2020年12月6日【ラピスラズリS】終了時点までのデータをもとに、コントラチェックの好走パターンを分析。
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コントラチェックの距離適性
コントラチェックはこれまでに芝1600m~2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(0-0-0-1)
- 芝1600m(2-1-0-1)
- 芝1800m(2-0-1-3)
- 芝2000m(0-0-0-1)
- 芝2400m(0-0-0-1)
1600m前後で力が出せる感じ。
2000m以上になると長い。
コントラチェックの脚質
逃げてこそ。
「逃げ」が一番持ち味を発揮する。
勝利したレースは全て逃げきり勝ち。
少々のハイペースでも持ち前のスピードで押し切ってしまう。
スピード持続型。
コントラチェックのコース適正
コントラチェックの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-1)
- 函館(0-0-1-0)
- 東京(0-0-0-3)
- 中山(3-1-0-2)
- 京都(0-0-0-1)
逃げてこその馬。
溜めの効く小回りコースが合ってそう。
コントラチェックの持ち時計(ベストタイム)
コントラチェックの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.09.3 10着(中山)
- 芝1600m:1.32.2 1着(中山)
- 芝1800m:1.46.6 10着(札幌)
- 芝2000m:2.02.0 15着(京都)
- 芝2200m:2.24.5 9着(東京)
コントラチェックの重馬場適正
コントラチェックの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-1-2)
- 不良(0-0-0-1)
稍重までならなんとかなるが、本格的な道悪になると苦しい。
コントラチェック枠順適正
コントラチェックの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-1-1-3)
- 5~9番(0-0-0-1)
- 10~14番(1-0-0-1)
- 15~18番(0-0-0-2)
逃げてこその馬なので、内枠が良いのは当然。
コントラチェックの斤量別着度数
- 54キロ(4-1-1-1)
- 55キロ(0-0-0-5)
- 56キロ(0-0-0-1)
これはちょっと気になるデータ。
たまたまなのか? それとも・・・
コントラチェックの鉄砲実績(休み明け)
コントラチェックの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-0-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(2-0-0-2)
- 3戦目(0-0-0-1)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
叩き良化型。
コントラチェックの血統背景
父はディープインパクト。
母の父はホーリング(ネイティブダンサー系)。
ホーリングは欧州、米国、ドバイで走り、G1を5勝。主戦場は芝の中距離。
コントラチェックの評価
抜群の先行力でハナに立つと、滅多なことでは崩れないSP持続力が持ち味。
1600mでは、逃げ馬としてはトップクラスの実力がありそうだが、ハナを切れないと脆い。
近走ではテンのスピードも影を潜め、なかなかハナに立てないレースが続いている。
コントラチェックの近走診断
19/3/16 フラワーカップ(G3)中山芝1800m
着順:1着(-0.4差)騎手:丸山元気(54キロ)
(ラップタイム)
- 12.7 – 11.9 – 12.0 – 12.1 – 11.8 – 12.0 – 11.8 – 11.2 – 11.9
コントラチェックの位置取りは今回も逃げ。向正面では後続に約4馬身の差をつけた。
それもそのはず、テンはさほど速くはないが、中盤に向けてグングンとペースが上がっている。
4角では手応え抜群で後続を引き付けておいて、直線ではまた一気に突き放して、最後は手綱を抑えて余裕のゴール。
ラスト1Fは、上げようと思えばまだまだ上がっていた可能性は高い。
初めての重賞の舞台で、スピードの違いを見せつけたレース。
コントラチェックのスピード持続力はかなりのものと思われる。
