2023年11月19日【マイルCS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ダノンスコーピオンの好走パターンを分析。
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ダノンスコーピオンの距離適性
ダノンスコーピオンはこれまでに芝1400m~芝1800mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1400m(0-0-0-1)
- 芝1600m(3-0-2-5)
- 芝1800m(1-0-0-1)
現状ではマイルがベスト。
ダノンスコーピオンの脚質
中団あたりに控えて直線で伸びて来る競馬。
キレのある瞬発型というよりは、締まった流れを得意とするSP持続系の瞬発型のような印象。
速い時計、速い上りの展開は不向き。
ただし、3歳の秋ごろからまったく精彩を欠いている。
早熟の可能性が疑われる。
ダノンスコーピオンのコース適正
ダノンスコーピオンの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(未)
- 新潟(未)
- 東京(1-0-1-3)
- 中山(未)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(0-0-0-1)
- 阪神(3-0-1-1)
- 小倉(未)
- 香港(0-0-0-1)
ダノンスコーピオンの持ち時計(ベストタイム)
ダノンスコーピオンの持ち時計は次の通り;
- 芝1400m:1.20.8 11着(東京)
- 芝1600m:1.32.1 3着(東京)
- 芝1800m:1.48.5 1着(阪神)
速い時計の決着は不向きだと思う。
ダノンスコーピオンの重馬場適正
ダノンスコーピオンの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-1)
- 重(未)
- 不良(未)
良馬場でも、水分の多く含んでいそうな馬場では良い走りができていない印象はある。
ダノンスコーピオンの鉄砲実績(休み明け)
ダノンスコーピオンの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-0-1-2)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-1-2)
- 3戦目(0-0-0-3)
- 4戦目(1-0-0-0)
- 5戦目~(1-0-0-0)
ダノンスコーピオンのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(1-0-0-2)
- 中3~5週(0-0-0-1)
- 中6~8週(1-0-1-2)
ダノンスコーピオンの枠順適正
ダノンスコーピオンの馬番別着度数は;
- 1~4番(0-0-0-2)
- 5~9番(2-0-1-2)
- 10~14番(1-0-1-2)
- 15~18番(1-0-0-1)
ダノンスコーピオンの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-0)
- 55キロ(1-0-1-0)
- 56キロ(1-0-1-2)
- 56.5キロ(0-0-0-1)
- 57キロ(1-0-0-0)
- 58キロ(0-0-0-3)
- 59キロ(0-0-0-1)
ダノンスコーピオンの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-0-1-2)
- 3~5月(春):(2-0-0-1)
- 6~8月(夏):(1-0-0-2)
- 9~11月(秋):(1-0-1-2)
ダノンスコーピオンの好走体重
3着以内の体重は;
- 456~462キロ
ダノンスコーピオンの血統背景
父はロードカナロア(ミスプロ系キングマンボ/スプリンターズS連覇、高松宮記念、安田記念、香港スプリント連覇)。
母の父はスライゴベイ(ND系サドラーズウェルズ)。
スライゴベイは米国で走り、芝のG1ハリウッドターフカップステークス(12F・約2400m)に勝利している。
ダノンスコーピオンのここまでの走り
21/6/20 2歳新馬
阪神 芝1600m(外)良
着順:1着(1.38.7・クビ差)
騎手:川田将雅(54キロ)
小頭数の7頭立て。
7枠7番から道中は5番手の外。
4角も5番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、先に抜け出していたルージュラテールもなかなかしぶとい。
坂の上りで差を開けられたが、ゴール前、ルージュラテールの脚が甘くなったところを捉えてゴール。
道中13秒台のラップが3度もある、かなり緩めの流れからの瞬発力勝負。
終いの脚は見せたが、道中2番手追走の牝馬を捉えるのに手間取った印象。
21/10/30 萩S(2歳L)
阪神 芝1800m(外)良
着順:1着(1.48.5・クビ差)
騎手:川田将雅(55キロ)
小頭数の6頭立て。
5枠5番から道中は3番手追走。
4角は4番手で直線に向き、直線は馬群の外目から、坂の上りで先に抜け出していたキラーアビリティを捉えにかかり、ゴール前、クビ差交わしてゴール。
今回も中盤でかなり緩んだスローの瞬発力勝負。
自身の上りはメンバー最速の33.5秒だが、前走同様スパッと切れる感じがしない。
21/12/19 朝日杯FS(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:3着(1.33.7・0.2差)
騎手:川田将雅(55キロ)
道中は中団の後ろ、8番手の内。
4角は9番手の内で直線に入り、直線は馬群の中ほどから追い上げを計り、そこそこの伸び脚を示して3着に入った。
それなりの末脚は持っていそうだが、現時点ではまだ切れ味が不足している感じ。
⇒2021年 朝日杯フューチュリティS (G1)のラップ分析&回顧
22/2/13 共同通信杯(G3)
東京 芝1800m 稍重
着順:7着(1.48.8・0.9差)
騎手:川田将雅(56キロ)
大外11番から道中は中団後ろ8番手を追走。
4角は7番手で直線に向き、直線は馬群の外、勝ったダノンベルーガの後ろから追い上げに入るが、まったく伸びを欠いて7着まで。
ペースがかなり緩かっただけに、距離が長かったにしても、ちょっと敗けすぎの感はある。
鞍上はコメントで距離の不安を口にしているが、どうだろう?
