2021年1月24日【アメリカJCC】終了時点までのデータをもとに、ステイフーリッシュの好走パターンを分析。
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ステイフーリッシュの距離適性
ステイフーリッシュはこれまでに芝1800m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(0-0-0-1)
- 芝2000m(1-2-4-4)
- 芝2200m(1-2-2-1)
- 芝2400m(0-0-0-3)
- 芝2500m(0-0-1-0)
- 芝3000m(0-0-0-1)
意外と好走レンジは広く、2500mまでは持つ様子。
「菊花賞」では大敗しているが、今なら3000mあたりもこなせるかも。
ステイフーリッシュの脚質
前目にポジションを取って押し切るスピード持続型。
少々タフな展開でも粘り込んでくる。
反面、切れる脚はないので、直線の決め手勝負、上り時計34秒台は苦しい。
逆に、上り時計が36秒前後かそれ以上かかってくると、かなりの確率で粘り込んでくる。
ステイゴールド産駒らしい特長を有した馬。
ステイフーリッシュのコース適正
ステイフーリッシュの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 函館(0-0-1-0)
- 札幌(0-0-0-1)
- 東京(0-0-1-2)
- 中山(0-2-2-1)
- 中京(1-0-0-0)
- 京都(1-1-1-2)
- 阪神(0-0-2-4)
京都の2200mは3戦して(1-1-1-0)と相性が良い。
中山コースも2000~2200mで好相性。
基本的に前々で粘り込みたいタイプだけに、直線距離は短い方が良い。
ステイフーリッシュの持ち時計(ベストタイム)
ステイフーリッシュの芝2000m~2500mでの持ち時計は次の通り;
- 芝2000m:1.59.0 3着(阪神)
- 芝2200m:2.11.0 1着(京都)
- 芝2400m:2.24.2 10着(東京)
- 芝2500m:2.29.8 3着(東京)
2200mの時計は3歳時の「京都記念(G2)」で出した時計だが、これは速い。
しかし現状では、上りの速い競馬、高速馬場では苦戦。
ステイフーリッシュの重馬場適正
ステイフーリッシュの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-1-1)
- 重(0-0-1-0)
- 不良(0-0-0-1)
不良馬場もG2の「アメリカJCC」で0.4差の4着。大きく負けてはいない。
ステイフーリッシュの鉄砲実績(休み明け)
ステイフーリッシュの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-1-1-2)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-4)
- 3戦目(0-1-1-0)
- 4戦目(0-1-1-0)
- 5戦目~(0-1-3-3)
ステイフーリッシュの枠順適正
ステイフーリッシュの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-0-0-2)
- 5~9番(1-1-3-4)
- 10~14番(1-2-4-3)
- 15~18番(0-1-0-1)
ステイフーリッシュの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-3-3-2)
- 3~5月(春):(1-0-1-3)
- 6~8月(夏):(0-0-2-1)
- 9~11月(秋):(0-1-1-4)
ステイフーリッシュの斤量別着度数
- 55キロ(1-0-1-0)
- 56キロ(1-3-4-5)
- 57キロ(0-0-0-5)
- 57.5キロ(0-1-2-0)
ステイフーリッシュの連対体重
- 446~460キロ
ステイフーリッシュの血統背景
父はステイゴールド(サンデー系)。
母は中央で芝のマイル戦で活躍したカウアイレーン。
母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ)。
ステイフーリッシュの評価
3歳時の「京都新聞杯(G2)」以来勝ちはないが、古馬になってからはそこそこ堅実な走りを見せている。
上りがそこそこかかってくれれば、前々でしぶとく粘り込む。
しかし、相手負けするのか、G1や、G1級の相手が揃ったレースではあっけなく大敗してしまうことが多い。
