結果
2024年 5月12日(日)
第19回 ヴィクトリアマイル(G1)
東京競馬場 芝1600m 良
着順 | 馬名 | タイム | 位置取り | 上がり3F |
① | テンハッピーローズ | 1.31.8 | 10-8(中団) | 33.9 |
② | フィアスプライド | 1 1/4 | 4-3(先行) | 34.9 |
③ | マスクトディーヴァ | クビ | 7-8(中団) | 34.1 |
レースの上り:35.0秒
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | |
今走 | 1.31.8 | 35.0 | 12.2 | 10.5 | 11.1 | 11.6 | 11.4 | 11.6 | 11.7 | 11.7 |
過去平均 | 1.31.30 | 33.9 | 12.2 | 10.8 | 11.2 | 11.6 | 11.6 | 11.2 | 11.2 | 11.6 |
差 | 0.0 | -0.3 | -0.1 | 0.0 | -0.2 | 0.4 | 0.5 | 0.1 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
レース当日は南からの強い風で、3~4角は強い追い風、そして最後の直線は横からの強い風、というレース環境。
そしてレースは、前半から中盤にかけてやや速いラップを刻み、その分レースの上りが35秒を要した。
しかし、前傾ラップというほどではないために、この35秒の上りは、このクラスの東京コース良馬場のマイルG1としては、ちょっとかかりすぎている感はある。
マスクトディーヴァが不利なく突き抜けていれば、あともう少しレースの上りは速くなっていたような気はする。
いずれにしても瞬発力だけでは乗り切れない、タフな流れを走り切る底力が問われた一戦となった。
回顧
1着は14番人気のテンハッピーローズ。
序盤は中団の後ろ、後方寄りの10番手の外。
3~4角で順位を上げて行って、4角は中団のやや後ろ、8番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂の途中から一気に加速がついて先団に迫り、残り200mで先頭を行くフィアスプライドを射程圏に捉えて、ゴール前残り100mでこれを交わすと、あとは押し切ってゴール。
古馬になってから1600mではいいところがなく、1400mのOP特別で好走するのが精一杯だった馬。
今回の流れは、千四の流れと似ているところがあったのだろう。
古馬OPクラスでの千六の2鞍は、いずれもスローペース。締まった流れなら、千六でも対応できる潜在能力はあったのかもしれない。
マスクトディーヴァの不利がなければ勝ち切れていたかどうかは怪しいが、能力の高さはしっかりと示した。
2着は4番人気のフィアスプライド。
道中は先団4番手を追走。
4角は3番手の中ほどで直線に向き、直線は坂の途中からムチが入ると、即座に反応して坂上では先頭に立つが、残り100mあたりで勝ち馬に交わされた。
それでも最後は踏ん張って、マスクトディーヴァの強襲はしのいだ。
タフな流れを前々から2着に粘ったのだから大したもの。
今後も牝馬重賞戦線では要注意。
3着は1番人気のマスクトディーヴァ。
道中は中団7~8番手。
4角も8番手の中ほどで直線に向くがポジションが悪かった。
坂の途中、これからというときに前が詰まり、挟まれる感じでブレーキ。
立て直して再び追い上げてはくるが、3着まで。
先週のNHKマイルのアスコリピチェーノを見ているような感じ。
不利がなければ勝っていたと思う。
⇒マスクトディーヴァの分析
2番人気のナミュールは8着。
スタートで出遅れて道中は後方13番手。
4角も13番手の内目で直線に向き、直線は馬群の外目に進路を取って追い上げに入り、それなりの脚で追いこんではくるが0.5差の8着まで。
昨年1.31.4のタイムで勝ち切った「富士S(G2)」くらいの脚は出しているが、その時のポジションは中団。
この馬向きの展開にはなったが、スタートがすべてだろう。
⇒ナミュールの分析
3番人気のウンブライルは6着。
道中は中団5~6番手の最内。
4角も6番手の内で直線に向いて、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、残り100mあたりまでは先頭集団に食らいついていたが、ゴール前で甘くなった。
最後はキレ負けなのかバテたのか判断がつかないが、いずれにしても、まだこのクラスでは少し足りない。
⇒ウンブライルの分析