2023年3月25日【日経賞】終了時点までのデータをもとに、マイネルファンロンの好走パターンを分析。
Contents
マイネルファンロンの距離適性
マイネルファンロンはこれまでに、芝1800m~芝3200mの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(0-2-1-7)
- 芝2000m(4-2-2-14)
- 芝2200m(1-1-0-2)
- 芝2400m(0-0-0-1)
- 芝2500m(0-0-0-2)
- 芝3200m(0-0-0-1)
基本的に中距離の馬だろう。
マイネルファンロンの脚質
マイネルファンロンの好走パターンは、以前までは、前目につけてそのまま押し切る競馬が好走パターンだった。
しかし2021年の「新潟記念」では控える競馬で上り最速33.4秒の脚を披露。
終いのキレでも戦えるところを示した。
ただ、好走できている流れはいずれもスローもしくはミドル。
目安としては前半1000mで60秒を切ってくるような流れでは厳しい。
タフな流れでもG1で5、6着くらいには頑張れるときもあるが、馬券圏内という意味では難しそう。
マイネルファンロンのコース適正
マイネルファンロンの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-1)
- 函館(0-2-0-3)
- 福島(0-0-0-4)
- 新潟(1-0-0-0)
- 東京(1-1-1-8)
- 中山(2-2-2-3)
- 中京(0-0-0-2)
- 京都(0-0-0-1)
- 阪神(0-0-0-5)
美浦の手塚厩舎所属なので、関東圏での出走が多い。
関西圏では馬券圏内が一度もない。
マイネルファンロンの持ち時計(ベストタイム)
マイネルファンロンの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.46.0 12着(1.2差・東京)
- 芝2000m:1.58.4 1着(-0.1差・新潟)
- 芝2200m:2.10.6 5着(0.9差・阪神)
- 芝2400m:2.26.6 14着(2.3差・阪神)
- 芝2500m:2.32.5 15着(1.4差・東京)
- 芝3200m:3.18.7 6着(2.5差・阪神)
速い時計、速い馬場には向かない。
マイネルファンロンの道悪適正
マイネルファンロンの道悪競馬の実績は、稍重馬場も含めると;
- 稍重(1-0-0-7)
- 重(1-0-0-1)
- 不良(0-0-0-2)
重馬場での勝利は未勝利戦。
基本的に、道悪や荒れた馬場などパワーを要する馬場は走り難そう。
マイネルファンロンの鉄砲実績(休み明け)
マイネルファンロンの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-2-0-7)
叩いてからは;
- 2戦目(0-1-1-8)
- 3戦目(2-0-0-3)
- 4戦目(0-0-1-3)
- 5戦目~(1-1-0-6)
マイネルファンロンの枠順適正
マイネルファンロンの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-1-0-5)
- 5~9番(2-1-2-10)
- 10~14番(0-3-1-11)
- 15~18番(2-0-0-1)
マイネルファンロンの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-2-1-6)
- 3~5月(春):(1-0-1-6)
- 6~8月(夏):(1-1-0-7)
- 9~11月(秋):(3-1-1-9)
マイネルファンロンの斤量別着度数
- 54キロ(2-2-1-0)
- 55キロ(2-0-1-8)
- 56キロ(0-2-1-11)
- 57キロ(1-1-0-6)
- 58キロ(0-0-0-2)
マイネルファンロンの好走体重
3着以内の体重は;
- 450~490キロ
マイネルファロンの血統背景
父はステイゴールド(サンデー系/香港ヴァーズ、春天2着、秋天2着、宝塚記念2着)。
母の父はロージズインメイ(ヘイロー系)。
ロージズインメイは米国、ドバイで走り、ダートG1を2勝。主要距離はダートの中距離。
マイネルファンロンの近走
21/9/5 新潟記念(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良
着順:1着(1.58.4・-0.1差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
スタート少し出遅れて、道中は後方から。
4角も後方15番手から直線に向き、直線はすぐに大外へ進路を取ってから、上り最速の脚で突き抜けた。
いつも前から行く馬がまさかの後方待機。
若いころはそこそこの末脚を出してはいたが、近走では封印。
今回は馬場も馬場だっただけに、今後この決め手が決まるかどうかは微妙だが、ここに来て新たな一面を引き出せたのは収穫だろう。
21/10/10 毎日王冠(G2)
東京 芝1800m 良
着順:12着(1.46.0・1.2差)
騎手:横山武史(56キロ)
スタート少し出遅れて、道中は後方10番手の外。
4角も10番手の大外を回して直線に向くが、直線ではまったく見せ場なく終わる。
前半1000mの通過が58.5秒。
おそらくこの馬の流れではなかったのだろう。