19/5/19 オークス(G1)東京芝2400m
着順:9着(1.7差)騎手:レーン(55キロ)
ここでは2つのラップタイムを比較してみる。
上がコントラチェックが走ったオークスでのラップ。
下がオークスの過去8鞍での良馬場平均ラップ。
- 12.5 – 10.9 – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.4 – 11.6 – 12.3
- 12.6 – 11.0 – 12.1 – 12.4 – 12.3 – 12.3 – 12.6 – 12.4 – 12.3 – 11.8 – 11.5 – 11.8
上段のラップが、例年に比べていかに速いかが良く分かる。
それも淀みのない一貫したラップ。
コントラチェックはこのラップを、逃げたジョディーの番手で刻み、4角では先頭に立つ場面もあった。
しかし何とか粘れたのは残り200mまで。
そこからは大きく失速して1.7差の9着。
鞍上のレーン騎手も「今日のペースでこの距離は長かった」とコメントしているように、残り200mでの失速は仕方のないところ。
現状では2400mは長い。
19/10/13 秋華賞(G1)
京都 芝2000m 稍重 18頭
着順:15着(2.02.0 2.1差)
騎手:ルメール(55キロ)
7枠15番から果敢にハナを狙うが、内からビーチサンバもハナを主張して譲らない。
このため前半1000mが58.3秒という速い流れになる。
コントラチェックは道中2番手でビーチサンバを追走し、4角も2番手で直線へ入る。
しかし直線へ入るとすぐに失速。
あとはずるずる順位を下げた。
外枠15番からのハナ争いにスタミナを削られたのだろう。
それに加えて2000mもおそらくギリギリの距離。
大敗も仕方ないだろう。
19/12/14 ターコイズS(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良 16頭
着順:1着(1.32.2 -0.3差)
騎手:ルメール(54キロ)
外枠の13番からだが、持ち前の先行力ですんなりとハナへ。
あとは序盤は速く、中盤で息を入れて後半でもうひと伸びというマイペースの逃げで快勝。
20/3/14 中山牝馬S(G3)
中山 芝1800m 不良 16頭
着順:16着(1.51.7・1.5差)
騎手:ルメール(55キロ)
当日はもの凄い大雪の不良馬場。
コントラチェックは6枠11番から道中は先団4番手。
しかし4角を4番手で回ってからは、直線は一気に失速。
殿負けとなった。
鞍上によると、「この馬場では全くダメ、直線では走るのをやめた」とのこと。
20/5/17 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良 18頭
着順:14着(1.32.4・1.8差)
騎手:武豊(55キロ)
外枠17番からハナを狙うが、トロワゼトワルが主張したので控えて2番手で追走。
4角も2番手で直線に向くが、直線は残り200mで一杯。
枠が外過ぎ。
ハナを奪えなかったのが痛かった。
大敗だが、この馬は敗けるときはこんな負け方。
レース後、鞍上は「マイルは短いかも・・・」とコメントしたが、どうだろう?
20/8/2 クイーンS(G3)
札幌 芝1800m 良
着順:10着(1.46.6・0.7差)
騎手:ルメール(55キ)
ハナは切れずに道中は2~3番手。
直線に入ってからはまったく伸びを欠き0.7差の10着。
ペースはそこそこ流れたが、この馬がバテるほどのペースではない。
休み明けで470キロ台は太かったのか?
それとも距離か?
20/10/11 毎日王冠(G2)
東京 芝1800m 稍重
着順:7着(1.46.8・1.3差)
騎手:丸山元気(54キロ)
1枠1番の絶好枠からでもハナは奪えず。
4角2番手で直線に向くが、坂を上って残り200mからは粘れず。
トーラスジェミニの2番手で、道中のペースはそこそこきつかった。
20/12/6 ラピスラズリS(L)
中山 芝1200m 良
着順:10着(1.09.3・0.4差)
騎手:丸山元気(56キロ)
道中は中団の後ろあたり。
終始インぴったりで4角を回り、直線も内を突いて追い上げを計るが、0.4差に詰め寄るのがやっと。
初めての1200m、差す競馬で0.4差をどう見るかだが、向いているようには見えなかった。
コントラチェックの次走
次走は1月31日、中京競馬場 芝1200mで行われる「シルクロードS(G3・ハンデ)」。
再度千二の距離に挑むが、合っているとは思えない。