2023年1月22日【AJCC】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ユーバーレーベンの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ユーバーレーベンの距離適性
- 2 ユーバーレーベンの脚質
- 3 ユーバーレーベンのコース適正
- 4 ユーバーレーベンの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ユーバーレーベンの重馬場適正
- 6 ユーバーレーベンの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ユーバーレーベンのローテーション適正
- 8 ユーバーレーベンの枠順適正
- 9 ユーバーレーベンの季節別着度数
- 10 ユーバーレーベンの斤量別着度数
- 11 ユーバーレーベンの好走体重
- 12 ユーバーレーベンの血統背景
- 13 ユーバーレーベンのここまでの走り
- 13.1 20/6/14 2歳新馬
- 13.2 20/9/5 札幌2歳S(G3)
- 13.3 20/10/31 アルテミスS(G3)
- 13.4 20/12/13 阪神JF(G1)
- 13.5 21/3/20 フラワーC(G3)
- 13.6 21/4/25 フローラS(G2)
- 13.7 21/5/23 優駿牝馬(G1)
- 13.8 21/10/17 秋華賞(G1)
- 13.9 21/11/28 ジャパンカップ(G1)
- 13.10 22/2/13 京都記念(G2)
- 13.11 22/3/26 ドバイシーマクラシック(G1)
- 13.12 2022/8/21 札幌記念(G2)
- 13.13 22/10/30 天皇賞(秋)(G1)
- 13.14 22/11/27 ジャパンカップ(G1)
- 13.15 23/1/22 AJCC(G2)
ユーバーレーベンの距離適性
ユーバーレーベンはこれまでに芝1600m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(0-0-1-1)
- 芝1800m(1-1-1-0)
- 芝2000m(0-0-1-3)
- 芝2200m(0-0-1-1)
- 芝2400m(1-0-0-3)
距離は長目がいいのでは?
ユーバーレーベンの脚質
中団あたりで脚を溜めて終いを生かす競馬が好走パターン。
スタートがあまり速い方ではないので、序盤は後方からになることが多いが、中盤あたりから上がって行って、4角そこそこのポジションから直線差し切る戦法が多く見られる。
終いのキレというよりは、長く良い脚を使ってくるタイプ。
そういう脚質なので、レースの上がりは速いよりもかかった方がいいだろう。
消耗戦ならなお良し。
緩い流れの切れ味だけの勝負には向かない。
ユーバーレーベンのコース適正
ユーバーレーベンの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-1-0-1)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(未)
- 東京(2-0-1-4)
- 中山(0-0-2-0)
- 中京(未)
- 京都(未)
- 阪神(0-0-1-2)
- 小倉(未)
- ドバイ(0-0-0-1)
ユーバーレーベンの持ち時計(ベストタイム)
ユーバーレーベンの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.33.2 3着(阪神)
- 芝1800m:1.48.2 2着(札幌)
- 芝2000m:1.58.3 8着(東京)
- 芝2200m:2.12.3 5着(阪神)
- 芝2400m:2.24.5 1着(東京)
高速決着には課題があるかも。
ユーバーレーベンの重馬場適正
ユーバーレーベンの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(未)
- 不良(1-0-0-0)
不良馬場での勝利は「新馬戦」でのものだが、道悪はさほど苦にしないと思う。
ユーバーレーベンの鉄砲実績(休み明け)
ユーバーレーベンの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-1-1-4)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-1-4)
- 3戦目(1-0-2-0)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
ユーバーレーベンのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(未)
- 中3~5週(1-0-2-3)
- 中6~8週(0-0-1-1)
ユーバーレーベンの枠順適正
ユーバーレーベンの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-0-1-1)
- 5~9番(1-1-1-2)
- 10~14番(0-0-2-4)
- 15~18番(0-0-0-1)
