2022年1月23日【アメリカJCC】終了時点までのデータをもとに、ダンビュライトの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)

ダンビュライトの距離適性

ダンビュライトはこれまでに、芝1600m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(1-1-0-1)
  • 芝1800m(0-0-1-0)
  • 芝2000m(1-0-2-4)
  • 芝2200m(2-0-2-4)
  • 芝2400m(0-1-0-5)
  • 芝2500m(0-0-0-1)
  • 芝3000m(0-0-0-1)
  • 芝3200m(0-0-0-1)

芝1600m(1-1-0-1)

芝1600mは新馬戦から3戦目まで。

G3の「サウジアラビアカップ」では2着に入るも、次戦「朝日杯フューチュリティS(G1)」では1.1差の13着と大敗。

それ以降この距離では出走機会なし。

芝1800m(0-0-1-0)

「朝日杯フューチュリティS(G1)」の次、「きさらぎ賞(G3)」に使って0.3差の3着。

この距離も、それ以降の出走機会はなし。

芝2000m(1-0-2-4)

ダンビュライトの一番出走機会が多い距離がこの芝2000m。

勝ち鞍こそ1600万条件での1勝しかないものの、「弥生賞(G2)」0.3差の3着。「皐月賞(G1)」が0.1差の3着と、クラシック戦線でも良績を残している。

芝2200m(2-0-2-4)

「アメリカJCC(G2)」、「京都記念(G2)」で勝利し、「オールカマー(G2)」では3着。

芝2400m~2500m(0-1-0-6)

着度数だけ見ると少し長いような気もするが、内容的には「日本ダービー(G1)」で0.4差の6着、「神戸新聞杯(G2)」では0.6差の4着、そして「京都大賞典(G2)」の0.2差の2着と、決して走れない距離ではない。

芝3000m~3200m(0-0-0-2)

「菊花賞(G1)」に出走して0.8差の5着。2020年の「天皇賞・春(G1)」は1.1差の9着。

この距離はG1だと少し荷が重そうだが、クラスが下がればまだ分からない。

適距離の見立て

芝2000m~2500mは距離的には問題ないが、力量としてはG2まで。

ダンビュライトの脚質

切れる脚はない。

先団に取り付いてしぶとさを発揮するスピード持続型形。

締まった流れで持ち味を発揮。

なので、スローペースの瞬発力勝負では苦しい。

ダンビュライトのコース適正

ダンビュライトの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 東京(0-1-0-2)
  • 中山(1-0-3-3)
  • 中京(1-0-0-0)
  • 京都(1-1-1-3)
  • 阪神(1-0-1-8)
  • 海外(0-0-0-1)

中山が得意で、阪神が苦手という図式。

しかし阪神での負けはその6鞍が内回りコース。

中山の良績は内回りと外回りがおよそ半々。

似通ったコース形態なのにこの差はなんなのか?

中山は6レース中G1レース1鞍、G2レース5鞍。

阪神は9レース中G1レース5鞍、G2レース2鞍、G3レース1鞍、1600万条件戦1鞍。

つまり、競馬場云々ではなく、ダンビュライトの実力がレースの格に追いついていないだけ。

ちなみにダンビュライトの重賞実績は;

  • G1(0-0-1-9)
  • G2(2-1-3-6)
  • G3(0-1-1-1)

G1の3着は「皐月賞」。

ダンビュライトの持ち時計(ベストタイム)

  • 芝1600m:1.34.7 2着(0.2差・東京)
  • 芝1800m:1.50.4 3着(0.3差・京都)
  • 芝2000m:1.57.9 3着(0.1差・中山)
  • 芝2200m:2.11.7 3着(0.5差・中山)
  • 芝2400m:2.23.7 2着(0.2差・京都)
  • 芝2500m:2.34.9 12着(1.6差・中山)
  • 芝3000m:3.19.7 5着(0.8差・京都)
  • 芝3200m:3.17.6 9着(1.1差・京都)

