結果
第54回 スプリンターズS(G1)16頭立て
中山競馬場 芝1200m(外)
馬場状態:良
クッション値:10.4(やや硬め)
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | グランアレグリア | 1.08.3 | 15-15(後方) | 33.6 | |
② | ダノンスマッシュ | 1.08.6 | 2 | 4-4(先行) | 35.0 |
③ | アウィルアウェイ | 1.08.7 | 1/2 | 16-16(後方) | 33.7 |
レース上り:35.5
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | |
今走 | 1.08.3 | 35.5 | 11.9 | 10.1 | 10.8 | 11.5 | 11.9 | 12.1 |
過去平均 | 1.07.39 | 34.1 | 11.9 | 10.4 | 11.0 | 11.1 | 11.3 | 11.7 |
差 | 1.4 | 0.0 | -0.3 | -0.2 | 0.4 | 0.6 | 0.4 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去7走))
今回は過去平均ともう一つ、昨年のタワーオブロンドンが勝った第53回の「スプリンターズS」との比較も載せておく。
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | |
今年 | 1.08.3 | 35.5 | 11.9 | 10.1 | 10.8 | 11.5 | 11.9 | 12.1 |
昨年 | 1.07.1 | 34.3 | 11.9 | 10.1 | 10.8 | 11.3 | 11.2 | 11.8 |
1.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.7 | 0.3 |
なぜ去年との比較を載せたかと言うと、逃げた馬が同じ「モズスーパーフレア」ということと、その逃げたラップが、今年と昨年とでは、前半3Fのラップの出方がまったく同じだったから。
そして、前半は同じでも、後半は1.2秒も時計がかかっている。
確かに、2番手追走のビアンフェに道中ずっとプレッシャーをかけられ続けたことも、後半の失速を招いた要因になったことは確かだが、それ以上に、今年の中山競馬場の馬場状態は、例年に比べてかなり悪かったことは確かだろう。
10番人気で、道中は最後方からの追走になったアウィルアウェイが3着に食い込んで来ていることからも、今年の「スプリンターズS」は、圧倒的に後方有利、直線は外差し有利の展開だったということ。
ちなみに、昨年の「スプリンターズS」では、最後方追走のハッピーアワーが、終い33.1秒の脚で7着に入っている。
今回、勝ったグランアレグリアの終いの脚は33.6秒。
確かに終いの脚は凄かったが、「次元が違う」とか「一強」とか言うのは少し違うような気がする。
回顧
勝ったのは1番人気のグランアレグリア。
勝因はさっき書いたので、ここではあまり触れない。
この馬、今後まだスプリント戦には出走してくるとは思うが、今後、良馬場のガチのスピード勝負になった場合は、まだまだ「絶対的存在」と言うわけにはいかないだろう。
2着は3番人気のダノンスマッシュ。
スタートで遅れるが、3番ゲートだったということもあり、二の脚でしっかり先団に取り付いた。
道中4番手から直線に向き、馬場の中ほどを追い上げてくるが、ゴール前グランアレグリアに交わされて2着。
この馬は、もともと良馬場、軽い馬場で力を発揮するタイプ。
いつもの馬場状態なら、終いの脚ももう少し伸びたはず。
勝負に「たら、れば」は禁物だが、敢えて言うなら、例年の馬場ならこの馬が勝っていた可能性が高い。
今回もG1初戴冠はお預け。
何とも不運。
3着は10番人気のアウィルアウェイ。
道中は最後方追走。
直線では馬場の外目から追い込んでの3着。
展開が向いた。
直線急坂は苦手だと思っていたが、それは大丈夫だったようだ。
2番人気のモズスーパーフレアは10着。
敗因は「ラップ分析」で書いた通り。