2024年11月24日【京阪杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ヴェントヴォーチェの好走パターンを分析。

ヴェントヴォーチェの距離適性

ヴェントヴォーチェはこれまでに芝1000m~芝1200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1000m(1-0-0-1)
  • 芝1200m(6-1-2-6)

短いところだけにしか使われていないが、「春雷S」の走りを見る限り、まだ1Fくらい伸びても大丈夫そう。

ヴェントヴォーチェの脚質

好位抜け出しの競馬で強さを発揮。

差しに回ってもそこそこの脚は出せるが、基本的にはSP持続型の馬、前々からの競馬が合ってそう。

「春雷S」では中山千二のレコードに0.1秒迫る圧勝。

脚部不安でここまで時間はかかったが、短距離路線で開花はあるのか?

ヴェントヴォーチェのコース適正

ヴェントヴォーチェの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(1-0-0-0)
  • 函館(1-0-0-1)
  • 福島(1-1-1-0)
  • 新潟(1-0-0-1)
  • 東京(未)
  • 中山(2-0-0-2)
  • 中京(0-0-0-1)
  • 京都(0-0-1-0)
  • 阪神(0-0-0-1)
  • 小倉(1-0-0-1)

下って上る中山の千二は好きそう。

ヴェントヴォーチェの持ち時計(ベストタイム)

ヴェントヴォーチェの持ち時計は次の通り;

  • 芝1000m:0.55.1 1着(新潟)
  • 芝1200m:1.06.8 1着(中山)

千二の時計はロードカナロアの持つ1.06.7に0.1秒迫る時計。

ヴェントヴォーチェの重馬場適正

ヴェントヴォーチェの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-1-0-1)
  • 重(1-0-0-0)
  • 不良(0-0-0-1)

道悪は問題なさそう。


ヴェントヴォーチェの鉄砲実績(休み明け)

ヴェントヴォーチェの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(2-1-1-3)

叩いてからは;

  • 2戦目(3-0-1-1)
  • 3戦目(0-0-0-1)
  • 4戦目(0-0-0-1)
  • 5戦目~(1-0-0-1)

ヴェントヴォーチェのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(2-0-0-1)
  • 中3~5週(1-0-0-1)
  • 中6~8週(1-0-1-2)

ヴェントヴォーチェの枠順適正

ヴェントヴォーチェの馬番別着度数は;

  • 1~4番(0-0-1-0)
  • 5~9番(3-0-1-2)
  • 10~14番(2-1-0-4)
  • 15~18番(1-0-0-1)

ヴェントヴォーチェの斤量別着度数

  • 54キロ(1-0-0-0)
  • 55キロ(2-0-0-1)
  • 56キロ(1-1-0-3)
  • 57キロ(2-0-2-1)
  • 58キロ(0-0-0-2)

ヴェントヴォーチェの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(1-0-0-1)
  • 3~5月(春):(3-1-0-1)
  • 6~8月(夏):(3-0-1-2)
  • 9~11月(秋):(0-0-1-3)

ヴェントヴォーチェの好走体重

3着以内の体重は;

  • 496~528キロ

ヴェントヴォーチェの血統背景

父はタートルボウル(ノーザンダンサー系)。

タートルボウルは欧州で走り、マイルG1を1勝。

母の父はディスタントヴュー(ミスプロ系)

ディスタントヴューは欧州で走り、芝のマイルG1を1勝。

中央競馬のキーンランドスワン(シルクロードS、阪急杯)はこの馬の産駒。

ヴェントヴォーチェの近走

22/8/28 キーンランドC(G3)

札幌 芝1200m 良

着順:1着(1.09.1・-0.1差)

騎手:ルメール(56キロ)

