2019年10月4日【スプリンターズS】終了時点までのデータをもとに、グランアレグリアの好走パターンを分析。
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グランアレグリアの距離適性
グランアレグリアはこれまでに芝1400m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(1-1-0-0)
- 芝1400m(1-0-0-0)
- 芝1600m(4-0-1-1)
1200~1600mでしっかり力は出し切れる。
どちらがベストか?
1200mではまだ速い時計は未知数なので、現状では1600mがベスト。
グランアレグリアの脚質
先行してからの押し切り、中団前あたりからの差し切り。
瞬発力、一瞬のキレは相当高いレベル。
グランアレグリアのコース適正
グランアレグリアの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(3-0-0-1)
- 中山(1-0-0-0)
- 中京(0-1-0-0)
- 阪神(2-0-1-0)
グランアレグリアの持ち時計(ベストタイム)
グランアレグリアの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.08.3 1着(中山)
- 芝1400m:1.19.4 1着(阪神)
- 芝1600m:1.31.6 1着(東京)
高速馬場、スピード決着は大歓迎だが、1200mでは高速決着はまだ未知数。
グランアレグリアの重馬場適正
グランアレグリアの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-0)
- 重(0-1-0-0)
重馬場の2着は2020年の「高松宮記念」。
稍重の1着は2020年の「安田記念」。
道悪でもしっかりメンバー最速の上りを出している。
ただ、これまでの道悪2鞍は、それほど馬場状態は悪化していなかったような印象。
ガチの道悪でどうかはまだ未知数。
グランアレグリアと枠順
グランアレグリアはこれまでに、新馬戦を除いては、極端な外枠からの発走というのがまだない。
- 1~4番(1-0-1-0)
- 5~9番(2-1-0-1)
- 10~14番(3-0-0-0)
- 15~18番(未)
現時点で気になる点は、右回りコースでの極端な外枠。
グランアレグリアの鉄砲実績(休み明け)
グランアレグリアの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(5-1-1-0)
体質的な問題からか、この馬の場合は長期休養を挟みつつのレースが多いので、ほぼすべてのレースが休み明け。
唯一中3週で使った2019年の「NHKマイルC」は5着(4着降着)。
グランアレグリアの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-0-1-0)
- 3~5月(春):(1-1-0-1)
- 6~8月(夏):(2-0-0-0)
- 9~11月(秋):(1-0-0-0)
グランアレグリアの斤量別着度数
- 54キロ(3-0-1-0)
- 55キロ(2-1-0-1)
- 56キロ(1-0-0-0)
グランアレグリアの連対体重
- 458~504キロ
グランアレグリアの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母の父はタピット(ナスルーラ系ボールドルーラー)。
タピットは米国で走り、ダートの中距離で活躍(ダートG1を1勝)。
日本でも「ジャパンダートダービー」「フェブラリーS」を制したテスタマッタはタピット産駒。
グランアレグリアの近走
19/4/7 桜花賞(G1)
阪神 芝1600m 良 18頭
着順:1着(1.32.7・-0.4差)
騎手:ルメール(55キロ)
4枠8番から、道中は3番手に取り付いて、4角ではすでに先頭に立つ。
直線は手応え十分で内ラチにピッタリつけてから追い出しを開始。
あとはみるみる加速して、終い33.3秒の脚で圧勝。
一頭だけ次元の違う走り。
19/5/5 NHKマイルカップ(G1)
東京 芝1600m 良 18頭
着順:5着(4着降着)(1.32.7・0.3差)
騎手:ルメール(55キロ)
スタートは若干出遅れるものの、二の脚で先団に取り付くが、少しかかり気味。
ペースは当該レースの良馬場平均とさほど変わらない平均的な流れ。
グランアレグリアは4角は馬群の中の6番手で直線へ。
直線は外に開いたスペースを突こうとした際に斜向、これがレース後ペナルティを取られる。
その後は馬場の外目を追い込んでくるが、イマイチ伸びずに4着入線。
出遅れて楽に先手が取れなかったことですべてのリズムが崩れた感じ。
19/12/21 阪神カップ(G2)
東京 芝1600m 良 18頭
着順:1着(1.19.4・-0.8差)
騎手:ルメール(54キロ)
3枠5番から、今回は中団の前8番手あたりにポジションを取る。
おそらく初めて走る1400mのペースを考慮してのことだろう。
しかし4角を回り終えるころにはすでに3~4番手の内に進出。
直線も楽な手応えで先に抜け出していたメイショウショウブを交わすと、あとはもう一人旅のぶっちぎり。
後続に5馬身つける圧勝劇。
ただ、相手関係は少し恵まれていたという印象はある。
20/3/29 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重 18頭
着順:2着(1.08.7・ハナ差)
(※3着入線も、1着のクリノガウディーの降着により2着)
騎手:池添謙一(55キロ)
道中は後方12~13番手。
直線では重馬場ながら33.1秒の鬼脚で1着入線のクリノガウディーにはハナ、ハナ差。
重馬場でペースはさほど速くはならなかったのも良かったか。
20/6/7 安田記念(G1)
東京 芝1600m 稍重
着順:1着(1.31.6・-0.4差)
騎手:池添謙一(56キロ)
道中は中団で脚を溜めて、直線残り400mから抜け出して、インディチャンプ、アーモンドアイの追撃も余裕で振り切った。
今までの実績から言って、マイル戦ならこれくらいやれて何ら不思議はない馬。
アーモンドアイがベストの状態でも、いい勝負をしていたのではないか。
20/10/4 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良
着順:1着(1.08.3・-0.3差)
騎手:ルメール(55キロ)
道中は出遅れて後方から。
モズスーパーフレアがハイラップで逃げる展開で、グランアレグリアは出遅れもあって道中は後方待機。
しかし4角15番手の外で直線に向くと、直線は馬場の外目をもの凄い脚で追い込んだ。
例年に比べて重たい中山の馬場と、外差し有利のトラックバイアス。
圧勝に見えた勝利だが、走破時計は平凡で、馬場、展開の助けは大いにあったレースだったと思う。
グランアレグリアの次走
次走は11月22日、阪神競馬場 芝1600m(外)で行われる「マイルCS(G1)」。
今年は阪神開催の「マイルCS」だが、阪神の外回りの1600mは、この馬にとっては断然有利に働くはず。
強い上にさらい条件も良くなっては、ちょっと太刀打ちできないか?
しかし、これまでの好走はすべて休み明け。
中6週と言うローテがどう作用するか?