2023年3月11日【中山牝馬S】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、クリノプレミアムの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)
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クリノプレミアムの距離適性
クリノプレミアムはこれまでに芝1400m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1400m(0-1-1-1)
- 芝1600m(2-3-1-7)
- 芝1800m(2-1-0-2)
- 芝2000m(0-1-0-0)
- 芝2200m(0-0-0-1)
マイルが一番良いということでもないかもしれない。
ただし、上りのかかる展開なら、二千までならどこでも走る。
クリノプレミアムの脚質
逃げ、先行脚質、ときどき差し。
そこそこの先行力はある馬なので、前目にポジションを取ってからの粘り込みに妙味がある。
差しに回った場合は、終いのキレはあまり期待できないが、早めに進出して行って、長く良い脚が使える。
しかしこの場合は当然、上りの時計はかかった方がいい。
前からでも後ろからでも競馬はできるが、後ろからならレースの上りは最低でも35秒は欲しい。
時計もかかって、上りもかかる展開が大好き。
クリノプレミアムのコース適正
クリノプレミアムの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(1-1-0-0)
- 新潟(1-0-0-0)
- 東京(0-4-1-4)
- 中山(2-1-1-4)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(未)
- 阪神(0-0-0-2)
- 小倉(未)
基本的には、時計もかかって上りもかかる、秋開催以外の中山コースがあっていそう。
関西遠征が極端に少ない。
唯一の関西遠征「京都牝馬S」は、2.5差の16着。
長距離輸送は要注意。
クリノプレミアムの持ち時計(ベストタイム)
クリノプレミアムの持ち時計は次の通り;
- 芝1400m:1.20.8 3着(東京)
- 芝1600m:1.33.2 5着(中京)
- 芝1800m:1.45.1 8着(東京)
- 芝2000m:2.00.2 2着(中山)
- 芝2200m:2.14.5 11着(阪神)
速い時計はひとつもない。
クリノプレミアムの重馬場適正
クリノプレミアムの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-2)
- 重(0-0-0-1)
- 不良(0-1-0-0)
ダートの1勝クラス(良馬場)でも勝ち鞍があるので、パワーの要る道悪はそれなりにこなすだろう。
クリノプレミアムの鉄砲実績(休み明け)
クリノプレミアムの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
※ダート含む
- 10週以上(1-2-1-1)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-5)
- 3戦目(0-0-0-3)
- 4戦目(0-1-0-2)
- 5戦目~(3-1-1-2)
クリノプレミアムのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(2-2-1-3)
- 中3~5週(1-1-0-5)
- 中6~8週(1-1-0-1)
クリノプレミアムの枠順適正
クリノプレミアムの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-2-0-4)
- 5~9番(1-4-1-6)
- 10~14番(1-0-1-0)
- 15~18番(1-0-0-1)
クリノプレミアムの斤量別着度数
- 52キロ(0-0-1-1)
- 53キロ(1-0-0-1)
- 54キロ(1-5-1-6)
- 55キロ(2-1-0-1)
- 55.5キロ(0-0-0-1)
- 56キロ(0-0-0-1)
クリノプレミアムの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-2-0-4)
- 3~5月(春):(0-1-0-3)
- 6~8月(夏):(2-0-1-0)
- 9~11月(秋):(0-3-1-4)
クリノプレミアムの好走体重
3着以内の体重は;
- 454~486キロ
クリノプレミアムの血統背景
父はオルフェーブル(サンデー系ステイゴールド/牡馬三冠、有馬記念、宝塚記念、凱旋門賞2着、ジャパンカップ2着)。
母の父はジャイアンツコーズウェイ(ND系ストームキャット)。
ジャイアンツコーズウェイは欧州で走り、G1を6勝。主戦場は芝1600m~2000m。
クリノプレミアムの近走
21/12/18 ターコイズS(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 稍重
着順:12着(1.33.9・1.1差)
騎手:菅原明良(53キロ)
