2021年10月30日【スワンS】終了時点までのデータをもとに、ステルヴィオの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)

ステルヴィオの距離適性

ステルヴィオはこれまでに芝1200m~芝2400mまでの距離に使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1200m(0-0-0-1)
  • 芝1400m(0-2-0-3)
  • 芝1600m(2-2-0-2)
  • 芝1800m(2-1-1-0)
  • 芝2000m(0-0-0-2)
  • 芝2400m(0-0-0-1)

芝1200m(0-0-0-1)

2020年の「高松宮記念(G1)」で0.6差の9着。

鞍上は重馬場を敗因に挙げたが、少し忙しいか。

芝1400m(0-2-0-3)

2020年「京王杯SC(G2)」「スワンS」で0.2差の2着。

走れない距離ではない。

芝1600m(2-2-0-2)

G1「マイルチャンピオンS」で1勝している他、2歳G1「朝日杯フューチュリティS」では2着に入っている。

適正は十分。

芝1800m(2-1-1-0)

3歳の皐月賞トライアル「スプリングS(G2)」で勝利。

古馬になってからも「毎日王冠(G2)」で2着(0.2差)、「中山記念(G2)」で3着(クビ・頭差)など安定した成績。

芝2000m(0-0-0-2)

敗けているのは共にG1「皐月賞」(0.6差・4着)と「大阪杯」(1.5差・14着)。

芝2000mでの結果が出ていないため、芝1800mがギリギリの距離という見立てが更に有力になる。

芝2400m(0-0-0-1)

「日本ダービー(G1)」に出走して、0.4差の8着。

終いは上がり3位の脚を使ってはいるが・・・やはり、基本的には長いのだと思う。

適距離の見立て

基本的に1600mがベストで、前後200mが守備範囲といった印象。

ステルヴィオの脚質

スタートが遅いので、位置取りは後方になることが多い。

それでも確実で強烈な末脚を持っているので、直線は追い込んで来るが、届かずに僅差の負けも多い。

勝ち切るには、五分のスタートで中団あたりにポジションを取ることが重要になるが、スタートだけは予測不能。

ステルヴィオの持ち時計(ベストタイム)

ステルヴィオの各距離でのベストタイムは次の通り;

  • 芝1200m:1.09.3 9着(0.6差・中京)
  • 芝1400m:1.20.0 2着(0.2差・東京)
  • 芝1600m:1.31.3 8着(0.4差・東京)
  • 芝1800m:1.44.7 2着(0.2差・東京)
  • 芝2000m:2.01.4 4着(0.6差・中山)
  • 芝2400m:2.24.0 8着(0.4差・東京)

速い時計への対応はできるが、要は位置取り。

後方からでは、高速馬場では勝負にならない。

ステルヴィオのコース適正

ステルヴィオの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(1-0-0-0)
  • 東京(1-3-0-2)
  • 中山(1-0-1-2)
  • 中京(0-0-0-1)
  • 京都(1-1-0-0)
  • 阪神(0-1-0-4)

直線を一杯に使って加速できる東京コースや外回りコースは走りやすそう。

ステルヴィオの重馬場適正

ステルヴィオの道悪での実績は次の通り;

  • 稍重(0-2-0-1)
  • 重(1-0-0-1)

2歳時の「コスモス賞」では、小雨の降る札幌の重馬場での差し切り勝ちがある。

重い馬場を走り切るパワーは十分に備えているとは思う。


ステルヴィオの鉄砲実績(休み明け)

ステルヴィオの中10週以上の休み明けでの成績は;

  • 中10週以上(2-3-1-2)

叩いてからは;

  • 叩き2戦目(1-1-0-5)
  • 叩き3戦目(0-1-0-2)

比較的フレッシュな状態がベスト。

ステルヴィオの枠順適正

ステルヴィオの枠番別着度数は;

  • 1~4番(1-0-0-1)
  • 5~9番(3-1-1-4)
  • 10~14番(0-2-0-2)
  • 15~18番(0-2-0-2)

スタートが遅いので、極端な外枠になるとどうしても位置取りが後ろからになり、それだけでレースが決してしまいかねない。

できれば内枠に入り、スタートの悪さをカバーしたい。

ステルヴィオの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(0-1-1-1)
  • 3~5月(春):(1-1-0-5)
  • 6~8月(夏):(2-0-0-1)
  • 9~11月(秋):(1-3-0-2)

ステルヴィオの斤量別着度数

  • 54キロ(2-0-0-0)
  • 55キロ(0-2-0-0)
  • 56キロ(2-0-0-0)
  • 57キロ(0-2-1-7)
  • 58キロ(0-0-0-2)

2019年の「安田記念」では、58キロでも終いはしっかりと伸びてきている。

斤量には敏感にならなくてもよさそう。

ステルヴィオの好走体重

3着以内の体重は;

  • 456~494キロ

ステルヴィオの血統背景

父はスプリントG1を5勝したロードカナロア(ミスプロ系キングマンボ/スプリンターズS連覇、高松宮記念、安田記念、香港スプリント連覇)。

母の父はファルブラヴ(ノーザンダンサー系)。

ファルブラヴは欧州、日本、香港で走り、G1を8勝。主戦場は芝の1800~2400m。

ステルヴィオの近走

19/2/24 中山記念(G2)中山芝1800m

着順:3着(クビ・頭差)騎手:丸山元気(57キロ)