ユーバーレーベンの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-0-2-1)
- 3~5月(春):(1-0-2-1)
- 6~8月(夏):(1-0-0-1)
- 9~11月(秋):(0-1-0-5)
ユーバーレーベンの斤量別着度数
- 53キロ(0-0-0-1)
- 54キロ(1-1-3-2)
- 54.5キロ(0-0-0-1)
- 55キロ(1-0-1-3)
- 56キロ(0-0-0-1)
ユーバーレーベンの好走体重
3着以内の体重は;
- 454~478キロ
ユーバーレーベンの血統背景
父はゴールドシップ(サンデー系ステイゴールド/皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念連覇、春天)。
母の父はロージズインメイ(ヘイロー系)。
ロージズインメイは米国、ドバイで走りダートG1を2勝。主戦場はダートの中距離。
半兄にマイネルファンロン(父はステイゴールド/新潟記念)。
ユーバーレーベンのここまでの走り
20/6/14 2歳新馬
東京 芝1800m 不良
着順:1着(1.52.6・ハナ差)
騎手:戸崎圭太(54キロ)
出遅れて後方からの競馬になるが、二の脚で中団あたりまで順位を上げる。
4角は4番手で直線に向き、直線は内で粘るグアドループをゴール前ハナ差交わしてゴール。
【期待される能力】
- 道悪適正
20/9/5 札幌2歳S(G3)
札幌 芝1800m 良
着順:2着(1.48.2・クビ差)
騎手:戸崎圭太(54キロ)
スタート出遅れて最後方からの競馬。
レース展開は序盤からハイラップで飛ばす締まった流れ。
ユーバーレーベンは向正面残り800m手前あたりから進出を開始し、3角は5番手、4角は3番手で直線に向く。
直線は先に抜け出していたソダシをゴール前一完歩ずつ追い詰めて行くが、クビ差届かず2着。
出遅れはしたものの、向正面からかなり長く良い脚を使っている。
レコード結着にクビ差なら上出来。
【期待される能力】
- スピード持続力
- スタミナ
20/10/31 アルテミスS(G3)
東京 芝1600m 良
着順:9着(1.35.7・0.8差)
騎手:柴田大知(54キロ)
スタートはほぼ五分に出たが、向正面でゴチャついて進路がうまく定まらなかった感じ。
そうこうしているうちに位置取りは後方14番手。
内に閉じ込められるようなかたちで、得意のマクリにも行けない状況。
結局4角も14番手の内で直線に向き、直線はジワジワと伸びては来ているが、時すでに遅し。
今回はちょっとチグハグな競馬。
参考外でも良いだろう。
20/12/13 阪神JF(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:3着(1.33.2・0.1差)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
スタートは少し出遅れ気味だが、大きなロスにはならなかった。
道中は後方で脚を溜めて、4角14番手で直線に向くと、直線は馬場の外目からもの凄い追い上げを見せたがハナ-クビ差届かずの3着。
「札幌2歳S」ではソダシにクビ差迫っていたが、今回もそんな感じ。
終いは確実に繰り出してくるが、やはり課題はスタートか。
⇒2020年 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)のラップ分析&回顧
21/3/20 フラワーC(G3)
中山 芝1800m 良
着順:3着(1.49.4・0.2差)
騎手:丹内祐次(54キロ)
7枠13番から、スタートは少し出遅れて、道中は中団のやや後ろかげん。
道中は2着のエンスージアズムよりさらに外目を通り、4角もエンスージアズムの外、8番手で直線に向いた。
直線は馬群の外を追い込んで来るが、2着馬にはハナ差競り負けた。
馬場の良い外目を選んで通っているのかもしれないが、道中の位置取りがかなりの距離ロスを招いたいた感じ。
上りはメンバー2位の脚で追い込んでいるだけに、今回は位置取りが敗因と言えそう。
21/4/25 フローラS(G2)
東京 芝2000m 良
着順:3着(1.59.6・0.2差)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
道中は中団。
4角も中団10番手の外で直線に向き、直線も馬群の外からジワジワと追い込んでくるが、この流れでは3着まで。
後方からの追い上げが効いたのはこの馬の脚だけ。
今回はスタートは五分だが、やはり良いポジションがなかなか取れない。
良い脚は持っているが、依然としてスタートが大きな課題。
21/5/23 優駿牝馬(G1)
東京 芝2400m 良
着順:1着(2.24.5・-0.1差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中は中団の後ろ、12~13番手の内目を追走。
しかし3角手前で思い切って外に出し、3~4角では大外を回して進出。
4角は8番手の外で直線。
直線では坂の上りで先頭を射程圏に収めると、坂を上りきったあたりで先頭、ゴール前は内からアカイトリノムスメ、外からはハギノピリナの強襲を抑えきってゴール。
3角手前から長く良い脚を使ってきただけに、上り時計がそこそこかかったこともこの馬には良かった。