大外16番枠から果敢に先団に取りついて行った。
外枠からなので、道中は外々を回る距離ロス。
おまけに道中のペースはそこそこ流れた。
4角3番手の外で直線に向くが、直線半ばでも前をカットされる不利。
これだけ悪条件が重なれば1.1差の12着も仕方のないところ。
22/1/5 京都金杯(G3・ハンデ)
中京 芝1600m 良
着順:5着(1.33.2・0.3差)
騎手:江田照男(52キロ)
道中は中団7番手を追走。
4角も7番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、それなりの脚で伸びてはくるが、突き抜けるほどではない。
52キロの軽ハンデなりに伸びてきたような感じ。
もう少し前目のポジションならまた違ったかも。
22/2/19 京都牝馬S(G3)
阪神 芝1400m(内)良
着順:16着(1.22.2・2.5差)
騎手:江田照男(54キロ)
道中は後方14番手の内。
4角も14番手の内で直線に向くが、直線ではまったくいいところなし。
鞍上は4角でトモにアクシデントが発生したようなコメントを残している。
22/3/12 中山牝馬S(G3・ハンデ)
中山 芝1800m 良
着順:1着(1.46.8・-0.1差)
騎手:松岡正海(53キロ)
大外16番から道中は中団のやや後ろ、10番手の外目を追走。
4角は9番手の大外を回して直線。
直線は馬群の大外から脚を伸ばし、終い34.3秒の脚で差し切り勝ち。
軽ハンデの直線の位置取りがもたらした勝利。
22/4/23 福島牝馬S(G3)
福島 芝1800m 良
着順:2着(1.47.0・クビ差)
騎手:松岡正海(54キロ)
道中は中団の前、5番手の内。
3~4角では外を回して順位を押し上げ、4角では3番手の外で直線。
直線入口では早々に先頭に立ち、そのまま押し切りを計るが、ゴール前、アナザーリリックの強襲にクビ差交わされての2着。
タフな流れを前々で立ち回り、最後は勝ちに行ってのクビ差負け。
強い競馬はしている。
前走がフロックでないことを完全に証明した格好。
道中は内から外への鞍上のコース取りの妙も光った。
22/5/15 ヴィクトリアM(G1)
東京 芝1600m 良
着順:16着(1.33.2・1.0差)
騎手:松岡正海(55キロ)
【レース前寸評】
近走では力をつけてきているようだが、ここはレースの質が合わない。
【結果】
道中は中団の前、5番手を追走。
4角も5番手で直線に向くが、直線では粘りを欠いた。
前にいても、上りの脚で33秒台を要求されるレースでは厳しい。
22/9/11 京成杯OH(G3・ハンデ)
中山 芝1600m(外)良
着順:3着(1.33.7・0.1差)
騎手:松岡正海(54キロ)
【レース前寸評】
上りのかかる展開で一興だが、秋の中山、時計が速くなれば後手。
【結果】
外枠13番から道中は4番手の外を追走。
4角も4番手の外で直線に向くと、直線ではベレヌスを交わして順位を一つ上げてゴールイン。
上りが少し速かったが、これだけのスローなら何とか粘れた。
走破時計が速くならなかったのもよかったのだろう。
22/10/15 府中牝馬S(G2)
東京 芝1800m 良
着順:8着(1.45.1・0.6差)
騎手:松岡正海(54キロ)
【レース前寸評】
速い時計、速い上りになると後手。
馬場が渋って妙味有り。
【結果】
道中は中団のやや前、5番手あたりを追走。
4角は中団7番手で直線。
直線は馬群の中ほどから追い上げを計るが、伸びずバテずの8着まで。
この馬にとっては、時計、上りが速すぎた。
22/11/13 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m(内)重
着順:11着(2.14.5・1.5差)
騎手:武豊(56キロ)
【レース前寸評】
一気の距離延長であり、未知の距離。
それでいきなりG1となれば、ちょっと推せる要素が見いだせない。
【結果】
1枠1番から道中は中団のやや後ろ、10番手の最内。
4角も11番手の最内で直線に向き、直線も馬場の最内から追い上げを計るがいい脚は出なかった。
道中内々で直線も最内ではキツかった。
23/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
中山 芝2000m(内)良
着順:2着(2.00.2・ハナ差)
騎手:M・デムーロ(55キロ)
道中は中団の前、5番手の最内を追走。
4角は5番手の外目に出して直線に向き、直線は先に抜け出していたラーグルフめがけて追い出してくるが、ゴール前、ハナ差届かずの2着。
これくらいの流れでこの上りだと、前目でしっかりと残ってくる馬。
23/3/11 中山牝馬S(G3・ハンデ)
中山 芝1800m(内)良
着順:5着(1.47.2・0.7差)
騎手:M・デムーロ(55.5キロ)
序盤は中団の前5番手の外を追走していたが、向正面で先頭に並びかけ、そのあと控えて先団3番手を追走。
4角は2番手の内目で直線に向き、直線は坂下では横一線の先頭に加わってはいたが、坂の上りで伸びを欠いた。
序盤で緩んだときに少しムキになった様子。
その分、坂の上りで止まってしまった。
いずれにしても、時計、上りが速すぎた。