2022年12月24日【阪神C】終了時点までのデータをもとに、ライトオンキューの好走パターンを分析。

ライトオンキューの距離適性

ライトオンキューはこれまでに、芝1200m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1200m(3-3-0-8)
  • 芝1400m(2-0-1-3)
  • 芝1600m(1-0-0-2)

ベストは1200m、1400mまでは守備範囲。1600mになると長いだろう。

ライトオンキューの脚質

ライトオンキューの好走時の脚質は、比較的前目の位置に取り付いて、最後の直線もそのままのスピードで押し切るスピード持続型。

また近走では、道中で脚を溜めて最後の直線で差し切る競馬でも結果を残している。

しかし、好走したいずれの競馬もペースはさほど速くはない。

1200m限定で、前半3Fを33秒台前半で折り返したレースは、54キロのハンデで2着に入った2019年の「UHB賞」以外は馬券圏内を外している。

この先、ハイラップを刻まれたレース、速い時計の決着が課題。

ライトオンキューのコース適正

ライトオンキューの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(1-2-0-1)
  • 函館(0-0-0-2)
  • 中山(1-0-0-1)
  • 中京(1-1-0-3)
  • 京都(3-0-1-2)
  • 阪神(0-0-0-4)

現状では、特に苦手にしている競馬場はなさそう。

ただやはり、軽い芝よりは重い芝。外回りよりは内回り、小回りがこの馬には向いているように思う。

ライトオンキューの重馬場適正

ライトオンキューの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-0-0-1)
  • 重(1-1-0-2)

ライトオンキューの重馬場での実績は2鞍。

未勝利戦、苦手な芝1600mの距離を重馬場で制している。

2020年の「キーンランドC」では、札幌の重馬場と言うタフな状況で2着。

他にも、開催後半の荒れた馬場も苦にする様子はない印象はある。

血統的にもガチガチの米国血統なので、力の要る馬場はむしろ歓迎だろう


ライトオンキューの持ち時計(ベストタイム)

ライトオンキューの持ち時計は次の通り;

  • 芝1200m:1.08.0 5着(阪神)
  • 芝1400m:1.20.3 1着(中京)
  • 芝1600m:1.34.8 5着(京都)

時計の速い結着には向かない様子。

ライトオンキューの枠順適正

ライトオンキューの枠番別着度数は;

  • 1~4番(4-1-1-5)
  • 5~9番(1-0-0-6)
  • 10~14番(1-2-0-1)
  • 15~18番(0-0-0-1)

内枠が良い。

ライトオンキューの鉄砲実績(休み明け)

ライトオンキューの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は(ダート含む);

  • 10週以上(2-1-0-6)

叩いてからは;

  • 2戦目(2-1-0-3)
  • 3戦目(0-1-0-3)
  • 4戦目(1-0-0-1)
  • 5戦目(未)

比較的フレッシュな状態が良い。

ライトオンキューの季節別着度数

※ダート含む

  • 12~2月(冬):(2-1-0-2)
  • 3~5月(春):(1-0-0-6)
  • 6~8月(夏):(1-2-0-3)
  • 9~11月(秋):(2-0-1-3)

ライトオンキューの斤量別着度数

  • 54キロ(0-1-0-0)
  • 55キロ(1-0-1-2)
  • 56キロ(2-0-0-4)
  • 57キロ(3-1-0-4)
  • 57.5キロ(0-1-0-0)
  • 58キロ(0-0-0-3)

ライトオンキューの連対体重

  • 498~518キロ

ライトオンキューの血統背景

父はシャマルダル(ND系ストームキャット)。

母の父はレイヴンズパス(ミスプロ系ゴーンウエスト)。

父は欧州で走り、芝の短距離からマイル、中距離のG1で4勝。

母の父は欧州と米国で走り、芝のマイルG1とオールウェザーの中距離G1でそれぞれ優勝。

ライトオンキューの近走

19/3/31 船橋S(1600万下)

中山 芝1200m良

着順:1着(-0.2差)騎手:古川吉洋(57キロ)

4番ゲートから中団の前目。

3~4角あたりから仕掛けて行って、4角では4番手の外。

直線も外に出してしっかり伸びた。

ペース的には緩く、時計も平凡だが、相手関係にも恵まれた格好。

19/6/16 函館スプリントS(G3)

函館 芝1200m 稍重

競争除外

「禁止薬物」問題で156頭が競争除外となったが、ライトオンキューもその中の一頭。

この問題は馬や厩舎に落ち度はなく、全くの不運。

19/8/4 UHB賞(オープン)ハンデ戦

札幌 芝1200m 良

着順:2着(0.2差)騎手:古川吉洋(54キロ)

10番ゲートから中団6番手。

直線は芝の外目からジワジワ伸びてくるが、外から来たリナーテに交わされて2着。

オープン昇格初戦でも、そのスピードには対応できた。

19/8/25 キーンランドC(G3)

札幌 芝1200m 稍重

着順:4着(0.2差)騎手:古川吉洋(56キロ)

外目の14番ゲートから、前目のポジションは取れずに中団の後ろからの競馬になる。

4角は大外を回って直線に出るが、そこから前を走るリナーテに食らいつきゴール前まで併せ馬に近い状態。

勝ったダノンスマッシュには及ばないものの、リナーテにはクビ差くらいついた。

前走同斤量で0.2差離された相手に、今走は2キロ重くてクビ差に迫った。

洋芝の稍重馬場、力の要る馬場状態がこの馬にとっては奏功したこともあるが、4着といえども強さを示した。

19/11/24 京阪杯(G3)

京都 芝1200m 良

着順:1着(1.08.8・-0.3差)

騎手:古川吉洋(56キロ)