21/11/14 福島記念(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:8着(2.00.5・1.3差)
騎手:松岡正海(56キロ)
道中は中団6~7番手の内。
4角も6番手の内で直線に向くが、直線では見せ場なし。
大逃げしたパンサラッサに、最後はなし崩し的に脚を使わされたのだろう。
21/12/11 中日新聞杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良
着順:17着(2.01.0・1.2差)
騎手:松岡正海(56キロ)
道中は中団の前目、5~6番手を追走。
4角は8番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、坂を上りきったあたりで一杯かげん。
道中外々を回った距離ロスもあったのだろうが、ちょっと敗けすぎ。
22/1/23 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m 良
着順:2着(2.12.9・0.2差)
騎手:松岡正海(56キロ)
道中は後方12番手、勝ったキングオブコージの直前あたりを追走。
3角を過ぎて、残り600mあたりから動いて行って、4角は6番手の外から直線。
直線は、馬場の良い外目から追い上げにかかり、良い伸び脚で坂の上りで先頭に立つが、すぐに外から追い上げて来たキングオブコージに交わされての2着。
この馬も、最初から外差し馬場を意識していたような完璧な騎乗だったが、直後にいた横山典弘騎手騎乗のキングオブコージも同じことを考えていた。
いずれにしてもこの馬、中山コースとの相性は抜群、これで(2-2-2-2)。
⇒2022年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
22/5/1 天皇賞(春)
阪神 芝3200m(外⇒内)
着順:6着(3.18.7・2.5差)
騎手:松岡正海(58キロ)
道中は9番手の内を追走。
2周目の3~4角で外に出して、4角は7番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げに入るが、前との差は詰まらない。
ただ、自身の順位も落とすことなく6着入線。
道中の流れが速くならなければ、そこそこ長い距離でも戦えるところを示した。
22/6/26 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:5着(2.10.6・0.9差)
騎手:M・デムーロ(58キロ)
道中は中団8番手の外。
3~4角で外を回して進出して行き、4角は5番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂下までは何とか先団に食らいついていたが、坂の途中で失速かげん。
よく走ってはいるが、結局は中団より前にいた馬に有利な展開。
この5着を額面通りには見ない方がいいとは思う。
22/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m 稍重
着順:14着(2.26.6・2.3差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
【レース前寸評】
2400mは初めての距離だが、この選択は合っていると思う。
道中の流れが速くならなければ走ってきそう。
【結果】
道中は後方12番手。
4角は10番手の大外で直線に向くが、直線ではまったく伸びずに殿負け。
馬体が減り続けていて、休み明けの-8キロ。
長距離輸送がある関西圏では力が出せない。
22/11/6 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:15着(2.32.5・1.4差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
【レース前寸評】
引き続きこれくらいの距離は面白いとは思うが、減り続けている馬体が回復しているかどうか?
【結果】
道中は中団9番手の外。
4角も9番手の外目で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、坂を上りきったあたりで脱落。
終始外々を通った距離ロスはあったものの、この距離は結局長いのかもしれない。
⇒2022年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
23/2/12 京都記念(G2)
阪神 芝2200m(内)良
着順:12着(2.12.6・1.7差)
騎手:川須栄彦(57キロ)
道中は中団の後ろ、8番手を追走。
3角から外を回して進出を開始して、4角は3番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。
ちょっと仕掛けが速すぎた?
道中外々を回した距離ロスもあった?
いずれにしても3戦続けて二桁着順。
年齢による衰えもありそう。
23/3/25 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)不良
着順:8着(2.39.2・2.4差)
騎手:丹内祐次(57キロ)
道中は後方10番手の最内を追走。
4角も11番手の最内で直線に向くが、直線では伸びず。
この馬、こういう馬場は苦手。