2020年10月11日【京都大賞典】終了時点までのデータをもとに、アイスバブルの好走パターンを分析。
Contents
- 1 アイスバブルの適正距離
- 2 アイスバブルの好走パターン
- 3 アイスバブルの近走
- 3.1 18/11/10 1000万条件戦 京都芝2200m 1着(0.1差)
- 3.2 19/1/27 早春S(1600万下)東京芝2400m 1着(0.1差)
- 3.3 19/5/26 目黒記念(G2)東京芝2500m 2着(0.2差)
- 3.4 19/8/4 小倉記念(G3)小倉芝2000m 7着(0.4差)
- 3.5 19/11/3 アルゼンチン共和国杯(G2)ハンデ戦
- 3.6 19/12/07 中日新聞杯(G3・ハンデ)
- 3.7 20/1/6 万葉S(ハンデ)
- 3.8 20/3/28 日経賞(G2)
- 3.9 20/5/9 メトロポリタンS(L)
- 3.10 20/5/31 目黒記念(G2・ハンデ)
- 3.11 20/9/6 新潟記念(G3・ハンデ)
- 3.12 20/10/11 京都大賞典(G2)
- 4 アイスバブルの次走
アイスバブルの適正距離
アイスバブルはこれまでに、芝1800m~2500mの距離に使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-1-0-0)
- 芝2000m(1-2-1-4)
- 芝2200m(1-0-0-1)
- 芝2400m(1-0-0-2)
- 芝2500m(0-2-0-2)
- 芝3000m(0-0-0-1)
適距離は2400m前後。
2000m以下はやや忙しい印象だが、上りがかかれば食い込んでくる。
アイスバブルの好走パターン
脚質
アイスバブルの好走時の脚質は、中団からの差し切りが決め手となっていることが多いが、先行しても、または後方から追い込んでも競馬はできる。
ただ、「一瞬の切れ味」で勝負する馬ではないので、位置取りがあまり後ろになることは避けたいところ。
ペース
基本的にはスローの上り勝負は苦手。
道中比較的ペースが流れて、できれば上りも少しかかるくらいが丁度良い。
時計
アイスバブルの各距離のベストタイムは次の通り;
- 芝1800m:1.46.0 1着
- 芝2000m:1.59.2 7着
- 芝2200m:2.14.5 1着
- 芝2400m:2.25.4 1着
- 芝2500m:2.28.4 2着
- 芝3000m:3.09.6 6着
ベストタイムを出しながら、着順を大きく下げているのは芝2000mと芝3000mだけ。
特に芝2500mは、レコードタイムに0.2差。
距離が延びれば、高速馬場への対応もOK。
コース(競馬場)適正
アイスバブルの競馬場ごとの成績は次の通り;
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(1-2-0-3)
- 中山(0-0-0-2)
- 中京(1-1-0-1)
- 京都(1-1-0-2)
- 阪神(0-0-1-0)
- 小倉(1-1-0-1)
直線急坂コース(東京は除く)での馬券圏内は「未勝利戦」まで。
それ以降は負けが続いている。
中山、中京、阪神でのレースにはやや不安がある。
重馬場適正
アイスバブルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-0-1)
- 重(未)
- 不良(未)
データが少ない。
枠順適正
アイスバブルの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-2-0-5)
- 5~9番(2-3-0-2)
- 10~14番(1-0-0-3)
- 15~18番(0-0-1-0)
内目の枠の方が着順は良い。
休み明け
アイスバブルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-2-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-0-3)
- 3戦目(0-2-0-1)
- 4戦目(1-0-0-0)
- 5戦目~(未)
特に特徴的なものはない。
季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-1-1-2)
- 3~5月(春):(0-2-0-4)
- 6~8月(夏):(1-1-0-1)
- 9~11月(秋):(1-1-0-3)
斤量別着度数
- ~52キロ(未)
- 52.5~54キロ(1-2-0-0)
- 54.5~56キロ(3-3-1-9)
- 57キロ~(0-0-0-1)
連対体重
- 434~458キロ
血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)、母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ)。
アイスバブルの近走
18/11/10 1000万条件戦 京都芝2200m 1着(0.1差)
走破時計は2.14.5。時計的には平凡。
19/1/27 早春S(1600万下)東京芝2400m 1着(0.1差)
2400mの距離で1600万条件を卒業。
先団につけて、1番人気の2着馬の猛追をしのぎ切る強い勝ち方だけに、このくらいの距離の適性は強く感じる。
19/5/26 目黒記念(G2)東京芝2500m 2着(0.2差)
重賞初挑戦でレコード決着の0.2差の2着はすごい。
ただ、私が調べた範囲では、過去に目黒記念を1600万条件から直行して好走した馬は、その後芝では良績を残せていない。
アイスバブルもまさに次が正念場。
19/8/4 小倉記念(G3)小倉芝2000m 7着(0.4差)
適当な番組がなかったのか? いきなりの距離短縮。
この馬なりの正攻法の競馬は出来ていたので、やはりこの馬にとっては2000mの距離自体が少し忙しいように感じた。
19/11/3 アルゼンチン共和国杯(G2)ハンデ戦
東京 芝2500m 良
着順:11着(1.0差)騎手:浜中俊(55キロ)
スタートであおって出遅れ、最後方から。
切れる脚はないので、この位置取りからでは勝負にならない。
出遅れがすべて。
19/12/07 中日新聞杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良 16頭
着順:9着(1.59.9・0.7差)
騎手:スミヨン(55キロ)
位置取りは先団。
ペースが緩く、上りの競馬になってはこの馬に出番はない。
20/1/6 万葉S(ハンデ)
京都 芝3000m 良 16頭
着順:6着(3.09.6・0.9差)
騎手:フォーリー(55キロ)
ここでも先団につけて積極的な競馬。
4角4番手で、直線も失速はしていないが伸びてもいない。
この距離が向いているのか否かはまだ不明。
20/3/28 日経賞(G2)
中山 芝2500m 良 14頭
着順:5着(2.33.5・0.6差)
騎手:津村明秀(56キロ)
ペース的には後半がそこそこ締まってこの馬向き。
道中は後方で脚をためて、3角過ぎから進出を開始。
4角8番手で直線に向き、直線もメンバー3位の35.7秒の脚で5着。
まずまずの競馬は出来たのではないか。
20/5/9 メトロポリタンS(L)
東京 芝2400m 良 11頭
着順:6着(2.26.3・0.5差)
騎手:藤井勘一郎(57キロ)
道中は中団の後ろ、ペースは超スロー。
4角は大外を回して追い込んでくるが、レースの上りが33.6秒では、この馬に出番は回ってこない。
20/5/31 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:2着(2.29.7・0.1差)
騎手:レーン(55キロ)
道中は中団。
中盤からそこそこ締まったペースになったので、この馬としては力が出せた。
最後は勝ったキングオブコージにキレ負けしたが、斤量差1キロを考えると好走の部類。
20/9/6 新潟記念(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m 良
着順:16着(2.01.4・1.5差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
超スローのヨーイドン、的なレースとなった。
こういう展開ではこの馬には出番はない。
20/10/11 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m 稍重
着順:8着(2.26.1・0.5差)
騎手:幸英明(56キロ)
7枠14番から、位置取りは後方になる。
レースのペースは「平均やや速い」展開。
4角は14番手で直線に向き、直線は懸命に追い込んでくるが8着まで。
もともと切れる脚はない馬。
今回は位置取りが悪すぎた。
アイスバブルの次走
次走は11月8日、東京競馬場 芝2500mで行われる「アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)」。
ハンデは55キロ。
展開次第で食い込める力はある。