2023年5月28日【目黒記念】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、アリストテレスの好走パターンを分析。
Contents
- 1 アリストテレスの距離適性
- 2 アリストテレスの脚質
- 3 アリストテレスのコース適正
- 4 アリストテレスの持ち時計(ベストタイム)
- 5 アリストテレスの重馬場適正
- 6 アリストテレスの鉄砲実績(休み明け)
- 7 アリストテレスの枠順適正
- 8 アリストテレスの季節別着度数
- 9 アリストテレスの斤量別着度数
- 10 アリストテレスの好走体重
- 11 アリストテレスの血統背景
- 12 アリストテレスの近走
- 12.1 20/9/20 小牧特別(2勝クラス)
- 12.2 20/10/25 菊花賞(G1)
- 12.3 21/1/24 アメリカJCC(G2)
- 12.4 21/3/21 阪神大賞典(G2)
- 12.5 21/5/2 天皇賞(春・G1)
- 12.6 21/6/27 宝塚記念(G1)
- 12.7 21/10/10 京都大賞典(G2)
- 12.8 21/11/28 ジャパンカップ(G1)
- 12.9 21/12/26 有馬記念(G1)
- 12.10 22/5/29 目黒記念(G2・ハンデ)
- 12.11 22/10/10 京都大賞典(G2)
- 12.12 22/12/25 有馬記念(G1)
- 12.13 23/1/22 AJCC(G2)
- 12.14 23/3/25 日経賞(G2)
- 12.15 23/5/28 目黒記念(G2・ハンデ)
アリストテレスの距離適性
アリストテレスはこれまでに芝1600m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-0-0-0)
- 芝1800m(0-2-0-0)
- 芝2000m(1-1-0-1)
- 芝2200m(2-1-0-2)
- 芝2400m(0-1-0-2)
- 芝2500m(0-0-0-5)
- 芝3000m(0-1-0-1)
- 芝3200m(0-0-0-1)
中距離と長距離、本当に良いのは中距離だろう。
アリストテレスの脚質
前目にポジションを取って押し切る競馬、SP持続型というよりも底力に長ける。
控えてもそこそこの末脚で追い込んで来るが、一瞬のキレと言うより長く良い脚。
キレッキレの瞬発力勝負では劣るので、キレ味勝負、上りの速い結着はイマイチ。
というか、上りの時計はそこそこかかってくれた方がいいタイプ。
引っかかることも多いので、あまり緩い流れは好ましくない。
アリストテレスのコース適正
アリストテレスの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(1-0-0-0)
- 東京(0-0-0-4)
- 中山(1-0-0-4)
- 中京(1-0-0-0)
- 京都(1-2-0-0)
- 阪神(0-4-0-4)
アリストテレスの持ち時計(ベストタイム)
アリストテレスの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.35.7 1着(京都)
- 芝1800m:1.48.0 2着(阪神)
- 芝2000m:1.59.7 1着(新潟)
- 芝2200m:2.11.9 1着(中京)
- 芝2400m:2.24.5 2着(阪神)
- 芝2500m:2.32.4 15着(東京)
- 芝3000m:3.05.5 2着(京都)
- 芝3200m:3.15.2 4着(阪神)
突出した時計はない。
アリストテレスの重馬場適正
アリストテレスの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-1)
- 重(0-0-0-1)
- 不良(1-0-0-1)
重馬場の敗戦は2021年の「阪神大賞典」。これは道中引っかかっていたことが敗因で、道悪自体は問題ないと思う。
アリストテレスの鉄砲実績(休み明け)
アリストテレスの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-2-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-0-3)
- 3戦目(0-2-0-3)
- 4戦目(0-0-0-2)
- 5戦目~(未)
アリストテレスの枠順適正
アリストテレスの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-2-0-3)
- 5~9番(3-3-0-4)
- 10~14番(0-0-0-3)
- 15~18番(0-1-0-2)
アリストテレスの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-2-0-3)
