アーバンシックの脚質
スタートがあまり上手くはない馬。
なので道中の位置取りは後方寄りになることが多い。
しかし終いの脚はしっかりしているので、残り3Fで追い上げて、そこそこの着順には持ってくる。
「セントライト記念」のように、内枠に入ってスタートもまあまあなら、中団あたりにポジションが取れて、レース運びも楽になる。
ただ、基本的には末脚で勝負する馬ではないような印象。
中団あたりか、それよりやや前目がベストのポジションで、SPの持続力とスタミナ、底力で押し切る競馬が理想のように思える。
終いの脚はあるにはあるが、ガチガチの切れ味勝負では、僅差で及ばないのではないか?
そこそこ流れる展開で、レースの上りは34.5秒以上。
理想の展開はこんな感じ?
アーバンシックの血統背景
父はスワーヴリチャード(サンデー系ハーツクライ/大阪杯、JC、金鯱賞、アルゼンチン共和国杯、共同通信杯)。
母の父はハービンジャー(ND系デインヒル)。
ハービンジャーは欧州で走り、2010年のキングジョージⅥ世&QES(G1)で勝利。主戦場は芝のクラシックディスタンス。
近親には桜花賞馬のステレンボッシュ。「ホープフルS」を牝馬で勝利したレガレイラ。
アーバンシックの近走
24/9/16 セントライト記念(G2)
中山 芝2200m(外)良
着順:1着(2.11.6・-0.3差)
騎手:ルメール(57キロ)
1枠1番から、スタート直後内にヨレるが、枠順を生かして中団の内に。
道中は中団6番手あたりの最内を追走。
4角も中団7番手の最内で直線に向き、直線は前が開いている馬場の2分どころに進路を取って追い上げに入り、坂の上りで先に抜け出していたコスモキュランダっを交わすと、そのまま押し切ってゴール。
スタートの速くない馬だが、最内枠の利を生かした格好。
道中も最内の経済コースから、直線は見事に差し切った。
枠順や道中の位置取りがぴったりとハマったような勝ち方。
本番もこれくらいのポジションが取れれば面白そうな一頭。
24/10/20 菊花賞(G1)
京都競馬場 芝3000m(外)
着順:1着(3.04.1・-0.4差)
騎手:ルメール(57キロ)
道中は中団の前、8番手あたりを追走。
2周目の坂の上りあたりから進出を開始して、3角では5番手、4角では3番手で直線。
直線は馬群の外目に進路を取ると、残り200mで先頭に立つと、そのまま突き抜けてゴール。
2着馬には2馬身半の差をつけての圧勝劇。
最後はスタミナと底力が必要となった今回の展開では、この馬の適性がピッタリとハマった感じ。
道中のポジショニングもよかった。