22/4/16 アーリントンC(G3)
阪神 芝1600m(外)
着順:1着(1.32.7・-0.1差)
騎手:川田将雅(56キロ)
道中は中団10番手を追走。
4角も馬群の中の10番手で直線。
直線は馬群の中から進路を探し追い出しを待たされたが、残り300m付近で外に進路を取ると、そこから一気に追い出して、ゴール前、先に抜け出していたタイセイディバインをクビ差交わしてゴール。
これまで抜けた強さは感じられなかった馬だが、今回はだけは強い内容。
馬自体も成長している印象。
距離はマイルが良い。
22/5/8 NHKマイルC(G1)
東京 芝1600m 良
着順:1着(1.32.3・クビ差)
騎手:川田将雅(57キロ)
【レース前寸評】
2走前の「共同通信杯」での0.9差の7着が、距離による敗戦なら良いのだが、左回りだとやっかい。
【結果】
大外18番から序盤は中団9番手の外。
3角手前からジワジワと順位を押し上げて行き、3角は中団の前目、7番手の外。
そして4角は中団の前、6番手の外で直線。
直線は馬群の外目に進路を取り、坂の上りでジワジワと先頭との差を詰めて行き、坂を上りきって残り150mあたりで逃げ粘るトウシンマカオを捉えると、あとは大外から追い上げて来たマテンロウオリオンの追撃をクビ差凌いでゴール。
大外枠から前目にポジションを取り、タフな上り3Fも前々で押し切っての強い勝ち方。
昨年の「朝日杯FS」からは確実に成長の跡がうかがえる。
この先この距離なら安定感はありそう。
22/10/22 富士S(G2)
東京 芝1600m 良
着順:3着(1.32.1・0.1差)
騎手:川田将雅(56キロ)
【レース前寸評】
当然中心になるべき馬だが、古馬と同じ斤量の56キロがどうか?
このレース過去10年、3歳馬の54キロは(3-0-2-18)だが、56キロになると(0-1-0-4)。
【結果】
道中は中団の前、5番手の外を追走。
4角は8番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計り、坂の途中で気合を入れて追い出すと、外からきたソウルラッシュと併せ馬。
しかしゴール前にはこれと、セリフォスにも交わされて3着まで。
前々で競馬をすすめた中では最先着。
3歳で56キロの斤量を考えると力は十分に示している。
上位2頭との差はないと見ていい。
22/11/20 マイルCS(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:11着(1.33.3・0.8差)
騎手:川田将雅(56キロ)
【レース前寸評】
3歳勢の中では一番力がありそうな馬だが、この馬も、道中のペースは流れた方がいいだろう。
【結果】
外枠15番から、道中は中団の前、6番手の外を追走。
4角も6番手の外目で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。
ちょっと案外な結果。
考えられるのは馬場。
当日は良馬場だが、稍重あけの良馬場。
稍重の「共同通信杯」でも伸びを欠いての7着だった。
それくらいしか考えが及ばない。
22/12/11 香港マイル(G1)
シャティン 芝1600m 良
着順:6着(1.34.7・1.3差)
騎手:ビュイック(56.5キロ)
スタートで出遅れた感じで、序盤は最後方からの競馬になる。
道中で順位を一つ上げて、4角は8番手の内目で直線。
直線はジリジリでは伸びてはくるが、形勢を一変させるような末脚は出せなかった。
この馬に、あの位置取りから追い込んでくる脚はない。
スタートがすべてだろう。
23/5/13 京王杯SC(G2)
東京 芝1400m 良
着順:11着(1.20.8・0.5差)
騎手:川田将雅(58キロ)
1枠1番から、道中は中団7番手の最内。
4角は5番手の内目で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げを計り、坂の上りでは先頭を射程圏に捉えたかに見えたが、坂を上り切ってから伸びを欠いた。
切れ味勝負では後手なのは分かるが、それでもちょっと負け過ぎ。
ただこの馬、水分を含んだ馬場では、これまで良い走りはできていない。
パンパンの良馬場では、一変の可能性は残る。
23/6/4 安田記念(G1)
東京 芝1600m 良
着順:13着(1.32.4・1.0差)
騎手:M・デムーロ(58キロ)
道中は中団の前、6番手を追走。
4角は5番手で直線に向くが、直線ではまったく見せ場を作れず。
道中の位置取りも走破時計も昨年勝利した「NHKマイルC」とほぼ同じ。
まったく成長の跡がうかがえない。
23/7/23 中京記念(G3・ハンデ)
中京 芝1600m 良
着順:12着(1.34.2・1.2差)
騎手:横山和生(59キロ)
スタート直後に他馬との接触があって、道中は後方から。
4角も14番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げを計るが、伸びは見られなかった。
59キロのハンデは重いとは思うが、それだけが敗因ではないとは思う。
23/11/19 マイルCS(G1)
京都 芝1600m(外)良
着順:13着(1.34.0・1.5差)
騎手:団野大成(58キロ)
道中は中団の前目、6番手。
4角は5番手の中で直線に向き、直線は馬群の真ん中から追い上げに入るが、良い脚は出せず。
長いトンネルはまだまだ続きそう。