2020年4月11日【クイーンエリザベスステークス】終了時点までのデータをもとに、ダノンプレミアムの好走パターンを分析。

ダノンプレミアムの距離適性

ダノンプレミアムはこれまでに芝1600m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(3-1-0-1)
  • 芝1800m(1-0-0-0)
  • 芝2000m(2-1-1-0)
  • 芝2400m(0-0-0-1)

データ上では距離は2000mまで。

2000mを超えると苦戦、という傾向だが、詳細はどうか。

ダノンプレミアムのラップ分析

ダノンプレミアムが走った各レースのラップタイムを分析して、ダノンプレミアムの適正条件やその能力に迫る。

17/6/25 2歳新馬 阪神芝1800m 稍重

着順:1着(-0.7差)騎手:川田将雅(55キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9
今走 1.48.7 34.6 13.0 12.0 13.2 12.1 11.6 12.2 11.6 11.0 12.0
過去平均 1.51.1 35.2 13.0 11.8 12.4 12.9 13.1 12.6 11.9 11.3 12.0

(※過去平均=同コース同条件の良馬場平均(過去5走))

前半は緩いペースで推移するが、残り1000mで一気に加速。

稍重馬場にも関わらず、走破時計も過去の平均を大きく上回った。

ダノンプレミアムは2番手追走から、4角では先頭。直線では残り200mから後続を突き放して、4馬身の差をつけてのゴール。

新馬戦から能力の高さを大きくアピールした一戦。

17/10/7 サウジアラビアRC(G3)東京芝1600m 稍重

着順:1着(-0.3差)騎手:川田将雅(55キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.33.0 34.7 12.3 10.6 11.4 11.8 12.2 11.5 11.5 11.7
過去平均 1.34.1 34.2 12.5 11.1 12.0 12.1 12.2 11.3 11.2 11.7

(※過去平均=同コース2歳OPクラスの良馬場平均(過去5走))

前半から積極的に飛ばす前傾ラップ。

スピードの持続力が問われるレース展開。

ダノンプレミアムはこの展開でも2番手、逃げるハクサンフエロを1馬身差で追走。

直線に入って残り300mで先頭を捉えると、そこからは後続を突き放して、最後は手綱を緩めて余裕のゴール。

稍重馬場にも関わらず、走破時計の1.33.0はレコード。

ここでも能力の違いを見せつけた。

17/12/17 朝日杯FS(G1)阪神芝1600m

着順:1着(-0.6差)騎手:川田将雅(55キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.33.3 34.0 12.6 10.8 11.8 12.0 12.1 11.3 11.0 11.7
過去平均 1.34.9 34.6 12.7 11.0 11.5 12.7 12.5 11.7 11.0 11.9

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去2走))

序盤はほぼ平均だが、中盤から上り3Fにかけて若干速くなる。

ダノンプレミアムは好発から先団3番手。

直線では早々と先頭を捉えると、あとは後続を突き放すだけ。

2着のステルヴィオには3馬身半差。

デビューから3戦すべてが好位から抜け出して突き放す横綱相撲。

18/3/4 弥生賞(G2)中山芝2000m

着順:1着(-0.2差)騎手:川田将雅(56キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 2.01.0 34.3 12.5 11.0 12.5 12.8 12.7 12.4 12.8 11.7 11.0 11.6
過去平均 2.01.3 35.3 12.6 11.1 12.1 12.7 12.9 12.5 12.1 12.0 11.4 11.8

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

全体的にペースは上がらず、上り重視の競馬。

ダノンプレミアムは2番手だが、逃げたサンリヴァルがやや離した逃げを打つ。

残り600mではほぼ先頭に並びかけるが、ここでは仕掛けず、直線を向いてから満を持して追い出して抜け出すと、あとは後続を寄せ付けずに余裕のゴール。

レース内容としては平凡だが、ダノンプレミアムの好位抜け出しの王道パターンは、どんな展開でも安定感抜群。

 

(ダノンプレミアムはこのあと、右前挫石で「皐月賞」を回避)

18/5/27 日本ダービー(G1)東京芝2400m

着順:6着(0.2差)騎手:川田将雅(57キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10 Lap11 Lap12
今走 2.23.6 34.6 12.7 11.0 12.3 12.4 12.4 12.3 12.2 12.0 11.7 11.2 11.2 12.2
過去平均 2.24.81 34.5 12.6 10.9 12.1 12.2 12.5 12.4 12.6 12.6 12.3 11.6 11.2 11.7

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去7走))

序盤がゆるく、中盤から徐々にペースが上がって行った。

どちらかと言うと後傾ラップ。

スローの上り勝負とまでは行かないが、前にいる馬が有利な展開だったことは間違いない。

そんな中、ダノンプレミアムはいつものように先団3番手からの競馬をすすめるが、直線ではいつものように抜け出せない。

結果、僅差ではあるが6着。

前有利の展開でのこの結果は、距離が長いとしか考えられない。

19/3/10 金鯱賞(G2)中京芝2000m 稍重

着順:1着(-0.2差)騎手:川田将雅(56キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 2.00.1 34.6 12.7 10.8 12.1 12.5 12.9 12.3 12.2 11.6 11.3 11.7
過去平均 1.59.2 35.1 12.6 11.0 12.4 12.1 12.0 12.0 12.0 11.8 11.4 11.9

