差)騎手:岩田望来(56キロ)
先団に取り付いて競馬を進めるが、道中順位は浮き沈み。
直線は内を突いてくるが、伸びは一息。
休み明けが堪えたか?
19/11/30 チャレンジカップ(G3)
阪神 芝2000m 良
着順:9着(0.4差)騎手:デットーリ(56キロ)
3Lap目に13秒を刻む明らかなスローペース。
レースの上りも34.4秒。
内回りコースでこの展開だとギベオンは苦しい。
20/1/5 中山金杯(G3)
中山 芝2000m 良 17頭
着順:10着(2.00.0・0.5差)
騎手:フォーリー(57.5キロ)
五分のスタートから中団の前。
4角までは良い感じで追走していたが、直線に入ると伸びて来ない。
そこそこ締まった展開で、ギベオンの得意の展開のはずだが、やはり斤量が重かった。
20/3/15 金鯱賞(G2)
中京 芝2000m 良 12頭
着順:4着(2.02.0・0.4差)
騎手:福永祐一(56キロ)
道中は先団3~4番手。
4角は4番手の最内で直線。
直線入口では少し前が開かずに追い出しが遅れたように見えた。
前が開いてからは伸びては来ているが、スローの瞬発戦には向かないタイプ。
それでも0.4差の4着なら上々。
休み明け、ひと叩きされて次走に期待。
20/5/10 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良 16頭
着順:13着(1.59.9・1.3差)
騎手:岩田望来(57.5キロ)
位置取りが中団の後ろあたり。
直線は内を突いて伸びてはくるが、残り1Fで一杯。
そこそこ流れた展開になったので、ラストはトップハンデが応えた感じ。
20/6/14 エプソムC(G3)
東京 芝1800m 不良
着順:11着(1.49.8・2.1差)
騎手:戸崎圭太(57キロ)
道中は中団の前あたり。
4角は4番手で回ってくるが、直線では中ほどで一杯気味。
馬体重が-22キロで500キロを切っていた。
輸送に失敗した可能性もある。
ギベオンの次走
次走は12月12日(土)、中京競馬場 芝2000mで行われる「中日新聞杯(G3)ハンデ」。
ハンデは57キロ。
一昨年はハンデ56キロで勝利している。
近走の内容も、着順ほど悪いとは思えないが、約半年ぶりの競馬で、いきなりは厳しいか。