【レース前寸評】

力はある馬。

前々走は初重賞で、OPの流れに戸惑ったようだが、ここ2戦続けてテンの速い競馬を経験している。

鞍上もルメールジョッキーを配し、勝ちにきている感じ。

【結果】

道中は中団馬群の後方寄り、10番手の内目を追走。

4角は中位の7番手、馬群で見ると馬群の最内(馬場で見ると馬場の3分どころ)から直線。

直線も、馬群の最内、馬場の3分どころから追い上げてきて、ゴール前、内で逃げ粘るヴァトレニを交わしてゴール。

前残りの展開で、最後にウインマーベルを捉え切ることができたのは力の証しだろう。

道中は各馬よりも最短コースを通り、直線は内で逃げ粘るヴァトレニよりも馬場状態の良い馬場の3分どころを駆け抜けた。

鞍上のルメールJは、スタートしてすぐに、サッと内目に進路を取った。

今回の勝利は、馬ももちろん力はあるが、ジョッキーの手腕によるところも大きい印象。

2022年 キーンランドカップ(G3)のラップ分析&回顧

22/10/2 スプリンターズS(G1)

中山 芝1200m(外)良

着順:11着(1.08.4・0.6差)

騎手:西村淳也(57キロ)

【レース前寸評】

ここを勝てる下地は出来ている。

鞍上がG1初制覇に向けて思い切った騎乗ができるかどうか。

【結果】

道中は中団馬群の外、8番手を追走。

4角も中団9番手の大外を回して直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが脚は出せず。

直線では少し接触する場面も見られたが、大勢に影響はなかっただろう。

やはりこの馬のポジションはもう少し前だろう。

2022年 スプリンターズS(G1)のラップ分析&回顧

23/3/4 オーシャンS(G3)

中山 芝1200m(外)良

着順:1着(1.07.4・-0.3差)

騎手:ルメール(57キロ)

前半は中団9番手の外目を追走。

3~4角で外を回して進出を開始して、4角は抜群の手ごたえで先団4番手の外で直線。

直線は馬群の外目から伸びてきて、坂下ではすでに先頭。

坂の上りで後続を突き放して2馬身差の完勝。

レース中盤で流れが緩んだときには、馬なりで先団へ順位を上げて行った。

このクラスでは抜けた存在かもしれないが、中山巧者の一面もある。

本番では初めての左回りを攻略できるか?

2023年 オーシャンS(G3)のラップ分析&回顧

23/3/26 高松宮記念(G1)

中京 芝1200m 不良

着順:8着(1.12.1・0.6差)

騎手:西村淳也(58キロ)

道中は中団7番手から、4角は9番手の中で直線に向き、直線は馬群の中ほどから内に進路を取って追い上げを計るが、0.6差の8着まで。

鞍上のコメントでは3角からずっと内にもたれていたとのこと。

初めての左回りを攻略できなかったかたち。

2023年 高松宮記念(G1)のラップ分析&回顧

24/9/29 スプリンターズS(G1)

中山 芝1200m 良

着順:16着(1.08.4・1.4差)

騎手:ルメール(58キロ)

外枠15番から、道中は中団の後ろ8番手の外。

4角は10番手の大外で直線に向き、直線は馬群外目から追い上げを計るが、直線では脚が残っていなかった感じ。

外枠から道中終始外目を回った。

この流れでこのポジションは致命的。

1年半ぶりの実戦ということもあったが、今回は運もなかった。

2024年 スプリンターズS(G1)のラップ分析&回顧

24/11/24 京阪杯(G3)

京都 芝1200m(内)良

着順:3着(1.08.1・0.4差)

騎手:M・デムーロ(57キロ)

道中は中団9番手あたりの内。

4角も8番手の内で直線に向き、直線は馬場の4分どころ、勝ち馬の直後から追い上げに入り、ジワジワと終いを伸ばしてゴール前、前で粘り込みを計るプルパレイをハナ差交わしてゴール。

前走の1年6か月ぶりでのG1(スプリンターズS)で大敗して人気を落としていたが、もともと重賞勝ちのある実績馬。今日のようなレベルならこれくらいやれて不思議はない。

2024年 京阪杯(G3)のラップ分析&回顧