2020年2月23日【小倉大賞典】終了時点までのデータをもとに、ヴェロックスの好走パターンを分析。

ヴェロックスの距離適性

ヴェロックスはこれまでに、芝1800m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離ごとの着度数は次の通り;

  • 芝1800m(1-1-0-2)
  • 芝2000m(2-1-0-0)
  • 芝2400m(0-1-1-0)
  • 芝2500m(0-0-0-1)
  • 芝3000m(0-0-1-0)

2000mを超えると勝ち鞍がなくなるので、ここら辺が限界か? とも考えられるが、意外とそうでもない印象。

芝3000mは「菊花賞」だが、0.2差の3着に粘った。

芝2400mの「ダービー」にしても0.4差の3着。

ベストの距離がどのあたりなのかはまだ判断できない。

ヴェロックスの脚質

基本的には先団に取り付いて押し切る競馬。

瞬発力よりもスピード持続系の馬だと思う。

ヴェロックスのコース適正

ヴェロックスの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 東京(0-0-1-1)
  • 中山(0-1-0-1)
  • 京都(1-0-1-0)
  • 阪神(1-2-0-0)
  • 小倉(1-0-0-1)

今のところコースによる巧拙は確認できない。

ヴェロックスの持ち時計(ベストタイム)

ヴェロックスの持ち時計は次の通り;

  • 芝1800m:1.46.6 4着(ハナ差・東京)
  • 芝2000m:1.58.1 2着(頭差・中山)
  • 芝2400m:2.23.0 3着(0.4差・東京)
  • 芝2500m:2.32.3 8着(1.8差・中山)
  • 芝3000m:3.06.2 3着(0.2差・京都)

バリバリの時計勝負では後手を踏む印象。

ヴェロックスの重馬場適正

ヴェロックスの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-0-0-0)

稍重の「若葉S」を3馬身離して圧勝している。

不良馬場で「安田記念」を制したジャスタウェイの子ども。

道悪はこなすと思うが。

ヴェロックスの鉄砲実績(休み明け)

ヴェロックスの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(0-1-0-0)

これだけのデータでは何も言えない。

ヴェロックスのラップ分析

新馬戦を除くデビューから7戦のラップ分析

18/9/15 野路菊S(2歳オープン)阪神芝1800m

着順:2着(0.1差)騎手:浜中俊(54キロ)

ラップタイム(上り:34.1.)

  • 12.6 – 11.0 – 12.0 – 12.6 – 12.8 – 13.0 – 11.1 – 11.1 – 11.9

野路菊Sの良馬場平均(過去5走分)(上り平均:34.6)

  • 12.8 – 11.3 – 12.0 – 12.4 – 12.5 – 12.2 – 11.5 – 11.0 – 12.0

序盤はほぼ平均通りだが、中盤でバッタリと緩み、上がり3Fの瞬発力勝負になった。

6頭立ての小頭数でもあり、完全な「スローのヨーイドン」。

逃げたカテドラルを捉えきれず0.1差の負け。

3着に3馬身離しているので、上位2頭の力が抜けていたことは確かだが、ヴェロックスにとっては、差し切らなければ意味はない。

18/11/17 東京スポーツ杯(G3)東京芝1800m

着順:4着(0.1差)騎手:ルメール(55キロ)

ラップタイム(上り:34.6)

  • 12.7 – 11.5 – 12.0 – 12.3 – 11.9 – 11.6 – 11.6 – 11.4 – 11.6

東京スポーツ杯の良馬場平均(過去7走)(上り:34.7)

  • 12.8 – 11.3 – 11.7 – 12.0 – 12.3 – 12.6 – 11.8 – 11.2 – 11.7

800m地点までは緩いペースだが、残り1000mで速くなる。

中団くらいまでの馬には、スピード持続力が問われたレース。

ヴェロックスは中団前。

ペースアップにも反応して、4角ではやや外目を回って直線。

直線入口で、内の馬に寄られてぶつけられる不利。

少しバランスを崩すが立て直して追いあげるが0.1差届かず。

上位入線馬よりも外目を通った点、直線入口でぶつけられた点などを考慮するとまずまずの走り。

19/1-19 若駒S(3歳オープン・L)京都芝2000m

着順:1着(-0.3差)騎手:川田将雅(56キロ)

ラップタイム(上り:34.5)

  • 12.5 – 11.3 – 12.6 – 12.8 – 12.4 – 12.6 – 12.0 – 11.5 – 11.4 – 11.6

若駒Sの良馬場平均(過去6走)(上り平均:34.3)

  • 12.6 – 11.1 – 12.6 – 12.8 – 12.7 – 13.0 – 12.4 – 11.6 – 11.2 – 11.4

中盤が平均よりも多少速いが、それでも緩いペースに変わりはない。

ヴェロックスは好位からの抜け出しで完勝。上りは34.2秒。

若駒Sの良馬場平均(過去6走)の1着馬の上りタイムの平均が33.6秒。

確かにペースは違うものの、微妙になにか物足りない。

19/3/16 若葉S(3歳オープン・L)阪神芝2000m

着順:1着(-0.5差)騎手:川田将雅(56キロ)稍重

ラップタイム(上り:35.5)

  • 12.5 – 11.5 – 12.9 – 12.8 – 12.5 – 12.4 – 12.0 – 11.7 – 11.6 – 12.2

若葉Sの良馬場平均(過去5走)(上り平均:35.8)