ただ、父のステイゴールドも、5歳までは2、3着が多かった馬。
ステイフーリッシュも、こらからまだまだ進化する可能性は大いにある。
ステイフーリッシュの近走
19/11/10 福島記念(G3)福島芝2000m
着順:2着(0.2差)騎手:中谷雄太(57.5キロ)
中団から早めの仕掛けで4角では3番手。
直線見せ場を作るも勝ち馬に差されて2着。
ハンデ57.5キロが響いたといえばそれまでだが、やはりもっと前目で競馬をしないと、勝ちは遠いと思う。
19/11/30 チャレンジカップ(G3) 12頭立て
阪神 芝2000m 良
着順:10着(1.59.7 0.6差)
騎手:中谷雄太(56キロ)
ペースが緩く、レースの上りが34.4秒。
4頭の馬が上がり33.8秒を出す瞬発力勝負。
切れる脚のないこの馬には出番はなかった。
20/1/26 アメリカJCC(G2)12頭立て
中山 芝2200m 稍重
着順:2着(2.15.2 0.2差)
騎手:ルメール(56キロ)
稍重馬場ながら、中盤は比較的流れる展開。
ステイフーリッシュは2~3番手の先団に位置し、直線は内から抜け出して先頭に立つが、ゴール前、ブラストワンピースに交わされて2着。
レースの上りが36.7秒。
道悪で上りもかかって、この馬にとっては絶好の勝機だったが、グランプリホースの力にねじ伏せられた格好。
20/2/16 京都記念(G2)
京都 芝2200m 重 10頭
着順:3着(2.17.1・0.7差)
騎手:岩田康誠(56キロ)
道中は大逃げを打つアメリカズカップから遠く離れた2番手。
直線で抜け出しにかかるが、道中3番手追走のクロノジェネシスに楽に交わされ、ゴール前でもカレンブーケドールに交わされる。
しかし後続の追い上げはなんとか振り切って3着は死守した。
得意の京都2200mで力は示したが、上位馬との力の差は歴然。
20/4/5 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)良 12頭
着順:9着(1.59.4・1.0差)
騎手:岩田康誠(57キロ)
道中は中団の5番手。
4角も5番手で直線に向くが、直線ではピリッとした脚は使えなかった。
どちらかと言えばスローの上り勝負。
この馬には向かない展開だった。
20/5/31 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:3着(2.29.8・0.2差)
騎手:坂井瑠星(57.5キロ)
先団の5番手で追走して、直線もバテずに先頭に食らいついた。
ペースは中盤からそこそこ速いラップを刻んでいて、そのペースで前目にいて、トップハンデ57.5キロで3着に入ったのは立派。
距離も長いと思っていたが、全然そんなことはない様子。
この馬、まだまだ成長している印象。
20/9/27 オールカマー(G2)
中山 芝2200m 稍重
着順:3着(2.15.7・0.2差)
騎手:田辺裕信(56キロ)
7枠7番からしっかり先手を取り、直線もそこそこの粘りは見せるが、センテリュオの末脚に屈して3着。
稍重スローの瞬発力勝負にはなったが、今秋の中山競馬場の重い馬場も見方した感じ。
20/10/11 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m 稍重
着順:5着(2.26.0・0.4差)
騎手:藤岡祐介(56キロ)
道中は先団にとりついて、4角は2番手で直線に向くが、直線では外から追い込んできた馬のキレ味に屈した。
この馬向きの展開ではあったが、最後はキレ負け。
馬場も若干外差し有利に傾いていた感じ。
21/1/24 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m 不良
着順:4着(2.18.3・0.4差)
騎手:石橋脩(56キロ)
道中は中団の前。
3~4角では追って追って先団に取り付き、4角4番手で直線に向くと、直線は馬群の外目から、勝ったアリストテレスと一緒に伸びて来る。
しかし、坂を上ったあたりで伸びを欠き、惜しい4着。
不良馬場でもペースは流れた。
そこを前々で粘ったのだから力は出し切った。
4歳馬とは斤量差もある。
まだまだやれそう。
⇒2021年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
ステイフーリッシュの次走
次走は2月14日(日)、阪神競馬場 芝2200m(内)で行われる「京都記念(G2)」。
開幕週の馬場、上りが極端に速くならなけらば食い込める。