2024年10月27日【天皇賞(秋)】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、タスティエーラの好走パターンを分析。
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タスティエーラの距離適性
タスティエーラはこれまでに芝1800m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-0-0-1)
- 芝2000m(1-2-0-1)
- 芝2400m(1-0-0-0)
- 芝2500m(0-0-0-1)
- 芝3000m(0-1-0-0)
- 芝3200m(0-0-0-1)
中距離あたり、もしくは2400m前後?
タスティエーラの脚質
中団の前あたり、好位につけて直線で抜け出してくる競馬。
おそらくキレる脚はないので、ポジションは前目に取らないと厳しいだろう。
その上で、レースの上りが35秒に差し掛かったあたりから浮上してくるイメージ。
上りはかかればかかるほどいいのではないか?
SP持続型の底力系。
2023年のダービー馬だが、古馬G1戦線では少し足りない印象。
馬場が渋って浮上するか?
2024年の「天皇賞(秋)」2着は、スローの前残りと見ていいだろう。
タスティエーラのコース適正
タスティエーラの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(未)
- 東京(2-1-0-1)
- 中山(1-1-0-1)
- 中京(未)
- 京都(0-1-0-1)
- 阪神(0-0-0-1)
- 小倉(未)
タスティエーラの持ち時計(ベストタイム)
タスティエーラの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.47.2 1着(東京)
- 芝2000m:1.57.5 2着(東京)
- 芝2400m:2.25.2 1着(東京)
- 芝2500m:2.31.5 6着(中山)
- 芝3000m:3.03.7 2着(京都)
- 芝3200m:3.15.0 7着(京都)
速い時計の決着は厳しそう。
タスティエーラの重馬場適正
タスティエーラの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(未)
- 重(0-1-0-0)
- 不良(未)
道悪は走ってくるだろう。
タスティエーラの血統背景
父はサトノクラウン(ND系トライマイベスト/香港ヴァーズ、宝塚記念)。
母の父はマンハッタンカフェ(サンデー系/菊花賞、有馬記念、春天)。
タスティエーラの近走
23/2/12 共同通信杯(G3)
東京 芝1800m 良
着順:4着(1.47.2・0.2差)
騎手:福永祐一(56キロ)
道中は中位の5番手を追走。
4角も中位の5番手で直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計るが、0.2差の4着まで。
中位から追い上げたにしては、スパッと切れる脚は使えなかったが、キャリア1戦からの重賞挑戦にしてはまずまずの出来。
この先、切れ味勝負では後手を踏むかもしれない。
23/3/5 弥生賞(G2)
中山 芝2000m(内)良
着順:1着(2.00.4・-0.2差)
騎手:松山弘平(56キロ)
道中は好位の3~4番手の外目を追走。
ペースが上がった1000m過ぎからは3番手の外。
4角も3番手で直線に向くと、直線は早々に先頭に立ち、坂の上りでもその末脚は衰えず、後続に1馬身の差をつけて快勝。
少頭数といえども道中はつねに外目を回り、直線は早めに抜け出して快勝。
前走「共同通信杯」ではキレ負けしたが、ここでは強い内容。
その走りはおそらく中山向き。
23/4/16 皐月賞(G1)
中山 芝2000m(内)重
着順:2着(2.00.8・0.2差)
騎手:松山弘平(57キロ)
外枠14番から、道中は中団の前、5~6番手の外目を追走。
4角は4番手の外目で直線に向き、直線は坂下で先頭に立つと、坂の上りで抜け出して、そのまま押し切るかに見えたが、ゴール前でのソールオリエンスの強襲には抗えず、惜しい2着。
この馬は外枠から道中前目で競馬をして、終始外々。
直線も坂下で先頭に立って押し切りを計る強い競馬。
最後は勝ち馬のキレに屈したが、なかなかのスタミナ、底力は持っている馬だと思う。
ただこの馬も、速い時計、軽い馬場ではどうか?
23/5/28 日本ダービー(G1)
東京 芝2400m 良
着順:1着(2.25.2・クビ差)
騎手:レーン(57キロ)
道中は先団4番手を追走。
4角も4番手で直線に向き、直線は馬場の3分どころから大きく逃げるパクスオトマニカを追い、坂の上りで一気に加速し、2番手まで進出すると、坂の頂上でパクスオトマニカを捉えて交わし、最後はやや甘くなったものの、何とか後続の追撃を凌ぎきってゴール。
前有利の展開で、まんまと前々から押し切った感じ。
これまでの走りからは、「キレる」馬とは思わなかったが・・・。
勝つには勝ったが、力が抜けている感じはまだしない。
⇒2023年 東京優駿(日本ダービー・G1)のラップ分析&回顧
23/10/22 菊花賞(G1)
京都 芝3000m(外)良
着順:2着(3.03.7・0.6差)
騎手:モレイラ(57キロ)
道中は中団の9番手あたりで折り合いに専念。
2周目の3角から坂の下りで各馬動いて行ったところでは反応が鈍く順位を下げるが、4角で内に切り込んで行って、直線入口は8番手。
直線は馬群の真ん中、進路がしっかり開いた馬場の4分どころから追い上げに入り、懸命に先頭を追うが、その差は詰まらず。
ダービー馬の面目は保ったが、ちょっと差が開いてしまった。
道中の位置取りが、いつもよりは明らかに後ろ目だった。
もう少し前目で勝負できていれば結果は違ったのか?
23/12/24 有馬記念(G1)
中山 芝2500m(内)良
着順:6着(2.31.5・0.6差)
騎手:ムーア(56キロ)
道中は中団のやや後ろ、9番手を追走。
4角も9番手、馬群の中で直線に向くが、直線残り200mの手前あたりで両外から完全に挟まれてブレーキを引く不利。
そのあと立て直して追ってはくるが、0.6差の6着まで。
直線の不利は痛かった。
あれがなければ3着もあったかもしれない。
24/3/31 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:11着(1.58.9・0.7差)
騎手:松山弘平(58キロ)
道中は先団3~4番手。
4角も4番手の最内で直線に向くが、直線では坂の上りで後退して行った。
道中の流れが、この馬にとっては速かったのだと思う。
そのために直線ではすでに脚は残っていなかった。
この負け方を見るにこの馬、道中11秒台のラップよりは12秒台のラップ。
中距離よりは長め距離に向いているのかもしれない。
24/4/28 天皇賞(春)(G1)
京都 芝3200m(外)良
着順:着(3.15.0.・0.8差)
騎手:モレイラ(58キロ)
道中は中団8~9番手あたり。
2周目4角は7番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、伸びずバテず。
ここ3戦はいつもこれくらいの着差。
古馬のG1クラスでは、これくらいの力量ということかも。
24/10/27 天皇賞(秋)(G1)
東京 芝2000m 良
着順:2着(1.57.5・0.2差)
騎手:松山弘平(58キロ)
道中は先団3、4番手。
3~4角で少し息を入れたのか、若干順位を落として、4角は5番手の内目で直線に向く。
直線は馬場の3分どころから追い出しにかかり、坂を上り切ってからの200mでグンと伸びて2着を確保。
確かに最後はよく伸びてはいるが、展開がハマった感もないではない。
次走も上位にくるようなら「復活」とも言えそうだが、この競馬だけではまだ何ともいえない。