2019年6月16日【函館スプリントステークス】終了時点までのデータをもとに、アスターペガサスの好走パターンを分析していきます。
(※アスターペガサスにはダートのレース経験が1鞍だけありますが、このページでは、芝のレースを中心に分析していきます)
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アスターペガサスの距離適性
アスターペガサスはこれまでに芝1200m~芝1600mのレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(2-2-0-0)
- 芝1400m(0-0-0-2)
- 芝1600m(0-0-0-1)
明らかに芝1200mに適性があるように見えるが、詳細はどうか。
芝1200m
2歳時に「函館2歳S(G3)」を制し、3歳時には「函館スプリントS(G3)」で0.2差の2着に入っている。
トータル4戦して2勝、2着2回とまだ底を見せていない。
1200m適正は十分にありそうだ。
芝1400m~1600m
これらの距離はトータル3戦して一度も3着以内に入っていない。
最高着順が「京王杯2歳S(G2)」の5着で、着差は0.4差。
問題は「折り合い」。
1200m以上の距離になって、テンのスピードが遅くなると、どうしても折り合いを欠いてしまうようだ。
現時点ではまだ3歳なので、古馬になって、折り合いの問題が解消されれば、これらの距離も走ってくる可能性はある。
アスターペガサスの脚質
アスターペガサスの好走時の脚質は、中団馬群から抜け出しての「差し」、あるいは「先行」。
中団で脚を溜めれば33秒台の末脚で飛んでくる。
レース内容としては、スピードを持続して勝っていると言うよりも、どちらかと言えば瞬発力で勝っている印象。
アスターペガサスのペース適正
アスターペガサスは芝1200mをメインとしている割には、ハイペースの経験が少ない。
アスターペガサスがハイペースを経験したのは2歳時の「函館2歳S(G3)」の1鞍だけ。
アスターペガサスはこのレースでは出遅れてしまい後方から追い上げる競馬となったが、それが奏功したのか、ラスト200mで先団が一杯になるところを外から強襲して勝利を収めた。
このレースで、位置取りが定位置の「中団」だったとしても、このような強い競馬ができたか否か?
この1鞍だけでは、アスターペガサスのハイペースでの対応能力は計れない。
アスターペガサスのコース適正
アスターペガサスの競馬場ごとの成績は次の通り;
函館(2-1-0-0)
東京(0-0-0-1)
中京(0-0-0-1)
京都(0-1-0-1)
阪神(0-0-0-1)
レースの数が少ないので、まだ何とも言えない点が多いが、少なくとも函館の洋芝は走るようだ。
今後、「左回りコース」「急坂コース」などでのレースは要注目。
アスターペガサスの持ち時計(ベストタイム)
アスターペガサスの各距離ごとのベストタイムは次の通り;
芝1200m:1.08.0 2着(アタマ差・京都)
芝1400m:1.21.9 12着(1.2差・京都)
芝1600m:1.35.4 7着(1.5差・阪神)
得意距離の芝1200mでの1.08.0は、3歳としてはそこそこの時計。
今後ペースが上がった時の更なる時計勝負にどれだけ対応できるのかは課題。
アスターペガサスの重馬場適正
アスターペガサスの道悪競馬はこれまでに1鞍。馬場は稍重。
- 函館スプリントS(G3)2着 1.08.6(0.2差)
1鞍だけで重馬場適正の判断を下すのは早計だが、血統背景的には、父がストームキャット系のジャイアンツコーズウェイ。母の父がフォーティナイナー系種牡馬。
道悪はこなす可能性は高い。
アスターペガサスの休み明け
アスターペガサスは中10週以上の休み明けでは(0-0-0-2)と力を出せていない。
しかしこのいずれのレースも得意距離の芝1200mではないので、休み明けが原因か、他に原因があるのかは、現段階では分からない。
アスターペガサスの近走診断
19/5/5 橘S(OP)京都芝1400m
着順:13着(1.2差)騎手:小崎綾也(57キロ)
折り合いを欠いたレースだが、1.2差の13着は敗けすぎ。
19/5/25 葵S(OP)京都芝1200m
着順:2着(アタマ差)騎手:福永祐一(57キロ)
初めての軽い芝での1200m。
大敗後でもきっちり結果を出すあたり、やはり1200mは合ってる印象。
19/6/16 函館スプリントS(G3)函館芝1200m 稍重
着順:2着(0.2差)騎手:小崎綾也(52キロ)
「禁止薬物問題」で出走頭数が7頭になったレース。
馬番は11番だが、実質6番ゲートからの出走。
スタート良く番手につけて、そのまま斤量の恩恵もあって2着に粘った。
実質「行った行った」のレースで、展開にも斤量にも恵まれた。
古馬とのガチンコ対決で、どれだけ力が出せるのかは、次走に注目。