ジオグリフのキャリアはまだ7戦だけなので、近走のみを振り返る。

ジオグリフのここまでの走り

21/6/26 2歳新馬

東京 芝1800m 良

着順:1着(1.48.2・-0.2差)

騎手:ルメール(54キロ)

2枠2番から道中は3番手追走。

4角は4番手で直線に向くと、直線は前を走る手応え抜群のアサヒを追う。

坂を上りきるまでは交わせそうにない雰囲気だったが、坂を上りきって残り200mを切ると、一気に加速してアサヒを交わすと、そのまま突き抜けてゴール。

自身の上りは33.3秒。

走破タイムも新馬戦としては優秀。

【期待される能力】

  • 瞬発力

21/9/4 札幌2歳S(G3)

札幌 芝1800m 良

着順:1着(1.49.1・-0.7差)

騎手:ルメール(54キロ)

8枠9番からスタート少し出遅れて、序盤は最後方からの競馬。

向正面の残り800mあたりから進出を開始すると、3角は5番手、4角は3番手まで順位を上げるが、それでもまだまだ楽な手応えで直線に向く。

直線はノーステッキで、残り200mで先頭に立つと、そのまま突き抜けて余裕綽綽のゴール。

昨年のソダシが出したレコードタイムには0.9秒及ばないが、最後はメイチで追っていればそれに近いタイムも出ただろう。

残り800mから長く良い脚を使い、ゴール前はそれでもまだまだ余裕の手応え。

スピードの持続力は相当ありそう。

【期待される能力】

  • SP持続力

21/12/19 朝日杯FS(G1)

阪神 芝1600m(外)良

着順:5着(1.34.0・0.5差)

騎手:ルメール(55キロ)

外枠13番から道中は後方14番手。

4角は13番手の大外を回して直線に向き、直線も馬群の大外から追い上げてはくるが、前も止まらずに5着まで。

自身の上りはドウデュースと同じ、メンバー最速の34.5秒の脚は出してはいるが・・・。

距離短縮で挑んだ今回。

1600mはちょっと忙しいのか?

2021年 朝日杯フューチュリティS (G1)のラップ分析&回顧

22/2/13 共同通信杯(G3)

東京 芝1800m 稍重

着順:2着(1.48.2・0.2差)

騎手:ルメール(57キロ)

5枠5番から道中は先団3~4番手。

4角は5番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げにかかり、直線もダノンベルーガと一緒に良い脚で伸びてはくるが、キレ味勝負で引けを取った。

斤量が1キロ重いことを考えると、まずまずの走り。

ポジション取りもよく、本番を見据えた走りができたのではないか。

2022年 共同通信杯(G3)のラップ分析&回顧

22/4/17 皐月賞(G1)

中山 芝2000m 良

着順:1着(1.59.7・-0.1差)

騎手:福永祐一(57キロ)

道中は中団の前、5番手の外。

4角は3番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から、すぐ前を走るイクイノックスに食らいついて行き、坂の上りではイクイノックスに振り切られたかに見えたが、ゴール前で甘くなったこれを交わしてゴール。

外枠から終始外目を回る距離ロスはあったが、直線でスムーズに外をつけたのは良かった。

緩い馬場で時計が少しかかったのも、この血統にはよかったかも。

2022年 皐月賞(G1)のラップ分析&回顧

22/5/29 東京優駿(G1)

東京 芝2400m 良

着順:7着(2.22.9・1.0差)

騎手:福永祐一(57キロ)

外枠15番から道中は中団馬群の外、10番手あたりを追走。

4角は11番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計り、坂の上りではダノンベルーガと馬体を併せて追い上げてきて、先頭に迫る勢いは感じられたが、坂を上りきってからが伸びあぐねた。

道中は終始外目を回る距離ロスがあったことは事実。

おまけに走破時計もダービーレコード。

この馬にはちょっと時計も速すぎた。

2022年 東京優駿(日本ダービー・G1)のラップ分析&回顧

22/10/30 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:9着(1.58.3・0.8差)

騎手:福永祐一(56キロ)

【レース前寸評】

速い時計にどこまで対応してこられるかが最大の課題。

【結果】

道中は中団6~7番手を追走。

4角も7番手で直線に向くが、直線では見せ場なし。

時計が速すぎたのと、瞬発力勝負には向かないのだろう。

2022年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧


ジオグリフの脚質

前々からのSPの持続力を生かした競馬で力が出せそう。

この先、速い時計にどこまで対応してこられるかが大きな課題だろう。


ジオグリフの血統背景

父はドレフォン(ND系ストームキャット)。

ドレフォンは米国で走り、ダートG1を3勝。主戦場はダートの短距離。

母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC,日本ダービー)。

母方の4代前、ペルースポートを祖とする牝系は、多くの重賞勝ち馬を輩出する名門牝系。

近親としてはインティライミ(京都新聞杯、朝日チャレンジC,京都大賞典、日本ダービー2着)、アリゼオ(スプリングS、毎日王冠)、アルバート(ステイヤーズS3連覇、ダイヤモンドS)など。