2020年11月7日【アルゼンチン共和国杯】終了時点までのデータをもとに、ボスジラの好走パターンを分析。
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ボスジラの距離適性
ボスジラはこれまでに芝2000m~芝3400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝2000m(1-2-0-1)
- 芝2200m(0-0-0-1)
- 芝2400m(1-0-0-0)
- 芝2500m(1-0-0-2)
- 芝2600m(2-2-0-1)
- 芝3000m(0-0-0-1)
- 芝3400m(0-0-0-1)
- 芝3600m(0-0-0-1)
2000m前後は下級条件では好走歴はあるが、基本的に忙しい。
適距離は2400~2600mあたりか?
3000mを超えても緩い流れなら息は持つ。
ボスジラの脚質
中団あたりで脚を溜めて、終いを生かしてくる競馬。
ただし、スパッと切れる脚はないので、直線の入り口あたりではある程度前目のポジションを取っておきたい。
レースの上りもあまり速すぎると対応できないだろう。
軽い芝より重い芝向き。
緩い流れで、尚且つ上りがそこそこかかってくれるような馬場、コースで好走。
ボスジラのコース適正
ボスジラの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(2-2-0-0)
- 函館(0-0-0-1)
- 福島(1-0-0-0)
- 東京(1-1-0-3)
- 中山(1-1-0-3)
- 阪神(0-0-0-1)
札幌コースは好きそう。
ボスジラの持ち時計(ベストタイム)
ボスジラの持ち時計は次の通り;
- 芝2000m:2.00.2 8着(中山)
- 芝2200m:2.12.9 5着(中山)
- 芝2400m:2.24.7 1着(東京)
- 芝2500m:2.30.3 9着(東京)
- 芝2600m:2.38.3 2着(札幌)
- 芝3000m:3.03.6 8着(阪神)
- 芝3400m:3.33.2 9着(東京)
- 芝3600m:3.52.7 6着(中山)
速い時計の決着になると厳しい。
高速馬場も向かないだろう。
ボスジラの重馬場適正
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(未)
- 不良(未)
ボスジラの稍重も含めた道悪競馬の経験はまだ1鞍だけだが、「菊花賞(G1)」3着の全兄ポポカテペトルは、不良馬場の「菊花賞」で3着に入っている。
ボスジラの鉄砲実績(休み明け)
ボスジラの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-0-5)
叩いてからは;
- 2戦目(2-1-0-0)
- 3戦目(0-0-0-2)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
フレッシュな状態が狙い目。
ボスジラの枠順適正
ボスジラの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-0-0-3)
- 5~9番(3-3-0-1)
- 10~14番(2-1-0-3)
- 15~18番(0-0-0-1)
ボスジラの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-0-0-4)
- 3~5月(春):(0-0-0-2)
- 6~8月(夏):(2-1-0-1)
- 9~11月(秋):(1-3-0-1)
ボスジラの斤量別着度数
- 54キロ(3-1-0-1)
- 55キロ(2-1-0-2)
- 56キロ(0-2-0-4)
- 57キロ(0-0-0-1)
ボスジラの好走体重
3着以内の体重は;
- 476~518キロ
ボスジラの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
母は2005年の「マーメイドS(G3・芝2000)」3着のミスパスカリ。
母の父はミスターグリーリー(ミスプロ系ゴーンウエスト)。
ミスターグリーリーは米国で走り、ダートの1200~1600mで活躍。
全兄に2016年の「スプリングS」を勝ったマウントロブソン。2017年の「菊花賞」で3着に入ったポポカテペトル。
全妹に2020年の「クイーンC」を勝ったミヤマザクラ。
ボスジラの近走
19/8/4 3歳・1勝クラス
札幌 芝2600m 良 9頭
着順:1着(2.41.6 -0.6差)
騎手:ルメール(54キロ)
序盤は2番手、中盤からはハナに立ち、スローペースのラップを刻む。
総じてスローの上り勝負。
札幌の芝2600mならこれくらいは粘れる。
19/12/22 グッドラックハンデ(2勝)
中山 芝2500m 良 12頭
着順:1着(2.34.0 アタマ差)
騎手:ルメール(54キロ)
道中は中団。
ペースは序盤は速く、中盤が緩む展開。
ボスジラは4角は4番手の外で先頭を射程圏に収め、直線も馬場の外目から追い上げてゴール前きっちり差し切った。