- 3~5月(春):(0-1-0-6)
- 6~8月(夏):(1-0-0-1)
- 9~11月(秋):(2-3-0-2)
アリストテレスの斤量別着度数
- 54キロ(2-1-0-0)
- 55キロ(2-1-0-0)
- 56キロ(0-2-0-3)
- 57キロ(0-2-0-5)
- 57.5キロ(0-0-0-1)
- 58キロ(0-0-0-3)
アリストテレスの好走体重
3着以内の体重は;
- 462~478キロ
アリストテレスの血統背景
父は2013年の「菊花賞」、2014年の「ジャパンカップ」を勝ったエピファネイア(ロベルト系)。
母の父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
近親にはリンカーン(日経賞、京都大賞典、阪神大賞典)、アンライバルド(皐月賞、スプリングS)、フサイチコンコルド(ダービー)、ヴィクトリー(皐月賞)など。
アリストテレスの近走
20/9/20 小牧特別(2勝クラス)
中京 芝2200m 良
着順:1着(2.11.9・0.1差/2番人気)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
1枠1番から、道中の前半は2~3番手。
向正面の残り1000mあたりで動いて行ってハナに立ち4角も先頭で直線に向く。
直線は馬場の真ん中、食らいついてくるフライライクバードとの激しい追い比べを、残り100mで抜き出てゴール。
ペースとしては、中盤少し緩んだものの、序盤や後半にかけてはまずまずのラップ。
走破時計もこのクラスとしては優秀。
後半1000mを残して先頭に立ち、直線もフライライクバードとの追い比べを制するなど、スタミナ、底力の片りんをうかがわせた。
20/10/25 菊花賞(G1)
京都 芝3000m(外)良
着順:2着(3.05.5・クビ差)
騎手:ルメール(57キロ)
道中は中団の前目でコントレイルをぴったりとマーク。
直線での追い比べに持ち込んだが、クビ差届かずの2着。
切れ味勝負ではディープ産駒に軍配。
もう少しペースが上がっていれば、逆転も十分にあったかも。
21/1/24 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m 不良
着順:1着(2.17.9・-0.1差)
騎手:ルメール(55キロ)
道中は中団の前目。
3~4角では外を回して、4角は4番手の外で直線。
直線では馬群の外目、馬場の真ん中からグイグイと伸びてきて、追いすがるヴェルトライゼンデに半馬身つけてのゴール。
完璧な勝ち方。
ゴール前は先頭に立っても気を抜くところはなかった。
圧倒的なスタミナとパワー。
⇒2021年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
21/3/21 阪神大賞典(G2)
阪神 芝3000m(内)重
着順:7着(3.09.5・2.2差)
騎手:ルメール(56キロ)
道中は中団。
4角も中団6番手で直線に向き、直線も坂下まではそこそこの脚で追い上げて行ったが、坂の上りで急失速。
3~4角あたりでムチが入るなど、今回は反応もあまり良くなかった感じ。
前走は不良馬場でも快勝しているだけに、馬場が原因とも考え難い。
前走の不良馬場での激戦の反動が出ているのか?
ちょっと不可解な敗戦。
(※後記:道中で折り合いを欠いたことが敗因につながっている可能性が高いと見る)
21/5/2 天皇賞(春・G1)
阪神 芝3200m(外⇒内)良
着順:4着(3.15.2・0.5差)
騎手:ルメール(58キロ)
道中は中団の前。
終始ワールドプレミアにマークされ、4角は4番手、ワールドプレミアと馬体を併せて直線に向くが、坂下では早くも脱落。
「菊花賞」ではコントレイルの2着には来たが、この馬の場合、「長距離砲」と言う位置づけは間違っているのかもしれない。
21/6/27 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:9着(2.12.4・1.5差)
騎手:武豊(58キロ)
道中は中団6~7番手あたり。
3角過ぎにペースアップしたときの反応が悪く、4角は8番手で直線。
直線は馬群の内目から追い上げを計るが、伸びを欠いて9着。
道中はスロー基調の宝塚記念となった。
アリストテレス向きの展開ではなかったが、それにしても敗けすぎ。
21/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m(外)良
着順:2着(2.24.5・ハナ差)
騎手:M・デムーロ(57キロ)
道中は中団の前、4~5番手。
4角は4番手で直線に向くと、坂の上りで先に抜け出していたキセキを捉えたが、ゴール前で甘くなったところをマカヒキに交わされて2着。
この馬も上りがかかって良いタイプだが、最後の最後に脚を掬われたのは「格」の違いか?
