2019年11月16日【アンドロメダS】終了時点までのデータをもとに、フランツの好走パターンを分析。
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フランツの距離適性
フランツはこれまでに芝1800m~芝2200mのレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(3-0-0-0)
- 芝2000m(1-2-0-2)
- 芝2200m(0-0-0-1)
芝1800m
3戦負けなし。持ち時計の1.44.4も文句なしに速い。適正は十分。
芝2000m
1600万条件「但馬S」で2着。
OPのリステッド競走「アンドロメダS」で2着。
2000mまでは守備範囲。
芝2200m
3歳時の「京都新聞杯(G2)」に出走して1.0差10着の完敗。
しかしこのエースはスタートで大きく出遅れて、道中は最後方からの追走となった。
4角は大外を回して直線に向くが、直線半ばからはもう戦意喪失状態。
距離云々の負けではないと思うが・・・。
フランツのコース適正
フランツの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(1-0-0-0)
- 京都(2-1-0-1)
- 阪神(1-1-0-1)
切れる末脚が持ち味の馬だけに、直線の長いコースは良いはず。
フランツの脚質
フランツはこれまで勝利した4勝すべてで上がり最速を記録している。
特に優秀なのは1600万条件を勝ち上がった「むらさき賞(東京芝1800m)」での上がり33.1秒。
高速馬場で前が止まらない展開を、後方9番手から差し切る離れ業。
それでもレース後、鞍上のデムーロ騎手は「まだ本気で走ってない」とコメント。
フランツの末脚は、ちょっと他とは次元が違うかもしれない。
フランツの重馬場適正
フランツの道悪競馬の実績は、稍重馬場で;
- (1-1-0-0)
勝ったのは新馬戦で、2着に負けたのは1600万条件の「但馬S」。
「但馬S」は2着と言っても3馬身(0.5差)離されていて、内容が良いとは言えない。
やはりフランツにはパンパンの良馬場、高速馬場が一番走りやすい条件だと思う。
フランツの鉄砲(休み明け)実績
フランツはこれまでに10週以上の休み明けで;
- (2-1-0-1)
の実績を残している。
休み明けで割り引く必要はなさそう。
フランツの近走診断
19/2/17 春日特別(1000万下)京都芝1800m
着順:1着(0.2差)騎手:池添謙一(56キロ)
京都1800mは外回りコース。
距離・コース共にフランツが力を出しきれる条件。
小頭数8頭の後方から、直線は外に出して先団の馬をまとめて差し切った。
1000万下では順当勝ち。
19/3/17 但馬S(1600万下)阪神芝2000m 稍重
着順:2着(0.5差)騎手:池添謙一(55キロ)
阪神2000mは内回りコース。おまけに馬場は稍重。
レースはスタートで出遅れて後方からの競馬。4角大外を回してくるが2着まで。
今の脚質では、この条件はちょっときつい。
19/5/26 むらさき賞(1600万下)東京芝1800m
着順:1着(クビ差)騎手:M・デムーロ(56キロ)
いつものように後方から。
直線は内を突くが、進路がないと見るや外へ切り替えて追い出し、前の馬をまとめて交わしてゴール。
この日の東京は高速馬場で、逃げた馬が2勝するなど前が止まらない馬場状態。
そんな条件でも後方から33.1秒の鬼脚で差し切ったフランツ。
OPに上がって、どんな走りを見せるのか、期待大。
19/9/1 新潟記念(G3)新潟芝2000m
着順:5着(0.5差)騎手:戸崎圭太(55キロ)
位置取りはいつもの位置取りだったが、直線でイマイチ弾けず5着。
末脚が鈍った原因として考えられるのは、直線のコース取り(荒れた馬場の内側)が考えられる。
またこの週は金曜の雨の影響で、前日の土曜日は「稍重」スタートの馬場だった。
当日の馬場はフランツの持ち味を十分に生かせる「良馬場」ではなかった可能性が高い。
19/11/16 アンドロメダS(L・ハンデ)京都芝2000m
着順:2着(0.1差)騎手:M・デムーロ(55キロ)
いつものように後方で脚を溜めて、4角では大外を回して直線一気に追い込んできた。
しかし勝ったマイネルサーパスには3/4馬身届かず2着。
内回りの後方一気には限界がある。