芝2000mの1.57.9は文句なしに速い。

これは「皐月賞」で計時したタイムだが、3着とはいえ、勝ったアルアインに0.1差に迫っている。

ダンビュライトの重馬場適正

ダンビュライトの道悪競馬での実績は;

  • 稍重(0-1-0-2)
  • 重(0-0-1-1)
  • 不良(1-0-0-1)

3着を外しているレースも、大敗はジャパンカップの14着だけ。

道悪は苦にしないと見ていいだろう。


ダンビュライトの枠順適正

ダンビュライトの枠番別着度数は;

  • 1~4番(1-0-3-6)
  • 5~9番(3-1-1-5)
  • 10~14番(0-1-1-5)
  • 15~18番(0-0-0-1)

ダンビュライトは前目につけたい馬なので、外より内に越したことはないだろう。

ダンビュライトの鉄砲実績(休み明け)

ダンビュライトの10週(中9週)以上での休み明けの成績は次の通り;

  • 10週(0-2-2-6)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-1-5)
  • 3戦目(1-0-1-2)
  • 4戦目(1-0-1-2)
  • 5戦目~(1-0-0-2)

勝ち切るには、少し叩いてからということか。

ダンビュライトの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(3-0-2-4)
  • 3~5月(春):(0-0-2-6)
  • 6~8月(夏):(1-0-0-2)
  • 9~11月(秋):(0-2-1-5)

ダンビュライトの斤量別着度数

  • 54キロ(0-0-0-1)
  • 55キロ(1-1-0-1)
  • 56キロ(2-0-3-5)
  • 57キロ(0-1-2-8)
  • 58キロ(0-0-0-3)

ダンビュライトの連対体重

  • 464~504キロ

ダンビュライトは、当日の馬体重がマイナス体重の場合(芝);

  • (1-0-2-9)

一方、増減なしか、プラス体重で(芝);

  • (3-2-1-6)

ちょっと気に留めておきたいデータ。


ダンビュライトの血統背景

父はルーラーシップ(ミスプロ系キングマンボ/クイーンエリザベス2世カップ、宝塚記念2着)。

母の父はサンデーサイレンス

近親に2015年の「エリザベス女王杯」、2016年の「宝塚記念」を勝ったマリアライト

ダンビュライトの近走

19/1/20 アメリカJCC(G2)中山芝2200m

着順:6着(0.7差)騎手:北村友一(57キロ)

スタートは良く先団をキープするが、前後半1000mのペースバランスが-3.5秒と超スロー。

4角では人気馬と同じような位置取りで直線へ向いた。

レースの上りは34秒6。

ダンビュライトの上り時計は34秒9。

このような瞬発力勝負の展開になればダンビュライトに勝ち目はない。

19/2/10 京都記念(G2)京都芝2200m

着順:1着(クビ差)騎手:松若風馬(56キロ)

スタート良く2番手でハナを切ったタイムフライヤーを追走する。

このレースも前半1000mが63秒3のスローペースになったが、1000m付近でペースアップ;

12.9 – 11.2 – 13.1 – 13.1 – 13.012.2 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 11.1 – 12.1

この早めのペースアップのおかげでレースの上りは35秒1。

ダンビュライト自身の上り時計は、前走の「アメリカJCC」と同じ34秒9なのだが、展開が向けば勝ててしまう。

19/3/31 大阪杯(G1)阪神芝2000m

着順:9着(0.6差)騎手:松若風馬(56キロ)

大外14番ゲートからのスタートで、終始外々を回る展開。

G1の大舞台でこの距離ロスは痛すぎる。

馬体重-10キロも響いたか?