21/10/17 秋華賞(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:13着(2.02.7・1.5差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
出遅れて道中は後方14~15番手。
4角も14番手の外で直線に向くが、直線ではいいところなし。
脚部不安明けだけに、まだ本調子でもなかった感じ。
21/11/28 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 良
着順:6着(2.25.5・0.8差)
騎手:M・デムーロ(53キロ)
道中は中団8~9番手の外、コントレイルの直後を追走。
4角は9番手の外で直線に向くが、前が詰まっていると見るや、直線は進路を内に取って追い上げに入り、内をスルスルと伸びてはきたが0.8差の6着まで。
展開はスローの瞬発戦。
この展開なら、これくらいの着順が今の実力通りだろう。
22/2/13 京都記念(G2)
阪神 芝2200m(内) 稍重
着順:5着(2.12.3・0.4差)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
道中は先団3番手あたりを追走。
3角手前あたりで外からラーゴムに競りかけられて反応し、3角は2番手、4角は3番手の外で直線。
直線は坂の上りあたりまでは何とか粘っていたが、ゴール前で甘くなって5着まで。
鞍上のデムーロ騎手は、向正面でずっとプレッシャーをかけられていたとコメントしているが、この緩い流れで、あれくらいのプレッシャーで終いが甘くなるようでは「オークス」馬の称号が揺らぐ。
先行策より、やはり控えて終いを生かす競馬がよさそう。
22/3/26 ドバイシーマクラシック(G1)
メイダン 芝2410m 良
着順:5着
騎手:レーン(54.5キロ)
道中は後方、後ろから4番目、12番手あたりを追走。
3~4角でじわじわと順位を上げて行って、4角は10番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げてはくるが、先頭には1馬身半差ほど及ばず。
いつものようなロングスパートで追い上げて行ったが、道中のペースが緩かったこともあって、差し届かなかった。
2022/8/21 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:11着(2.02.6・1.4差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
【レース前寸評】
ここ数戦は緩い流れで持ち味が発揮しきれていない印象。パンサラッサが引っ張るハイペースなら追い込みも効きそうだが、どうか。
【結果】
道中は最後方近くでの追走。
3角を過ぎて進出を開始して、4角は10番手の大外で直線。
直線も馬群の大外から追い上げを計るが、見せ場なく終わる。
前走は海外なので、馬体中の増減の発表はなかったが、前々走の「京都記念」からは+32キロ。
休み明けでちょっと太めが残っていたのではないか?
22/10/30 天皇賞(秋)(G1)
東京 芝2000m 良
着順:8着(1.58.3・0.8差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
【レース前寸評】
タフな流れで上りを要する展開になれば・・・という期待は常にあるが、秋天というより、どちらかと言えばJC向き?
【結果】
道中は後方14番手。
3角あたりから動いて行って、4角は11番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計るが、いい脚は出せなかった。
レース全体が消耗戦の流れならまた違ったのだろうが、今回は流れが向かなかった。
22/11/27 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 良
着順:10着(2.24.7・1.0差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
【レース前寸評】
レース展開が消耗戦寄りに振れて、上りがかかってくるようなら上位に食い込んで来る可能性はある。
【結果】
外枠17番から中盤までは後方待機。
向正面で外から早々に動き始めて、3角7番手の大外、4角も7番手の大外で直線に向くが、直線では坂の上りで息切れした感じ。
ペースが落ち付いただけにこの手しかなかったのだろう。
今回も流れが向かなかった。
23/1/22 AJCC(G2)
中山 芝2200m(外)良
着順:3着(2.13.7・0.2差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中は後方11番手を追走。
3角手前あたりから外を回して押し上げていき、3角は4番手、4角は3番手の外を回して直線。
直線も馬群の外目を突いて追い上げてくるが、坂の上りでやや脚色が鈍った感じ。
早仕掛けがゴール前で響いたが、「オークス」を制したときのような長くいい脚が久々に炸裂した。
⇒2023年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