レースの上りは35.9秒。
2着馬とはハンデ差1キロ軽かったが、休み明けで快勝。
19/2/2 早春S(3勝・ハンデ)
東京 芝2400m 良 13頭
着順:1着(2.24.7 クビ差)
騎手:武豊(55キロ)
オウケンブラックが大逃げを打ってペースは締まった展開に。
ボスジラは中団で脚を溜めて、4角は7番手で直線へ。
直線は馬群の外から追い上げて、残り200mあたりで先頭に立つと、サンアップルトンとの追い比べを制してゴール。
自身の上りは34.1秒。
東京コースなら末脚勝負でもなんとか戦える。
20/3/22 阪神大賞典(G2)
阪神 芝3000m(内)16頭
着順:8着(3.03.6・0.6差)
騎手:武豊(55キロ)
道中は中位の4~5番手。
4角は外を回して直線に向き、追い出すが、伸びない。
鞍上は馬場の硬さを指摘したが、初の関西圏への長距離輸送で当日はマイナス8キロと馬体を減らしていた。
レースの流れ自体が速くなったので、ここら辺が響いているのかも。
20/5/31 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:9着(2.30.3・0.7差)
騎手:武豊(54キロ)
8枠17番から最後方近くを追走。
4角最後方で、直線は馬群の大外を追い上げてくるが、9着までが精一杯。
終いを生かすと言うタイプの馬ではない。
20/8/8 札幌日経OP(L)
札幌 芝2600m 良
着順:2着(2.38.3・0.7差)
騎手:武豊(56キロ)
道中は中団の後ろあたり。
3角過ぎて動いて行って4角6番手で直線に入るが、先に抜け出していたポンデザールとの差は詰まらない。
この馬もレコードタイム以上で走っているのだが、勝った馬がレコードを1.1秒縮めていてはなす術なし。
20/9/6 丹頂S(ハンデ)
札幌 芝2600m 良
着順:1着(2.38.7・-0.3差)
騎手:横山武史(55キロ)
道中は中団。
3角を回って動いて行って、4角は3番手、直線の入り口では早くも先頭に立つと、そのまま押し切ってゴール。
この馬はキレる脚がない分、今回のように、直線の入り口ではある程度前目につけていないと厳しいだろう。
20/12/5 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:6着(3.52.7・0.7差)
騎手:横山武史(56キロ)
道中は前目の5番手にポジションを取る。
4角も5番手で直線に向くが、先頭との差は詰まらず。
超スローペースで結果もほぼ行った行った。
切れる脚がないこの馬にとって、こういう展開では何もできない。
ただ、しっかり息は持っているので、今後長距離戦では展開さえ向けば楽しみはある。
21/2/20 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良
着順:9着(3.33.2・2.0差)
騎手:横山武史(56キロ)
11番ゲートから道中は後方13番手。4角は10番手の内で直線に向くが、直線では良い脚は使えず。
もともと切れる脚はない馬。
この位置取りからでは厳しいのではないか?
21/8/7 札幌日経OP(L)
函館 芝2600m 良
着順:6着(2.40.7・0.9差)
騎手:横山武史(57キロ)
道中は中団7番手の内。
4角は8番手で直線に向くも、直線では見せ場なし。
休み明けで道中重そうな走り。
トップハンデの57キロも効いていたか?
21/9/5 丹頂S(ハンデ)
札幌 芝2600m 良
着順:2着(2.44.3・クビ差)
騎手:藤岡祐介(56キロ)
道中は中位の前、4番手を追走。
3~4角は外目を回って進出し、4角3番手の外で直線。
直線も馬群の外目から追い上げて行き、先に抜け出していた内のカウディーリョを追うが、クビ差届かずの2着。
道中はユルユルの展開。
それでいてレースの上りは36.2秒。
この馬向きの展開ではあった。
21/11/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:15着(2.33.9・1.5差)
騎手:田辺裕信(56キロ)
7枠13番からハナへ。
道中は緩めのラップを刻んでいたが、残り1000mを切ってアンティシペイトに競りかけられるかたちでペースも上がる。
4角ではすでに先頭を明け渡し、4角2番手で直線に向くが、直線では坂の途中で一杯。
早めに来られた分、最後まで息が持たなかったのもあるが、レースの上りが34.1秒というのも、この馬にとっては速すぎた。
⇒2021年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
次走、ステイヤーズS(G2)に向けて
次走は12月4日(土)、中山競馬場 芝3600mで行われる「ステイヤーズS(G2)」。
東京コースよりはこちらの方が戦いやすいことは事実だろうが、メンバーが低調なだけに、昨年のようなドスローになると上りの脚は出せない。
展開次第だが、自分で展開を作るのも一つの策だろう。