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

稍重ということもあるが、ペースは明らかに緩い。

ダノンプレミアムはいつものように3番手。

この緩いペースで、稍重馬場を苦にしないダノンプレミアムならこの展開は楽勝。

残り200mで抜け出したダノンプレミアムは、追いすがるリスグラシューを寄せ付けずゴール。

完勝。

19/4/21 読売マイラーズカップ(G2)京都芝1600m

着順:1着(-0.2差)騎手:川田将雅(57キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.32.6 32.3 12.6 11.4 12.0 12.5 11.8 10.9 10.3 11.1
過去平均 1.32.1 34.1 12.3 10.9 11.4 12.0 11.5 11.5 11.1 11.5

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去6走))

レースの上り時計32.3秒が示すように、全体的にスローの流れ。

上りだけの競馬となった。

道中2番手追走のダノンプレミアムは、残り200mで抜け出して余裕のゴール。

本番へ向けた軽いならし運転の様相。

19/6/2 安田記念(G1)東京芝1600m

着順:16着(2.0差)騎手:川田将雅(58キロ)

ここで意外な落とし穴。

このレースはラップ云々は関係ない。

スタート直後、外にいたロジクライに寄られて完全に進路を塞がれたため、後方からの競馬を余儀なくされた。

道中順位を二つ、三つ上げて追走するが、残り200mで完全失速。

このレースは完全に度外視できるが、馬の精神的な問題だけはちょっと心配。

19/10/27 天皇賞・秋(G1)東京芝2000m

着順:2着(0.5差)騎手:川田将雅(58キロ)

1着タイム 上り3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 1.56.2 34.3 12.8 11.4 11.5 11.6 11.7 11.6 11.3 11.1 11.3 11.9
過去平均 1.57.9 35.0 12.8 11.5 11.4 11.6 11.8 11.9 11.8 11.5 11.6 11.9

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去7走))

序盤から前半1000mまでは、過去の平均とほぼ同じペースで推移した。

しかしそこからジワジワと加速。

残り800mからはレースが一気に動いて行った。

レース前半ではそこそこ溜めは作れたものの、トータルで見ると、後半1000mで長くスピードを持続できる能力、またその上で最後の直線では、ギアを即座にトップに入れる一瞬の切れ味が試されたレース。

ダノンプレミアムは先団5番手から、4角手前では早めに動き、アーモンドアイの末脚を封じにかかる。

しかしアーモンドアイは内をスルリと抜け出して、みるみる差を広げてゴール。

モノが違った。

持っているエンジンが全然違う。

ダノンプレミアムは自分の競馬はできた。

スピード持続力もしっかり示した。

相手が悪かったとしか言いようがない。

19/11/17 マイルCS(G1)京都芝1600m(外)

着順:2着(0.2差)騎手:川田将雅(57キロ)

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.33.0 34.2 12.5 11.2 11.6 11.9 11.6 11.5 11.0 11.7
過去平均 1.32.5 34.7 12.3 10.9 11.3 11.9 11.6 11.4 11.5 11.8

緩い流れを先団4番手。

4角を回って先に抜け出して勝ちに行くが、内からインディチャンプが突き抜けた。

道中は、ダノンプレミアムとインディチャンプはほぼ同じような位置取り。

言うなればダノンプレミアムが外でインディチャンプが内。

枠順もダノンが14番でインディチャンプが5番。

微妙にダノンの方が不利を被っている印象はあるが、最後の差はただ単に、キレの差のような気がする。

20/4/11 クイーンエリザベスステークス(G1)

ランドウィック競馬場 芝2000m 不良

着順:3着 騎手:マクドナルド(59キロ)

(※海外レースなのでラップ分析はなし。)

道中は中団馬群で追走。

4角は大外を回って追い上げるが3着まで。

道悪が応えたか?

3着 ダノンプレミアム 猿橋 照彦 調教助手のコメント

「日本で多少馬場が悪い状態でも結果を出してくれていたので、レース前は今日も対応してくれると考えていましたが、想像以上にタフな馬場が影響したのか走りづらそうな感じがしました。良い結果を出すつもりで挑戦させて頂き、日本からも多くの応援をいただいていたのに勝てなかったのは残念ですし、大変申し訳なく思っています。」

3着 ダノンプレミアム J.マクドナルド 騎手のコメント
「馬はリラックスしていて状態は非常に良かったです。ゲートをしっかり出て終始リズム良く走っていましたが、道中馬場を気にする場面がありました。直線を向いて手応えもありましたが、1ハロン位しか伸びませんでした。昨年、一昨年のこのレースの馬場状態であれば、結果は全然違っていたと思います。」

(以上:JRA 2020年クイーンエリザベスステークス 「レース結果」より)

ダノンプレミアムの次走

次走は東京競馬場 芝1600mで行われる「安田記念(G1)」。

昨年の16着は参考外にできる内容。

前走の3着も馬場の影響が大きく、調子を落としているわけではなさそう。

ここでの巻き返しは十分に可能だが、切れ味勝負には持ち込みたくないだろう。