19/10/6 京都大賞典(G2) 京都芝2400m

着順:2着(0.2差)騎手:松若風馬(57キロ)

14番ゲートから果敢に逃げに打って出た。

レース後のコメントからも逃げる積りはなかったようで、押し出された格好でハナへ。

しかしそれが奏功。

例年の京都大賞典よりは確実に速いラップを刻み、ダンビュライトの好走パターンに持ち込んだ。

直線では最後にドレッドノータスに競り負ける形になってしまったが、斤量差1キロで0.2差なら上出来。

19/11/24 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良 15頭

着順:14着(2.29.2・3.3差)

騎手:松若風馬(57キロ)

道中は2番手での追走になるが、決してペースは緩くはなく、この馬場でこのメンツ。

直線早々に力尽きた。

20/5/3 天皇賞・春(G1)

京都 芝3200m(外)14頭

着順:9着(3.17.6・1.1差)

騎手:松若風馬(58キロ)

序盤はハナに立ってマイペースの逃げを見せるが、スタンド前でキセキがかかり気味に上がってきたときに、それにつき合ってキセキを追いかけてしまった。

直線では残り200m手前で力尽きた格好。

いずれにしても3200mは長いのだろう。

20/6/28 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)稍重

着順:9着(2.16.6・3.1差)

騎手:松若風馬(58キロ)

外枠13番から先手を取りに行ったが、レースはかなりタフな展開に。

2020年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

結局4角では早くも一杯。

やはりG1では力不足。

20/10/11 京都大賞典(G2)

京都 芝2400m(外)稍重

着順:7着(2.26.1・0.5差)

騎手:松若風馬(56キロ)

1枠1番から逃げを選択。

この馬にしてみればマイペースの逃げに持ち込んでいた。

直線でもゴール前までなかなかしぶとい粘りを見せていたが、あと一歩のところで後続に呑み込まれた。

休み明けの+10キロが微妙に堪えていたのかもしれない。

2020年 京都大賞典(G2)のラップ分析&回顧

21/2/14 京都記念(G2)

阪神 芝2200m(内)良

着順:3着(2.10.7・0.3差)

騎手:松若風馬(56キロ)

道中離れた3番手から、4角は2番手で直線に向いたが、最後は前を行くステイフーリッシュを捉えきれずに3着。

展開としてはこの馬向きだが、最後ステイフーリッシュを捉えきれないあたりがこの馬の実力。

2021年 京都記念(G2)のラップ分析&回顧

21/3/27 日経賞(G2)

中山 芝2500m 良

着順:12着(2.34.9・1.6差)

騎手:松若風馬(56キロ)

道中2番手から競馬を進めるも、3~4角ではすでにムチが飛び手応えが良くない。

4角も2番手で直線に向くが、直線では早々に失速。

道中のペースは決して速くはなかったので、この走りはちょっと物足りない。

馬体重-12キロ。

輸送で減った影響か?

2021年 日経賞(G2)のラップ分析&回顧

21/10/10 京都大賞典(G2)

阪神 芝2400m(外)良

着順:9着(2.25.2・0.7差)

騎手:松若風馬(56キロ)

5枠7番からしっかり先手を取って、道中は2番手追走。

4角も2番手で、直線入口では早くも先頭に立ち、坂下まではなんとか粘っていたが、坂の上りで甘くなって後続に呑み込まれた。

この馬向きの展開にはなったが、最後は踏ん張りきれなかった。

中盤から後半にかけてずっと淀みのない流れだっただけに、2番手追走がちょっときつかったのかもしれない。

2021年 京都大賞典(G2)のラップ分析&回顧

 

(このあと、ダート競争を2鞍消化)

 

22/1/23 アメリカJCC(G2)

中山 芝2200m 良

着順:12着(2.13.7・1.0差)

騎手:松若風馬(56キロ)

道中は先団2番手追走。

3角あたりで外からソッサスプレイが上がってきたのに呼応して先頭に立つと、4角も先頭で直線。

直線は坂下まではなんとか粘ったが、坂の上りで後続に呑み込まれた。

道中のペースも、ここまで負けるようなペースでもなかったと思うが・・・。

2022年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧

次走、阪神大賞典(G2)に向けて

次走は3月20日(日)、阪神競馬場 芝3000m(内)で行われる「阪神大賞典(G2)」。

ここでの激走はちょっと考え難い。

 

⇒その他、阪神大賞典(G2)の出走馬を分析