マルターズアポッジーが大逃げを打つ展開の5番手を追走。

4角では外々を回って直線を向くが、前を走るウインブライトを最後まで捉えることができずに3着。

外を回るなどの距離ロスが響いた格好。

19/3/31 大阪杯(G1)阪神芝2000m

着順:14着(1.5差)騎手:丸山元気(57キロ)

外の12番ゲートから、脚を使って先団に取り付く。

終始4~5番手で競馬をすすめて直線を向くが、残り200mからはズルズルと失速してのシンガリ負け。

テンに脚を使ったとは言え、シンガリ負けは負け過ぎの感あり。

当日の馬体重-12キロも影響したのか?

19/6/2 安田記念(G1)東京芝1600m

着順:8着(0.4差)騎手:レーン(58キロ)

スタートで出遅れて後方からの競馬になる。

前がとまらない高速馬場で、後方からの競馬ではどうしようもない。

上位6頭で、後ろから差してきたのはアーモンドアイの1頭だけ。

20/3/1 阪急杯(G3)

阪神 芝1400m(内)良 18頭

着順:5着(1.20.5・0.2差)

騎手:丸山元気(57キロ)

スタート直後、行き脚がつかなかったが、押して行って道中は中団にポジションを取った。

しかし直線では窮屈になり、進路がなかなか定まらなかったのがこの差だろう。

斤量もダイアトニックと同じ57キロ。鞍上が阪神コースに不慣れと言うのも痛かった。

2020年 阪急杯(G3)のラップ分析&回顧

2020/3/29 高松宮記念(G1)

中京 芝1200m 重 18頭

着順:9着(1.09.3・0.6差)

騎手:丸山元気(57キロ)

道中は中団のイン。

直線も内を突いて伸びて来たが、残り200mあたりで失速。

鞍上は敗因に馬場を挙げているが、果たしてそうか?

2020年 高松宮記念(G1)のラップ分析&回顧

20/5/16 京王杯SC(G2)

東京 芝1400m 稍重

着順:2着(1.20.0・0.2差)

騎手:川田将雅(57キロ)

スタートやや出遅れるが、二の脚で先団に取り付く。

4角は3番手の外で直線に向く。

直線はグングン追い上げて、逃げ粘るダノンスマッシュを捉えかけるが、なかなか捕まえられない。

結局逃げ切りを許して2着。

ペースも緩く、斤量も1キロ軽いダノンスマッシュに軍配。

2020年 京王杯スプリングC(G2)のラップ分析&回顧

20/10/31 スワンS(G2)

京都 芝1400m(外)

着順:2着(1.21.4・0.2差)

騎手:池添謙一(57キロ)

道中は先団の外を追走。

距離ロスはかなりあったものの、馬場の比較的キレイな外目を走れたことは良かった。

4角で挟まれる不利もあったが、直線では馬場の外目を一気に追い上げた。

1400mでも、このペースなら勝負になる。

2020年 スワンS(G2)のラップ分析&回顧

20/12/26 阪神カップ(G2)

阪神 芝1400m(内)良

着順:12着(1.20.8・1.1差)

騎手:池添謙一(57キロ)

出遅れて後方から。

しかし直線でも脚は使えず。

後ろからでは勝負にならない展開だったとは言え、直線でも脚を出していない。

1400mで、ペースが上がればこんなもの。

2020年 阪神カップ(G2)のラップ分析&回顧

21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)

中山 芝1600m 良

着順:7着(1.32.4・0.4差)

騎手:横山武史(58キロ)

3枠5番から道中は先団3~4番手。

4角も3番手で直線に向き、直線も最後の100mあたりまではしぶとく粘ってはいたが、最後の最後に甘くなった。

ノドの手術明けで約7ヵ月ぶりの競馬。トップハンデの58キロに加えて、レース展開もそこそこ流れるタフな展開。

この条件下で0.4差の7着なら及第点だろう。

2021年 京成杯オータムH(G3)のラップ分析&回顧

21/10/30 スワンS(G2)

阪神 芝1400m(内)良

着順:5着(1.21.0・0.3差)

騎手:和田竜二(57キロ)

スタートはまずまず出たが、外枠14番からだったので、ポジション的には中団のやや後ろ、12番手の外あたり。

4角は10番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げてくるが、イマイチ伸びきれず0.3差の5着。

外枠から終始外目を追走し、距離ロスもあった。

1400mの距離が若干忙しいことを考えれば、まずまずの走り。

2021年 スワンS(G2)のラップ分析&回顧

次走、京都金杯(G3)に向けて

次走は1月5日(水)、中京競馬場 芝1600mで行われる「京都金杯(G3・ハンデ)」。

最近ゲートはそこそこ出るようになっている。

適距離の1600mで前進は可能。

トップハンデの58キロはあまり気にしなくてもいいと思う。

 

⇒その他、2022・京都金杯(G3)の出走馬を分析