  • 12.6 – 11.0 – 12.2 – 12.5 – 12.2 – 12.5 – 12.2 – 11.9 – 11.7 – 12.2

稍重馬場なので仕方がないが、序盤はかなり緩いペース。

中盤、上りはほぼ平均値で走っている。

勝ったヴェロックスの上りは35.1秒。

圧勝だったので、ゴール前は流している感じなので、ヴェロックスの上りもたいした価値はない。

他馬とは力関係が違い過ぎた印象。

好位抜け出しでレースとしては完璧。

ただレース内容としてはあまり収穫はない。

緩い馬場でもそこそこ走ることができるということが確認できたくらか。

19/4/14 皐月賞(G1)中山芝2000m

着順:2着(アタマ差)騎手:川田将雅(57キロ)

ラップタイム(上り:34.7)

  • 12.3 – 10.5 – 12.0 – 11.8 – 12.5 – 12.1 – 12.2 – 11.7 – 11.6 – 11.4

皐月賞の良馬場平均(過去5走)(上り:35.2)

  • 12.2 – 10.8 – 11.8 – 11.7 – 12.4 – 12.1 – 12.1 – 11.8 – 11.6 – 11.8

ペースとしては、序盤はほぼ例年通り、中盤で若干緩むが、その分上りが0.5秒ほど速い。

ほぼ例年通りのラップを刻んだが、それでもやはりレベルは高い。

中団前につけたヴェロックスは、4角でスパートして一気に先頭。

それを追うサートゥルナーリアと直線追い比べ。

ゴール前サートゥルナーリアがアタマ差抜け出してゴール。

3着には内で粘ったダノンキングリーが、アタマ、ハナ差。

わずかな差で勝敗を分けた3頭だが、力的に抜けた馬がいたわけではない。

この3頭は高いレベルで力の差はあまりないといった印象。

19/5/26 日本ダービー(G1) 東京芝2400m

着順:3着(0.4差)騎手:川田将雅(57キロ)

ラップタイム(上り:35.9)

  • 12.7 – 10.7 – 11.4 – 11.4 – 11.6 – 12.0 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 12.0

日本ダービーの良馬場平均(過去8走)(上り平均:34.5)

  • 12.7 – 10.9 – 12.1 – 12.3 – 12.5 – 12.4 – 12.6 – 12.5 – 12.2 – 11.6 – 11.2 – 11.8

前半から中盤すぎ、残り600mまでは過去の平均を上回る速いラップ。

リオンリオンが大逃げを打ったので、ラップの出方も当然速くはなるものの、2番手のロジャーバローズ以下、先行勢も追走にそれなりの脚を使っていたことは否めない。

レースは完全にスピード持続力、底力が試される展開。

ヴェロックスはスタートが外目の13番からというのも、この展開を考えると少し不利だったような印象もある。

道中7番手あたりを追走し、直線も必死に追い上げたが0.4差の3着まで。

ゴール前は後ろから追い込んできたサートゥルナーリアを差し返す勝負根性も見せており、さらなる距離延長も、おそらく問題ないだろう。

枠順がもう少し内目なら、ゴール前もきわどかった可能性はある。

19/9/22 神戸新聞杯(G2)阪神芝2400m

着順:2着(0.5差)騎手:川田将雅(56キロ)

ラップタイム(上り:32.3)

  • 12.9 – 11.3 – 12.9 – 13.1 – 13.2 – 13.5 – 13.3 – 12.5 – 11.8 – 10.8 – 10.2 – 11.3

神戸新聞杯の良馬場平均(上り平均:34.8)

  • 12.7 – 11.1 – 12.5 – 12.5 – 12.3 – 12.6 – 12.6 – 12.3 – 11.8 – 11.3 – 11.4 – 12.1

恐ろしいほどのスローペース。

レースは番手につけていたサートゥルナーリアが上がり32.3の脚を炸裂させて圧勝。

ヴェロックスは道中4番手。

サートゥルナーリアの2馬身ほど後ろを追走していたが、この上りを出されては勝ち目は無い。

サートゥルナーリアの強さが際立ったというよりは、サートゥルナーリアの瞬発力が際立ったレース。

ヴェロックスもそこそこの切れ味はあるが、一線級の相手と対峙するときは瞬発力勝負では勝ち目はない。

前哨戦とは言え、もう少し積極的な競馬はできなかったものか?

本番にはサートゥルナーリア、ダノンキングリーが不在で、相手関係はかなり手薄になりそうだが、またこのような展開を許すなら、思いもよらない伏兵に足元をすくわれる危険はある。

ヴェロックスの近走診断

19/10/20 菊花賞(G1)18頭立て

京都 芝3000m 良

着順:3着(3.06.2 0.2差)

騎手:川田将雅(57キロ)

好位の4~5番手、4角は3番手に上がって直線へ。

内から抜け出したワールドプレミアに追いすがるが差は詰まらない。

最後はサトノルークスにも差されて3着。

正攻法の競馬。これで勝てなければ仕方がない。

クラシック3戦は、2着、3着、2着。

高いレベルで安定した走りをしているが、あと一歩届かない。

19/12/22 有馬記念(G1)16頭立て

中山 芝2500m 良

着順:8着(2.32.3 1.8差)

騎手:川田将雅(55キロ)

終始中団で見せ場なし。

こんな負け方をする馬ではない。

歴戦の疲れもあったのだろう。

リフレッシュした次戦に期待。

20/2/23 小倉大賞典(G3・ハンデ)

小倉 芝1800m 良 14頭

着順:9着(1.49.9・1.6差)

騎手:川田将雅(57キロ)

道中は中団あたり、5番手の外でレースを進める。

3角過ぎて勝負どころでは馬群の外目を追い上げて先頭に接近、4角では十分に先頭を射程圏に収めるが、そこからが全く伸びない。

「有馬記念」に続く大敗。

どうなってしまったのか?

ヴェロックスの次走

次走は阪神競馬場 芝2000m(内)で行われる「大阪杯(G1)」。

近走の大敗ぶりを見ていると、ここで急に復活してくるとは考えにくい。

「大阪杯」は回避した模様。