2020年7月12日【七夕賞】終了時点までのデータをもとに、リュヌルージュの好走パターンを分析。
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リュヌルージュの距離適性
リュヌルージュはこれまでに芝1800m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(0-1-2-2)
- 芝2000m(3-2-3-4)
- 芝2200m(0-1-1-0)
- 芝2400m(0-0-0-1)
ベストは2000m、その前後200mは守備範囲。
後のコース適正で詳しく書くが、1800mでも2200mでも、小回り、内回りコースなら力は出せる。
リュヌルージュの脚質
基本的には前々から押し切る競馬で持ち味を発揮するスピード持続型。
また、内回り、小回り向きの末脚は持っているので、そう言うコースで上りを要する展開になれば、後ろからでも飛んで来る。
外回り向きの脚、すなわちキレッキレの末脚は持っていないので、そういう展開では後手を踏む。
リュヌルージュのコース適正
リュヌルージュの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-0)
- 福島(0-0-0-2)
- 中山(0-1-0-1)
- 京都(1-1-4-2)
- 阪神(1-2-2-1)
- 小倉(0-0-0-1)
京都と阪神を内外回りに分けると;
- 京都(内):(1-1-2-2)
- 京都(外):(0-0-2-0)
- 阪神(内):(1-2-1-0)
- 阪神(外):(0-0-1-1)
外回りコースも悪くはないが、勝ち負け出来ているのは内回りコース。
切れる脚が出せない分、直線の長い外回りコースでは勝ち切れないのだろう。
あと、これだけのキャリアでまだ左回りが1度もないところを見ると、左回りは苦手なのではないか。
リュヌルージュの持ち時計(ベストタイム)
リュヌルージュの芝1800~2200mでの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.46.7 3着(0.2差・阪神)
- 芝2000m:2.00.4 3着(0.1差・京都)
- 芝2200m:2.14.2 2着(クビ差・京都)
小回りコースなら、そこそこのスピード勝負にも対応できそうだが、直線の長いコースでの高速決着には不向きだろう。
リュヌルージュの重馬場適正
リュヌルージュの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-2-1)
- 重(0-0-0-2)
- 不良(0-1-0-0)
基本的に道悪は走りそうだが、重馬場での2鞍では、それぞれ鞍上が馬場を敗因に挙げている。
不良馬場の2着はハンデ50キロ。
道悪も、荒れた道悪はNGかも。
リュヌルージュの鉄砲実績(休み明け)
リュヌルージュの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-0-1)
叩いてからは;
- 2戦目(0-2-1-1)
- 3戦目(0-0-3-1)
- 4戦目(0-1-2-1)
- 5戦目~(0-0-0-1)
状態はフレッシュな方が良い。
リュヌルージュの枠順適正
リュヌルージュの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-1-2-3)
- 5~9番(1-1-3-2)
- 10~14番(1-1-1-1)
- 15~18番(0-1-0-1)
リュヌルージュの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-1-0-1)
- 3~5月(春):(0-2-2-4)
- 6~8月(夏):(0-1-1-1)
- 9~11月(秋):(1-0-3-1)
リュヌルージュの斤量別着度数
- 50キロ(0-1-0-0)
- 51キロ(0-1-0-0)
- 52キロ(1-0-1-1)
- 53キロ(0-0-3-0)
- 54キロ(2-2-2-4)
- 55キロ(0-0-0-2)
リュヌルージュの好走体重
3着以内の体重は;
- 446~478キロ
リュヌルージュの血統背景
父はモンテロッソ(ミスプロ系)、母はムーンハウリング、母の父はメジロマックイーン(パーソロン系)。
5代血統内にクロスはない。
父系からはスピード、母系からはスタミナ、パワーを受け継いだ印象。
リュヌルージュの評価
ベストの距離は芝2000mで、その前後200mは守備範囲。
とにかく内回り巧者なので、1800~2200mで内回り、小回りコースなら信頼できる。
脚質的には前目につけて押し切るスピード持続型。
ペースが遅いとそのまま押し切り、ペースが速くてもそこそこ粘る。
しかしペースが緩みすぎて切れ味勝負になると、切れる脚がない分直線の長いコースでは後手を踏む。
上り時計を要する、スタミナ、パワー勝負には強い。
リュヌルージュの近走診断
19/5/25 1000万条件
京都 芝2000(内)13頭
着順:8着(2.01.4・0.4差)
騎手:福永祐一(55キロ)
得意の京都内回りコースだが、前半1000mが62.2秒の超スロー。
レースの上りは34.0秒で、1着ドリームソルジャーの上り時計は33.2秒。
いくら内回りコースでも、ここまで顕著な瞬発力勝負はきつい。
20/2/8 稲荷特別(2勝クラス・ハンデ)
京都 芝2000m(内)12頭
着順:1着(2.01.1・クビ差)
騎手:福永祐一(54キロ)
休み明けで約8ヵ月ぶりの競馬。
道中は2番手追走。
ペースはさほど大きく緩まなかったので、レースの上りは35.4秒。
得意の京都2000mでこの展開なら走る。
着差はクビ差だが、相手はオール牡馬で、ハンデ差も人気どころとは1キロ軽いだけ。
着差以上の強さを見せた。
20/3/14 中山牝馬S(G3・ハンデ)
中山 芝1800m 不良 16頭
着順:2着(1.50.3・0.1差)
騎手:団野大成(50キロ)
雪の降りしきる不良馬場の中、8枠15番から2番手を追走。
不良馬場にしては締まったペースで4角も2番手。
直線は坂下から一旦は先頭に立つが、フェアリーポルカの末脚に屈して0.1差の2着。
レースの上りは37.8秒の消耗戦。
50キロのハンデはもちろん効いただろうが、こういう展開には強い。
20/4/25 福島牝馬S(G3)
福島 芝1800m 良 16頭
着順:8着(1.47.8・1.0差)
騎手:団野大成(54キロ)
牝馬限定重賞とは言え、別定重量ではまだこのクラスでは力不足なのだろう。
20/6/14 マーメイドS(G3・ハンデ)
阪神 芝2000m(内)稍重 16頭
着順:3着(2.01.4・0.3差)
騎手:団野大成(53キロ)
1枠1番の絶好枠から道中は中団の前。
終始内ピッタリで競馬を進め、4角も5番手の内で直線へ。
直線も内を突いて追い出して、しぶとく粘って3着を死守。
稍重ながら、ペースはそこそこ流れた。
その分上りは36.5秒かかっており、まさにリュヌルージュには打って付けの展開。
20/7/12 七夕賞(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 重
着順:8着(2.03.4・0.9差)
騎手:M・デムーロ(52キロ)
道中は中団の前。
各馬、馬場の悪い内を開けて走る中、リュヌルージュはやや内目を追走。
4角5番手で直線に向き、直線も馬場の内目から追い込んで来る。
しかしさすがにゴール前は伸びを欠いて8着まで。
道悪は走る馬だが、牡馬相手に荒れた馬場を選んで走っては厳しいだろう。
リュヌルージュの次走
次走は11月15日、阪神競馬場 芝2200m(内)で行われる「エリザベス女王杯(G1)」。
阪神の内回り2200mは合いそうだが、斤量が一気に4キロ増、力関係もまだG1では厳しいだろう。