2019年11月3日【アルゼンチン共和国杯】終了時点までのデータをもとに、ウインテンダネスの好走パターンを分析。

ウインテンダネスの距離適性

ウインテンダネスはこれまでに、芝1600m~芝2500mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(0-0-0-1)
  • 芝1800m(0-0-0-3)
  • 芝2000m(4-3-2-10)
  • 芝2200m(0-0-0-1)
  • 芝2400m(1-0-0-8)
  • 芝2500m(1-0-0-3)

芝1600~1800m(0-0-0-4)

いずれも下級条件での成績。

着差もいずれも大差をつけられており、この距離はダメ。

芝2000m(4-3-2-10)

一番使われていて、一番勝ち鞍が多い距離が2000m。

ただ、上のクラスでは勝ち切れず、準OPを卒業するのはさらに距離が延びて2400m。

2000mは走ることは走るが、この馬が力を出し切れる距離ではない印象。

芝2200m(0-0-0-1)

下級条件で一度使われただけ。

芝2400m(1-0-0-8)

下級条件でも使われてはいたが、もう一つ結果が伴わなかったところへ、1600万下「緑風S」でたまたま逃げたところ勝ちを拾った。

この直後、「目黒記念(G2)」でも勝利を収めていることから、この勝ちがフロックではなかったことが分かる。

芝2500m(1-0-0-3)

「目黒記念(G2)」での勝利、また「アルゼンチン共和国杯(G2)」では0.3差の4着がある。

ウインテンダネスの適距離

2500m前後で力が発揮できるものの、展開には注文がつく(「脚質」の項に詳述)。

2000mは、テンがそんなに速くならずに、すんなりと前目のポジションをキープできれば、OPクラスでも好走は可能。

ウインテンダネスの脚質

脚質としては「逃げ」「先行」、そして「好位差し」と多彩。

後方から追い込むこともあるが、切れる脚はないので、上のクラスでは通用しないだろう。

基本的に前目の位置に取り付いて、直線で粘り込む戦法が好走パターンとしては安定している。

しかし切れる脚はないので、あまりスローになっても直線で置かれてしまう。

ハイペースで踏ん張る底力もあまり期待できないので、ペースとしてはイーブンペース。

序盤さほど速くならずに、すんなり中団前~先団に取り付くことができれば、あとは少々速くなるくらいならゴール前まで粘り込むことは可能。

ウインテンダネスのコース適正

ウインテンダネスの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 福島(2-0-0-1)
  • 新潟(1-0-1-0)
  • 東京(2-2-0-8)
  • 中山(0-0-1-2)
  • 中京(1-1-0-4)
  • 京都(0-0-0-8)
  • 阪神(0-0-0-2)
  • 小倉(0-0-0-1)

栗東所属の厩舎の管理馬にも関わらず、関西圏では走れていない。

これは関西云々というよりも、「右回り」が関係している。

右回りでは福島競馬場で2勝しているが、これは未勝利戦と500万の条件戦。

相手関係が強くなる上級クラスでは、右回りコースではさっぱり成績を残せていない。

  • 京都2歳S(G3)11着(1.5差)京都芝2000m
  • 鹿野山特別(1000万下)7着(1.3差)中山芝2000m
  • 京都大賞典(G2)6着(1.0差)京都芝2400m
  • 日経新春杯(G2)11着(2.3差)京都芝2400m
  • 七夕賞(G3)9着(1.2差)福島芝2000m

着順も悪いが、着差はもっと悪い。


ウインテンダネスの持ち時計(ベストタイム)

ウインテンダネスの各距離ごとのベストタイムは次の通り;

  • 芝2000m:1.59.0 6着(0.2差・東京)
  • 芝2200m:2.16.9 7着(0.8差・中山)
  • 芝2400m:2.22.3 8着(1.7差・東京)
  • 芝2500m:2.28.9 6着(0.7差・東京)

ベストタイムを計時したときの着順が、いずれの距離も悪い。

これはウインテンダネスが速い時計に対応できない証拠。

速い時計が予想される条件では出番はなさそう。

ウインテンダネスの枠順適正

ウインテンダネスは良いポジションを確保して、気持ちよく走れることがなにより。

なので、外枠に入って、序盤脚を使ってポジションを確保しに行くとリズムが狂う。

ウインテンダネスの好走条件には、「内枠」が重要な要素になる。

ウインテンダネスの鉄砲実績(休み明け)

ウインテンダネスの鉄砲実績は次の通り;

7週以上(中6週以上):(0-0-0-10)

鉄砲駆けが全く効かないというデータ。


ウインテンダネスの重馬場適正

ウインテンダネスの道悪競馬ば、稍重馬場も含めると;

  • (2-0-0-7)

「重」での勝利の中には苦手の「右回り」もある。

ウインテンダネスは道悪競馬になると、少し期待値が高まるかも。

ウインテンダネスの近走診断

19/5/26 目黒記念(G2)東京芝2500m

着順:6着(0.7差)騎手:内田博幸(56キロ)

得意の距離で得意のコース、そして1番ゲートと好条件が揃ったが、レコード結着となる高速馬場。

休み明けを考慮すると、0.7差の6着でも、この馬にしては大健闘と言って良い。

19/7/7 七夕賞(G3)福島芝2000m 稍重

着順:9着(1.2差)騎手:柴田大知(56キロ)

苦手の右回りで、16頭立ての13番ゲート。

稍重にも関わらず、前半1000mが58.0秒のハイペース。

条件、展開とも、ウインテンダネスには向かなかった。

19/10/6 京都大賞典(G2)京都芝2400m

着順:競争中止 騎手:菱田裕二(56キロ)

発馬直後に落馬で競争中止。

休み明けで、右回りで、大外17番ゲートという条件を考えれば、落馬がなくても、あまり期待の持てるレースではなかったかも。

19/11/3 アルゼンチン共和国杯(G2)

東京 芝2500m 良

着順:10着(0.8差)騎手:内田博幸(56キロ)

大外13番ゲートから3~4番手で追走。

レースがかなり緩い流れで推移したため、直線に入ってからの急激なギアチェンジには、この馬は対応できない。

大外13番というのもこの馬にはきつかった。