道中は中団で脚を溜めて、4角を外を回して直線を向く。

直線は馬場の外目をグングンと追い上げてきて、残り200mを過ぎて、逃げ粘るモズスーパーフレアを一気に差し切ってゴール。

5回京都の最終日で、外差し馬場のトラックバイアスにも助けられた感じだが、内容は2着に1馬身半つける強い勝ち方。

ここにきて本格化の兆し。

20/6/21 函館スプリントS(G3)

函館 芝1200m 良

着順:6着(1.08.1・0.6差)

騎手:古川吉洋(56キロ)

道中は中団の前あたり。

内ぴったりに4角を回ってくるが、直線では思ったほど伸びてこない。

ドバイでの一頓挫はあったものの、芝1200mではいまだに1分7秒台の時計がないだけに、ここら辺が課題になりそう。

20/8/16 UHB賞(ハンデ)

札幌 芝1200m 良

着順:1着(1.08.8・-0.3差)

騎手:古川吉洋(57キロ)

大外13番から道中は中団。

3~4角で手応えよく先頭との距離を詰め、4角は外を回って直線に向くと、あとは一気に突き抜けた。

トップハンデも、このクラスでは力が違う。

20/8/30 キーンランドC(G3)

札幌 芝1200m 重

着順:2着(1.11.8・0.2差)

騎手:古川吉洋(57キロ)

道中は中団で、終始馬場の外目の傷みの少ない位置取りで追走。

人気を背負っていただけに、早目の仕掛けで4角は大外を回って直線。

直線は一旦は先頭に立つが、ゴール前エイティーンガールに外から差されて2着。

4角での距離ロス、スタミナロスが応えた感じ。

2020年 キーンランドカップ(G3)のラップ分析&回顧

20/10/4 スプリンターズS(G1)

中山 芝1200m 良

着順:9着(1.09.1・0.8差)

騎手:古川吉洋(57キロ)

道中は中団の前。

3~4角は外を回して、4角は6番手の外で直線に向くが、直線では見せ場なく終わる。

前半3Fが32.8秒のハイペース。

こうなるとこの馬の出番はなくなる。

2020年 スプリンターズS(G1)のラップ分析&回顧

21/1/31 シルクロードS(G3・ハンデ)

中京 芝1200m 良

着順:2着(1.08.5・0.2差)

騎手:古川吉洋(57.5キロ)

道中は中団の前だが、位置取りはイン。

4角は4番手から直線に向き、直線も内から伸びて来る。

最後はシヴァージの外差しに屈したが、斤量差、トラックバイアスを考慮に入れれば「負けて強し」の内容。

21/3/28 高松宮記念(G1)

中京 芝1200m 重

着順:17着(1.10.9・1.7差)

騎手:横山典弘(57キロ)

道中は中団の前、5~6番手の内目を追走。

4角も5番手の内目で直線に向くが、直線は坂の途中で早くも失速。

レース後「鼻出血」が確認されたもよう。

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21/11/28 京阪杯(G3)

阪神 芝1200m(内)良

着順:7着(1.09.3・0.5差)

騎手:古川吉洋(58キロ)

大外16番から道中は中団の後ろ、9番手。

4角は12番手の外で直線に向き、馬群の外目から追い上げてくるが、0.5差の7着まで。

8ヵ月ぶりの実戦で、大外16番から終始外々を回り、斤量も58キロを背負っていては、これでもよく走った方ではないか。

2021年 京阪杯(G3)のラップ分析&回顧

22/3/27 高松宮記念(G1)

中京 芝1200m 重

着順:13着(1.08.9・0.6差)

騎手:横山典弘(57キロ)

2枠4番から道中は3番手の内を追走。

4角も3番手の内で直線に向くと、直線は馬場の3分どころに進路を取って追い上げに入り、坂の頂上付近まではなんとか踏ん張っていたが、残り200mで後続に呑み込まれた。

道悪ではあったがペースは速く前傾ラップ。

前につけたこの馬の好む流れではなかった。

2022年 高松宮記念(G1)のラップ分析&回顧

22/6/12 函館スプリントS(G3)

函館 芝1200m 良

着順:13着(1.08.1・0.9差)

騎手:古川吉洋(58キロ)

【レース前寸評】

近走ではかなり人気を落とすようになったが、千二でも1分8秒台の決着ならまだまだ出番はあると思う。

【結果】

道中は中団のやや前目、6番手の内目を追走。

4角も6番手の内目で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、まったく伸びてこなかった。

開幕週の速い馬場。

この馬にとっては時計が速すぎたし、58キロの斤量も堪えていただろう。

2022年 函館スプリントS(G3)のラップ分析&回顧

22/11/27 京阪杯(G3)

阪神 芝1200m(内)良

着順:5着(1.08.0・0.8差)

騎手:古川吉洋(58キロ)

【レース前寸評】

1分8秒台の決着なら、まだまだ力は出せると思うが、やはり斤量の58キロが課題ではある。

【結果】

道中は中団の前目、6番手の最内を追走。

4角は5番手の内で直線に向くが、いまいち伸びきれずに5着まで。

速い時計、速い上りになれば後手。

ただ、58キロを背負っていたにしては頑張ってはいる。

調子は良さそう。

2022年 京阪杯(G3)のラップ分析&回顧

22/12/24 阪神カップ(G2)

阪神 芝1400(内)良

着順:16着(1.22.5・2.3差)

騎手:古川吉洋(57キロ)

道中は中団8番手の中を追走。

4角は9番手の中で直線に向くが、直線ではまったく見せ場なし。

久々の1400mでこの速い流れ。

対応できなかったのだろう。

2022年 阪神カップ(G2)のラップ分析&回顧