21/11/28 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 良
着順:9着(2.25.8・1.1差)
騎手:横山武史(57キロ)
5枠9番からハナへ。
そこそこ緩めのマイペースで絶好の逃げと思われたが、3角あたりでキセキがかかり気味にハナを奪い2番手。
ここからラップは一気に上がるが、アリストテレスを含む2番手以降の馬は、キセキにはつき合わずにマイペースを保つ。
4角はキセキから遅れること4~5馬身で直線に向くが、直線では坂の上りで徐々に後続に呑み込まれていった。
マイペースの逃げは打てたが、かえって自身が苦手とするスローの瞬発力勝負を招いてしまった感じ。
21/12/26 有馬記念(G1)
中山 芝2500m 良
着順:6着(2.33.0・1.0差)
騎手:武豊(57キロ)
6枠11番から道中は後ろから2番目、15番手を追走。
3角あたりで進出を開始して、4角は12番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げに入るが、前を捉えるには位置取りが後ろすぎた。
折り合い重視で控えるよりも、前走や前々走のように、ある程度前々で粘り込む方が、この馬には合っているように思うが、どうか?
(※ このあと「日経賞」に向けて調整されていたが、調教中の放馬により負傷(外傷)。「日経賞」は回避し放牧)
22/5/29 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:17着(2.33.2・1.1差)
騎手:武豊(57.5キロ)
【レース前寸評】
上り時計がそこそこかかってくれば、ここでもチャンスはあるとは思うが、いずれにしてもポジションが取れなければ厳しい。
【結果】
道中は後方14、5番手あたりを追走。
4角は15番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。
ポジションを取れなかったのか? 取らなかったのか?
いずれにしてもレースの上りが34.7秒では厳しい競馬を強いられる。
武騎手からは、外傷の影響を示唆するコメントも。
22/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m 稍重
着順:11着(2.25.6・1.3差)
騎手:鮫島克駿(56キロ)
【レース前寸評】
ちょっとチグハグな競馬が続いているが、基本的には上りがかかってナンボの馬。
展開がはまれば・・・。
【結果】
道中は中団の前、5番手あたりを追走。
4角も4番手で直線に向くが、まったく伸びを欠いての11着。
上りがかかってナンボの馬だけに、この展開では厳しい。
22/12/25 有馬記念(G1)
中山 芝2500m(内)良
着順:14着(2.34.9・2.5差)
騎手:武豊(57キロ)
道中は中団の後ろ11番手。
3角過ぎのペースアップに対応できず、4角は殿16番手で直線に向くが、直線は見せ場なし。
道中引っかかったというコメントだが、そういう問題以前のような感じ。
23/1/22 AJCC(G2)
中山 芝2200m(外)良
着順:7着(2.14.4・0.9差)
騎手:横山和生(57キロ)
道中は後方12番手を追走。
4角は11番手の内に潜り込んで直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入り、そこそこの脚で追い込んではくるが、0.9差の7着まで。
決め手がある方ではないので、あの位置からだとここまでだが、使える脚は精一杯使っていた感じ。
掲示板にも載れてはいないが、近走の中では着順、着差は一番詰めてきている。
鞍上がコメントしているように、次につながってくるかもしれない。
⇒2023年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
23/3/25 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)不良
着順:11着(2.41.0・4.2差)
騎手:菅原明良(57キロ)
道中は中位の後ろ、8番手の外目を追走。
4角は10番手の外で直線に向くが、直線では見せ場なし。
不良馬場は2021年の「AJCC」で勝っているが、今回はまったく見せ場は作れなかった。
調子が上がってこないというのもあるが、2500mの距離は、現状ではこの馬には長いのではないか?
23/5/28 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:15着(2.32.4・1.6差)
騎手:戸崎圭太(58キロ)
道中は中団の前、6番手を追走。
4角は4番手の内で直線に向くが、直線では坂の上りで脚色が鈍った。
坂の途中あたりまではそこそこ食らいついていた感じだが、やはり2500mは現状では長そう。